はじめに
本記事の目的
本記事は2025年最新版として、ハンドメイド作品を販売する際に気になる「手数料」の比較と選び方をわかりやすくまとめます。販売手数料や振込手数料、月額費用を一覧化し、各サービスの特徴を踏まえてどのように選べばよいかを具体的に解説します。
誰に向けた記事か
- これからハンドメイドを販売したい方
- すでに販売していて手数料を見直したい方
- 複数サービスで出品を検討している方
たとえば「ネックレスを月に数点売りたい」「布小物を定期的に販売したい」といったケースに役立ちます。
本記事で扱う内容
- 主要な販売アプリの手数料一覧（販売手数料・振込手数料・月額費用）
- 各サービスの特徴と手数料の内訳
- 手数料以外に注目すべきポイント（集客性、使いやすさ、決済方法など）
- 総合的な比較と選び方のコツ
- 注意点や最新の見直しポイント
読む際のポイント
本記事は数字だけでなく、実際の販売シーンを想定して説明します。専門用語は最小限にし、具体例で補足しますので、初めての方でも無理なく理解できます。ぜひ次の章から具体的な手数料一覧を確認してください。
主要ハンドメイド販売アプリの手数料一覧
手数料の種類
ハンドメイド販売で主に発生するのは「販売手数料（売れたときに差し引かれる割合）」と「振込手数料（売上を振り込む際の手数料）」です。まずは代表的なサービスの最新手数料を一覧で示します。
主なサービスと手数料
- minne：販売手数料 10.56%、振込手数料 220円
- Creema：販売手数料 11%、振込手数料は売上3万円未満で176円、3万円以上で275円（PayPay銀行は一律55円）
- メルカリShops：販売手数料 10%、振込手数料 200円
- BASE：販売手数料 6.6%+40円/件、振込手数料 250円
- STORES：販売手数料 3.6%〜、振込手数料はプランによりなしまたは200円
- iichi：販売手数料 20%
- Pinkoi：販売手数料 15%+58円
販売手数料の相場は概ね5〜11%程度です。ネットショップ作成サービス（BASEやSTORESなど）は販売手数料が数％台と比較的低めに設定されています。
各サービスの特徴と手数料の詳細
minne
国内最大級のハンドメイドマーケットです。販売手数料は10.56%、振込手数料は220円。売上が1,000円以上で翌月末に振込されます。プロモーションやブランド支援が充実しており、集客面でのメリットが大きいです。
例：3,000円の商品が売れた場合、販売手数料は約317円（10.56%）、振込時に220円がかかり、手元に残るのは約2,463円です。
Creema
多彩な作家と購買層を持つマーケットです。販売手数料は11%（食品等は15.4%）。振込手数料は売上合計が3万円未満で176円、3万円以上で275円、PayPay銀行なら一律55円です。売上は最大6ヶ月まで預かってまとめて振込できます。
例：10,000円の売上なら販売手数料は1,100円、振込手数料を差し引くと受取額はおおよそ8,724円（PayPay銀行なら更に多く受け取れます）。
メルカリShops
販売手数料は10%、振込手数料は200円です。初心者に優しい操作性と梱包・配送代行サービスがあり、出品の負担が軽いです。
BASE / STORES
ネットショップ作成型のサービスで、手数料は比較的低めです。一方で集客は自力で行う必要があります。独自ブランドを育てたい方に向きます。
iichi
作家向けの専門マーケットで手数料は20%と高めです。個性の強い作品や高価格帯の出品に向きます。
Pinkoi
海外販売を視野に入れたサービスで手数料は15%＋58円です。海外購入者への販売を考える場合に適しています。
※振込手数料や支払い条件はサービスによって変わることがあります。出品前に最新の規約を必ず確認してください。
手数料以外の選び方ポイント
利用者数と集客力を見る
利用者が多いサービスは買い手を見つけやすく、プロモーション機能も充実します。例えば、minneやCreemaは検索流入や特集枠が強みで、商品が露出しやすいです。一方、BASEやSTORESは出店しやすく自由度が高い分、自分でSNSやブログで集客する必要があります。
振込手数料と受取の工夫
売上を少額でこまめに振込申請すると振込手数料が負担になります。売上がまとまってから振込申請する、振込条件（振込日や最低金額）を確認するなどで節約できます。例えば月1回まとめて振込申請すると手数料を抑えやすいです。
発送・梱包・決済の実務面
送料や梱包材、決済手数料は手数料以外の主要コストです。配送ラベル連携や定型サイズ割引があるか、コンビニ受取や代引き対応の有無も確認しましょう。発送作業が楽になる外部サービス連携も選ぶポイントです。
SNS連携と広告運用
SNS連携や広告出稿のしやすさを見てください。投稿で購入ページへ誘導できるか、広告費に対する効果測定ができるかで運用効率が変わります。初心者はInstagramやTwitterでの宣伝を基本にすると良いです。
サポート・コミュニティ・管理機能
問い合わせ対応のしやすさ、出品者向けの学習コンテンツ、レビュー管理や注文履歴の見やすさを重視してください。出品数が増えたときの在庫管理や売上分析機能があると運営が楽になります。
ハンドメイド販売アプリの手数料比較と選び方のコツ
全体の考え方
販売手数料・振込手数料・オプション費用を合算して実際のコストを出します。手数料が安くても振込や固定費で損することがあるため、総額で比較してください。
合算の簡単な例
商品価格3,000円、販売手数料10%、振込手数料200円の場合：
手数料300円＋振込200円＝実取り2,500円。小額商品では振込手数料の影響が大きくなります。
売上規模別の選び方
- 少額・初心者: minne、メルカリShopsは出品が簡単で初期費用が低く、売れやすいです。
- 中〜大規模、集客ができる人: BASE、STORESは固定費や決済手数料で有利になり、自分のブランドを作りやすいです。
売れやすいジャンルと季節性
アクセサリー、布製品、革製品、ベビー用品、スマホ関連グッズは需要が高めです。入園・入学シーズンは関連グッズの需要が上がります。
選び方のコツ（実践）
- 月間想定売上で各種手数料を合算する。2. 手数料差が小さいなら使いやすさや集客力を優先。3. 振込頻度を減らすことで振込手数料を節約できます。4. 複数サービスで並行出品して比較するのも有効です。
以上を参考に、自分の売上規模と販売スタイルに合ったサービスを選んでください。
最新情報・注意点
公式サイトとお知らせを必ず確認
手数料や振込条件は予告なく変わります。各サービスの公式ページ、ヘルプ、運営からのメールやアプリ内通知を定期的に確認してください。疑問があればサポートに問い合わせると確実です。
海外販売やフードカテゴリの特別ルール
海外発送では通貨換算手数料や関税、配送業者の手数料が発生します。フード（食品）カテゴリは衛生・表示・販売許可など別途規約や審査がある場合があります。出品前に対象カテゴリの規約を読み、必要書類を揃えましょう。
振込や税務の実務的注意
振込最低額や振込手数料、振込サイクルはサービスごとに違います。売上管理は通帳やスプレッドシートで記録し、確定申告や源泉徴収の準備を怠らないでください。
キャンペーン・規約改定の影響
手数料割引や期間限定のポイント還元は魅力的ですが、終了後の手数料構成を見落としやすいです。キャンペーン条件を保存し、終了後の計算も確認してください。
トラブル時の備え
不正利用や返品、著作権クレームが起きた場合に備え、写真・取引メモ・配送記録を残してください。万が一の対応が迅速になります。
定期的なチェックと記録を習慣にすると、手数料の変化にも冷静に対応できます。
