はじめに
目的
本調査は「cms logo」に関する検索結果を整理し、CMSでのロゴ設定方法やSEOへの影響、複数CMSにおけるロゴデザインの違いをわかりやすく解説することを目的としています。WordPressでの具体的な実装例や、構造化データを使ったマークアップ例も含みます。
調査の範囲
- CMS一般のロゴ取り扱い方法
- WordPressでの画像設定やタグ配置の実例
- 検索エンジン向けの最適化ポイント(alt属性、サイズ、表示位置など)
- 構造化データ(Schema.org)でのロゴ記述例
- 複数CMS事例に見られるデザインの多様性
想定読者
サイト運営者、デザイナー、CMS導入担当者など、ロゴを適切に設定してブランド価値や検索での見え方を改善したい方を想定しています。技術的な背景が浅くても読み進められるように具体例を多く示します。
本書の流れ
次章以降でロゴの役割、実装方法、SEO効果、構造化データの使い方、そして複数CMSの事例を順に解説します。各章で実践的な手順や注意点を提示しますので、段階的に理解を深めてください。
CMS導入事例におけるロゴの役割
ロゴが果たす基本的な役割
ロゴはブランドを一目で伝える看板です。視覚的な一貫性で信頼感を育て、訪問者の記憶に残ります。ナビゲーションの起点としても機能し、ヘッダーやフッターでクリック先に戻る動線を提供します。
Shopify:Sol’ace Store(cleanでelegant)
Sol’ace Storeでは余白を活かしたミニマルな配置が特徴です。ロゴは上部左に置き、シンボルとワードマークを組み合わせて表示します。背景と色を揃えることで上品さを保ち、ファビコンやモバイル表示も統一します。
Contentful:Und NY(bold typographyとvibrant images)
Und NYは大胆なタイポグラフィと鮮やかな画像が主体です。ロゴは視認性の高い形でヘッダーやヒーロー上に重ねて使います。色やコントラストを調整して画像と競合しないよう工夫します。
HubSpot:Acre Security(modernでfunctional)
Acre Securityは機能性重視の設計です。ロゴは信頼を示すアイコンを含み、ドキュメントやメールでも同じ形を用います。ナビゲーションの横に置いてCTAと視線を誘導します。
CMSによる実装上のポイント
各CMSはテンプレートやアセット管理の仕組みが異なります。SVGや高解像度画像を用いてレスポンシブ表示に対応し、alt属性で代替テキストを設定するとアクセシビリティが向上します。デザインと技術を合わせてブランド価値を伝えましょう。
WordPressでのロゴ画像設定の実装方法
1) 子テーマを準備する
子テーマを使うと親テーマの更新で変更が消えません。親テーマのフォルダ名をTemplateに書いたstyle.cssを作り、functions.phpに子テーマの読み込みを追加します。具体的手順は公式ドキュメントを参考にしてください。
2) header.phpを編集する場所
header.phpのサイトタイトル周辺(通常はヘッダーの最上部)を探し、h1を出力している箇所を編集します。トップページだけ異なる表示にするために条件分岐を入れます。
3) 条件分岐の実装例(簡易)
if ( is_front_page() ) {
echo '<h1 class="site-logo"><img src="/wp-content/uploads/logo.png" alt="サイト名"></h1>';
} else {
echo '<h1 class="site-title">サイト名</h1>';
}
この例ではトップページに画像をh1で出力し、下層はテキストのh1にします。
4) ALTとサイズの扱い
alt属性は必ず付けてください。幅や高さはCSSで調整し、レスポンシブにはmax-width:100%を使います。高解像度(Retina)対応は2倍サイズの画像とsrcsetで対応できます。
5) メディア管理と最適化
画像はメディアライブラリで管理し、不要に大きなファイルはアップロード前に圧縮してください。WebP対応や遅延読み込み(loading=”lazy”)で表示速度を改善します。
6) 注意点
同一ページに複数のh1が出ないように注意してください。構造を分かりやすく保ち、アクセシビリティとSEOの基本を守りましょう。
h1タグ内のロゴ画像設定とSEO効果
概要
トップページでロゴをh1タグ内に置くと、サイト全体の主題を明確にできます。下層ページではロゴをdivクラスで出し、ページごとのテキストh1を別に用意する構造が推奨されます。
推奨構造と理由
- トップページ:

- 理由: サイトの代表的な見出しを画像で表現しつつ、alt属性に重要キーワードを含めることで検索エンジンに内容を伝えます。
- 下層ページ:

- 各ページは独立したテキストh1でページ固有の主題を示します。
実装上のポイント(分かりやすい例)
- alt属性に短く要点を入れる(例: “会社名 — ウェブ制作”)。
- 画像が表示されない場合もテキストh1で内容が伝わるようにする。例: 下層は
サービスAの紹介
。
- モバイルではロゴを小さくし、視認性を保つ。
SEO効果の説明
- altテキストは検索エンジンに画像の意味を伝えます。トップで主要キーワードを含めると関連性が高まります。ページごとに固有のh1を持つことで、各ページの評価が分かりやすくなります。
注意点
- 過度にキーワードを詰め込まず自然な表現にすること。検索エンジンは不自然な繰り返しを評価しません。
- アクセシビリティを考え、補助技術で読み上げやすいalt文を用意してください。
構造化データ(Schema.org)によるロゴのマークアップ
概要
検索エンジンにロゴの重要性を明確に伝えるため、Organization型の構造化データをJSON-LDで実装します。これによりナレッジパネルやリッチ表示でロゴが正しく使われやすくなります。
JSON-LDの基本例
以下は最小構成の例です。logoは絶対URL(HTTPS推奨)で指定します。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "会社名",
"url": "https://example.com",
"logo": "https://example.com/assets/logo.png",
"sameAs": ["https://twitter.com/example"]
}
推奨プロパティ
- name: 公式名を正確に記載します。
- url: 公式サイトのトップページ(正規URL)を指定します。
- logo: 高解像度で安定した公開URLを使います。
- sameAs: SNS等の公式アカウントを列挙します。
画像に関する注意点
- HTTPSで配信し、安定したURLにします。
- 四角形に近く、十分な解像度(小さくてもつぶれないサイズ)を用意します。SVGは可ですが、ブラウザと検索エンジンで正しく配信されることを確認してください。
実装場所と検証
内のJSON-LDはhead内かbody内に入れます。実装後はGoogleのリッチリザルトテストやサーチコンソールのURL検査で確認してください。
### CMSでの導入ヒント
– WordPressならテーマのheader.phpに追加するか、SEOプラグイン(例:Yoast)のロゴ設定を使うと簡単です。
– 他CMSもテンプレートの共通ヘッダーに挿入すると運用が楽になります。
### 注意点
– 装飾的な画像をlogoとしてマークアップしないでください。公式ロゴのみを指定します。
– 複数のロゴを同一Organizationに登録すると混乱するため、基本は1つにまとめてください。
## 複数CMS事例におけるロゴデザインの多様性
### 概要
複数のCMS導入事例を見ると、ロゴは見た目だけでなく使い勝手やブランド表現にも影響します。ここでは具体例を挙げ、デザインの違いや実務上の配慮点を分かりやすく説明します。
### Magnolia(Thomas Cook)
Modernでuser-friendlyなロゴです。角丸や柔らかい線を使い、初見でも親しみやすく感じます。小さな画面でも判別しやすいようにシンボルを単純化してあります。
### DNN(Hampy)
Brightly coloredでcleanなレイアウトを採用しています。高い視認性を保つため色のコントラストを意識し、テキストとの配置を厳密に決めています。
### Squarespace(Darren Booth)
Professionalでminimalistなロゴです。モノクロや余白を活かしたデザインで、落ち着いた印象を与えます。さまざまな背景に馴染む点が利点です。
### Joomla(Nintendo)
Vibrant redのロゴは強いブランドアイデンティティを示します。鮮やかな色で視線を集め、形状を単純化して記憶に残りやすくしています。
### Sitecore(IKEA)
Cleanで透明性を強調したロゴです。透明な要素やシンプルな英字組みで、情報の多い画面でも邪魔になりません。
### 実務上のヒント
– レスポンシブ対応:サイズ違いのバリエーションを用意します。小さいアイコン用、見出し用など。
– 可読性とコントラスト:色は背景と十分な差をつけます。
– 形式と最適化:PNGやSVGを用途に応じて使い分け、軽量化を心がけます。
– 一貫性:CMS管理画面やメール、印刷物で同じルールを守るとブランド力が高まります。













