はじめに
概要
この文書は「ホームページ 見れない」という問題を二つの意味で整理しています。一つはホームページ自体にアクセスできない場合(ページが開かない、エラーが出るなど)、もう一つは検索結果に表示されない場合(検索しても出てこない、インデックスされていないなど)です。各症状ごとに具体例、原因、対処法、確認手順、よくある質問を順に解説します。
この文書の目的
問題の原因を速やかに特定し、適切に対処できるようにすることが目的です。初心者でも手順を追えば確認・対処できるように、用語は最小限にし具体例で補足します。
対象読者
・個人や小規模事業でホームページを管理している方
・アクセスや検索に関する問題に初めて直面した方
・業者に相談する前に自分で確認したい方
本書の使い方
各章は独立して読みやすく作っています。まず第2章でアクセス不可の原因と対処、第3章で検索に出ない原因と対処へ進んでください。技術的な変更を行う際は、必ずバックアップを取ってから作業してください。
ホームページにアクセスできない原因と対処法
はじめに
ホームページが開けないと焦りますよね。まずは見えている症状を整理すると、原因を特定しやすくなります。
よくある症状例
- 「このサイトにアクセスできません」といったエラー表示
- サイトがまったく開かない、または読み込みが遅い
- 表示が崩れてレイアウトや画像が正しく表示されない
主な原因と具体例
- サーバー障害:レンタルサーバーやクラウドの停止やメンテナンス
- DNS設定ミス:ドメインのネームサーバーやAレコードが間違っている
- インターネット接続問題:Wi‑Fiや回線側の不具合
- ブラウザのキャッシュ不具合:古いファイルが残って表示が崩れる
- セキュリティソフトのブロック:ファイアウォールやウイルス対策で接続が遮断される
- アクセス制限:IP制限や国別ブロック、.htaccess設定
- SSL証明書の期限切れ:https接続を拒否される
対処法(優先順と具体的手順)
- 別の端末や別のネットワーク(モバイル回線や別Wi‑Fi)で試す
- ブラウザのキャッシュを削除、またはシークレット/プライベートモードで開く
- DNSキャッシュをクリアする(例:PCでのコマンド実行)や、DNSをGoogle DNSなどに変更して試す
- セキュリティソフトやブラウザ拡張を一時的に無効化して確認(自己責任で実施)
- サイト管理者やホスティング業者に状況とエラーメッセージを伝え、サーバー側の状態を確認してもらう
- 管理者はDNS設定やSSLの有効期限、アクセス制限設定を見直す
- 一時的な障害の場合は時間を置いて再アクセスする
エラーメッセージやスクリーンショットを用意すると、問題の原因特定が早くなります。
ホームページが検索結果に出てこない原因と対処法
症状の例
- ホームページ名やURLで検索しても出ない
- 新しく作ったページが検索結果に表示されない
主な原因と具体例
- インデックスされていない:検索エンジンがページを登録していない(例:公開直後)
- クローラーが巡回できない:robots.txtやmetaタグで巡回を止めている
- コンテンツの質が低い:情報が少ない、重複が多い
- 内部・外部リンクが少ない:他に参照されていないページは見つけにくい
- 競合が強い:同じキーワードで上位に多数のサイトがある
すぐ試せる対処法(優先度順)
- Google Search Console(GSC)でインデックス状況を確認する
- GSCのURL検査で「インデックス登録をリクエスト」を送る
- サイトマップをGSCに送信する
- robots.txtとページのmetaタグにnoindexがないか確認する
- 主要ページへ内部リンクを増やし、SNSや他サイトで紹介して外部リンクを増やす
- 文章を読みやすく増やし、独自の情報や具体例を加えて質を上げる
コンテンツとリンクの改善例
- 商品説明なら使い方や事例を載せる
- FAQを作り、検索されやすいフレーズを自然に入れる
- 関連ページ同士をリンクでつなぎ、訪問者が回遊できるようにする
簡単チェックリスト
- GSCで該当ページがインデックス済みか
- robots.txtやmetaに問題がないか
- サイトマップを送信済みか
- 主要ページに内部リンクがあるか
- コンテンツに独自性と具体例があるか
上の手順を順に確認すれば、多くのケースで検索結果に出るようになります。必要なら、次章で具体的な操作手順を詳しく説明します。
具体的な確認・対処手順
この章では、ホームページにアクセスできない場合と検索結果に出てこない場合それぞれについて、順番に確認・対処する手順をわかりやすく示します。
1. アクセスできないときの手順
- サーバーとネットワークの状態確認
- サーバー管理画面やレンタルサーバーのステータスページで稼働状況を確認します。簡単な応答確認は別端末やコマンド(ping/curl)で行います。
- ブラウザのキャッシュをクリア
- キャッシュが古いと表示できないことがあります。キャッシュ削除後、シークレットモードで再読み込みしてください。
- SSL証明書の有効性確認
- ブラウザの鍵アイコンで有効期限や警告を確認します。期限切れなら更新手続きを行ってください。
- 別ブラウザ・別端末・別ネットワークで試す
- スマホのモバイル回線などで試すと、問題の切り分けがしやすくなります。
- サーバーのログ確認
- エラーログ(Apache/Nginxなど)を見て、具体的なエラーメッセージを探します。ログに応じた対処を行います。
- サポートへ連絡
- 自分で解決できない場合はホスティング会社や技術サポートに問い合わせます。発生日時や試した手順を伝えると早く対応してもらえます。
2. 検索結果に出てこないときの手順
- Google Search Console(GSC)で確認
- サイトをプロパティ登録して、カバレッジでインデックス状況を確認します。対象ページが未登録なら「URL検査」からインデックス登録をリクエストします。
- サイトマップの送信
- sitemap.xmlをGSCに送信し、送信後のエラーや警告を確認します。
- “site:あなたのURL”で直接検索
- 検索結果にページが出るか、どのページがインデックスされているかを確認します。
- robots.txtとmetaタグの確認
- robots.txtで誤ってブロックしていないか(例: Disallow: /)、各ページにが入っていないか確認します。
- コンテンツとSEO設定の見直し
- タイトル、見出し、meta description、内部リンクを整えます。重複コンテンツは避け、ユーザーにとって分かりやすい内容にします。
- 手動対策やペナルティ確認
- GSCの手動対策レポートを確認し、通知があれば指示に従って改善します。
どちらの場合も、変更を行ったら数日〜数週間は様子を見て、ログやGSCの状況を定期的に確認してください。
よくある質問とその解説
Q1: 新しいサイトがすぐ検索に出てきません。なぜですか?
A: 新しいサイトはクローラーが巡回してインデックスに登録されるまで数日から数週間かかります。例として、公開直後はクロール頻度が低いため時間がかかります。
Q2: 突然サイトが見れなくなりました。何が原因ですか?
A: 主な原因はサーバー障害、DNSの変更、SSL証明書の期限切れ、アクセス制限(IP制限やBasic認証)などです。すぐにサーバー状況やDNS設定、証明書の有効期限を確認してください。
Q3: インデックス登録を確認する方法は?
A: Google Search ConsoleでURL検査を使うか、検索欄で「site:あなたのドメイン」を入力して確認できます。GSCは詳細な理由も教えてくれます。
Q4: 検索順位が上がりません。どうすればいい?
A: タイトル・メタ説明・画像のaltを最適化し、質の高いコンテンツを継続的に作成してください。内部リンクを整理し、ページの読み込み速度も改善すると効果的です。
Q5: クロールされないページのよくあるミスは?
A: robots.txtでブロックしている、noindexタグが付いている、サーバーが403や500を返していることが多いです。
Q6: すぐに対処すべき優先順位は?
A: 1) サーバー稼働確認、2) DNS設定と伝播状況、3) SSL有効期限、4) GSCでのエラー確認、5) robots.txtとnoindexの確認。
まとめ:ホームページが見れない時の対応ポイント
以下は、ホームページが見れない(アクセス不可)場合と、検索結果に出ない場合それぞれの優先対応ポイントです。
アクセスできない場合(優先度高)
- 自分側を確認:別の回線や端末で開く、ブラウザのキャッシュを消す。
- サーバーとホスティング:サーバーの稼働状況やリソース(ディスク、メモリ)を確認する。
- DNSとSSL:ドメインの有効期限、DNS設定、SSL証明書の期限切れを確認する。
- ネットワークとセキュリティ:ファイアウォールやWAF、IP制限の有無をチェックする。
- 緊急対応:ホスティング会社へ連絡、バックアップからの復旧やサービス再起動を依頼する。
検索結果に出ない場合(優先度中)
- インデックス確認:Google Search Consoleでインデックス状況とクロールエラーを確認する。
- 設定ミスの確認:robots.txt、noindexタグ、metaタグの誤設定をチェックする。
- サイトの品質:コンテンツの重複、薄い内容、モバイル非対応を改善する。
- サイトマップと内部リンク:XMLサイトマップの送信と内部リンクの整備を行う。
共通して有効な対応
- Search Consoleを活用し、問題検出と「インデックス登録をリクエスト」機能を使う。
- 複数の視点(ネットワーク、サーバー、設定、コンテンツ)で原因を切り分ける。
- 定期的な監視とバックアップ、アクセスログの保管で再発を防ぐ。
これらの手順を順にたどることで、原因の特定と迅速な復旧につながります。必要ならホスティングや専門家に相談してください。