はじめに
ごあいさつ
ようこそ。本記事では、自社や個人のホームページに動画を載せて効果的に活用する方法をわかりやすく説明します。専門用語はなるべく避け、具体例を交えて進めます。
本記事の目的
ホームページに動画を載せるときの効果や注意点、実際の手順、SEOの基礎、推奨するファイル形式やサービスまで、必要な知識を一通りお伝えします。初めての方でも実践できる構成にしています。
誰に向けているか
- 自社サイトの運用担当者
- 個人でブログやポートフォリオを作る方
- 商品説明や採用動画を載せたい方
具体例:商品デモ動画、会社紹介、クッキング動画、セミナー録画など。
この記事で得られること
- 動画掲載のメリットとデメリットを判断できます
- サイトに合った掲載方法を選べます
- SEOや表示速度への配慮点がわかります
- WordPressやHTMLでの実装手順に沿って作業できます
進め方の注意
動画は閲覧者の理解を助ける反面、ページ速度や著作権に配慮が必要です。以降の章で具体的に説明します。
ホームページに動画を載せる方法と効果
外部サービスの埋め込み(例:YouTube)
外部サービスに動画をアップして埋め込む方法は手軽です。YouTubeなら動画ページの「共有」→「埋め込み」で表示されるiframeコードをコピーし、ホームページのHTMLやWordPressの「カスタムHTML」ブロックに貼り付けます。メリットは配信負荷が軽いこと、再生回数や視聴データが見やすいことです。
動画ファイルを直接アップロード
動画ファイルをサーバーに置いて直接再生する方法です。WordPressなら「動画」ブロックでファイルをアップロードまたはメディアライブラリから選びます。HTMLなら<video>タグを使います。例:
<video controls width="640" poster="poster.jpg">
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
ブラウザがvideoタグに対応していません。
</video>
直接掲載は細かな表示制御やプライバシー管理がしやすい反面、サーバー負荷や配信速度に注意が必要です。
具体的な操作例(簡単手順)
- YouTube埋め込み:動画→共有→埋め込み→HTMLに貼付け
- WordPressで直接:投稿編集→ブロック追加→動画→アップロード/選択
- HTMLで直接:上記<video>タグをページに追加
掲載の効果
動画は文章より短時間で情報を伝え、訪問者の滞在時間を伸ばします。商品紹介や使い方説明、会社案内に向きます。配信方法を目的に合わせて選ぶと効果が高まります。
動画を載せるメリットとデメリット
概要
ホームページに動画を載せると、情報を短時間で伝えやすく、訪問者の印象に残りやすくなります。本章では、具体的なメリットと注意点を分かりやすく説明します。
メリット
- 視覚的な訴求力が高まる
- 動画は動きや音で注目を集めます。商品の使い方やサービスの雰囲気を直感的に伝えられます。
- ページ滞在時間とエンゲージメントの向上
- 動画を最後まで見ることで滞在時間が伸び、問い合わせや購入につながりやすくなります。短いデモや導入動画が効果的です。
- SEOや検索流入の強化(間接的)
- 検索エンジンは滞在時間などを評価基準にします。動画があると間接的に評価につながる場合があります。
デメリット
- ページの読み込み速度低下
- 動画をそのまま載せると表示が遅くなります。対策としてはサムネイル表示や遅延読み込みを使うと良いです。
- 著作権や利用規約の配慮が必要
- 他人の映像や音楽を無断で使うと問題になります。必ず権利を確認してください。
- SEOへの直接効果は限定的
- 動画自体がすぐに検索順位を上げるわけではありません。テキストやメタ情報と組み合わせて活用してください。
簡単なアドバイス
動画は強力な武器です。読み込み対策と権利確認を行い、目的に合わせた短めの動画を用意すると効果が高まります。
SEO対策と動画掲載のベストプラクティス
動画とページ内容を一致させる
動画はページの主題と直結させます。例えば製品ページなら製品の使い方や特徴を短く示す動画を用意します。タイトルやキャプションもページのキーワードに合わせると検索エンジンが理解しやすくなります。
ファーストビューでの見せ方
ページの上部にサムネイルや短いイントロを置くとユーザーの関心を引けます。ただし重い自動再生は表示速度を下げるので、サムネイルからクリックで読み込む方法や遅延読み込み(lazy load)を検討してください。
テキストで補足する
動画には必ず要約文、トランスクリプト(書き起こし)、タイムスタンプを添えます。検索エンジンはテキストを読み取るため、これでインデックス化が進みます。Q&Aやポイントを箇条書きにすると親切です。
キーワードの活用
動画ファイル名、タイトル、説明文、周囲の本文に重要なキーワードを自然に入れます。詰め込みは逆効果なので、ユーザー視点で分かりやすく書いてください。
技術面の配慮
ページ速度を意識して動画は適切に圧縮し、CDNやストリーミング形式を利用します。モバイルで見やすいレスポンシブなプレーヤーとポスター画像を設定しましょう。
メタデータと構造化データ
VideoObjectなどの構造化データにタイトル、説明、サムネイル、長さ、埋め込みURLを登録すると、検索結果での表示が改善します。検索エンジン向けに必須の情報を漏れなく入れてください。
効果測定と改善
再生率、視聴時間、直帰率などを計測し、サムネイルやタイトルをA/Bテストして改善します。データを見て少しずつ調整することが重要です。
これらを意識すると、動画掲載が検索流入や滞在時間の向上につながります。
動画のファイル形式・おすすめサービス
推奨ファイル形式:MP4(H.264)
MP4(コーデックはH.264、音声はAAC)がもっとも互換性が高く、ほとんどのブラウザやスマホで再生できます。扱いやすく、読み込みも安定しますのでまずはMP4をおすすめします。
ほかの形式の特徴と使い分け
- WebM:最新ブラウザで効率よく圧縮できます。軽量化を重視する場合に向きます。
- MOV/AVI:編集作業や高画質保存向け。ウェブ配信には変換して使うことが多いです。
おすすめの動画共有サービス
- YouTube:無料で配信でき、どの端末でも再生しやすいです。埋め込みコードや公開・限定公開の設定が簡単です。
- Vimeo:画質や埋め込みのカスタマイズに強いです。プロ向けの表示制御が欲しい方に向きます。
- Wistia:マーケティング向けの解析やプレイヤーの調整が充実しています(有料プランが中心です)。
- クラウドストレージ(S3等):独自配信したい場合に便利ですが、配信量に応じた費用と設定が必要です。
サービス選びのポイント
- 再生互換性と読み込み速度を優先してください。帯域負荷を減らしたい場合は外部サービスを利用すると効果的です。
- プライバシーや埋め込みの自由度、解析機能の有無で選び分けましょう。
軽量化と運用の実用アドバイス
- 解像度は目的に合わせて選びます。目安は720pか1080pで、多くの用途は十分です。
- ビットレートは高すぎると読み込みに時間がかかるので、必要十分な値に抑えてください。
- サムネイル・字幕を用意するとユーザーの理解が深まります。
実際の埋め込み手順(WordPress・HTML)
WordPress(ブロックエディター/Gutenberg)
- 投稿・固定ページを開き、「+」でブロックを追加します。
- 「動画」ブロックを選び、ファイルをアップロードするか、メディアライブラリから選びます。再生ボタンやコントロールは自動で付与されます。
- YouTubeやVimeoは「埋め込み」ブロックか、それぞれのサービス名のブロックにURLを貼り付けます。URLを入れるだけで埋め込み表示になります。
- 表示位置や幅はブロックの設定で「中央寄せ」「幅広」などを選べます。ポスター画像やキャプションも設定可能です。
WordPress(クラシックエディター)
- テキスト(HTML)モードに切り替えます。
- YouTubeなどの共有→埋め込みコード(iframe)を貼り付けます。
- 自前ファイルを入れる場合はメディアを追加して、出力されたHTML(
HTMLでの埋め込み(自ホスティング)
簡単な
ポイント:複数形式を用意し、posterでサムネを設定します。controls、playsinline、mutedなど属性で動作を調整します。
HTMLでの外部サービス(YouTubeなど)
レスポンシブ対応の例:
最後に:自ホスティングは帯域に注意してください。大きなファイルはCDNやYouTube利用を検討すると表示が安定します。アクセシビリティのためキャプションや代替テキストの用意をおすすめします。
動画掲載でよくある質問・トラブル
再生されないときの基本確認
・ファイル形式と拡張子を確認します。多くのブラウザはMP4(H.264)を安定して再生します。
・埋め込みURLが正しいか確かめます。公開設定が「非公開」や「限定公開」だと再生できないことがあります。
・ファイルサイズが大きすぎると読み込みで止まるため、圧縮や解像度を下げてみます(例:1080p→720p)。
スマートフォンで埋め込みコードが取れない/貼れない
・スマホ版のアプリや画面は操作が限られるため、PCでの取得をおすすめします。
・どうしてもスマホで作業する場合は、ブラウザのデスクトップ表示に切り替えてみてください。
ページが重い・読み込みが遅い
・動画を自サーバーに直置きすると負荷が高くなります。YouTubeやVimeoなど外部サービスの利用を検討します。
・遅延読み込み(lazy load)やサムネイル表示にして本体を後から読み込む方法が有効です。
音が出ない・自動再生が効かない
・ブラウザの自動再生は音ありだと制限されます。無音にするか、クリックで再生する設定にします。
埋め込みが崩れる・サイズが合わない
・iframeはレスポンシブにする必要があります。CSSで幅を100%にし、アスペクト比を維持する方法を使います。
その他よくある質問
・形式変換や圧縮ツールはHandBrakeやオンライン変換サービスが便利です。著作権のある動画を勝手に掲載しないでください。












