直帰率と離脱率の違いを徹底解説!基本から使い分けまで

目次

はじめに

概要

直帰率と離脱率は、どちらも「ユーザーがサイトから去る場所」を示す指標です。見かけは似ていますが、意味する範囲や使いどころが違います。本資料ではまずそれぞれの定義を分かりやすく説明し、違いをイメージしやすい表で示します。最後に、実務でどう使い分けるかを具体例でお伝えします。

誰に向けた内容か

ウェブサイトを運営する方、アクセス解析を始めたばかりの方、コンテンツ改善やマーケティングに関わる方に向けています。専門知識がなくても理解できるよう、具体例を交えて丁寧に説明します。

この章の読み方

次章と次々章でそれぞれ定義を整理します。違いを一目でつかみたい方は第4章を、実務での使い分けを知りたい方は第5章を先にお読みください。本文は短い例を多く示しますので、自分のサイトに当てはめて考えてください。

注意点

用語はツールにより表現が微妙に異なることがあります。ここでは一般的な見方を中心に説明します。

直帰率とは

基本の説明

直帰率は、ユーザーが最初に着地した1ページだけを見てサイトを離れた割合を示します。訪問者が他のページに移動せずに去る行動を数え、ランディングページの第一印象や集客の質を見ます。

計算方法

直帰率 = 直帰セッション数 ÷ 全セッション数 × 100%
直帰セッション数は、そのセッションで1ページだけ閲覧されたものです。分母はその期間の全セッション数です。

いつ役立つか(具体的な判断材料)

・広告や検索からの流入で、期待した行動が起きているかを把握できます。例:広告が商品ページに来た人を正しく誘導しているか。
・ランディングページの内容や読みやすさ、導線の分かりやすさを評価できます。

数値の例

100セッションのうち40が直帰なら直帰率は40%です。直帰率が高いと、最初の印象や誘導に改善点があると考えます。

注意点

直帰=悪い、ではありません。問い合わせページや記事を読んで満足して離脱する場合も直帰に計上されます。シングルページのサイトやイベント測定の設定によって数値が変わる点に注意してください。したがって、滞在時間や離脱率、コンバージョンと合わせて判断しましょう。

改善のヒント

見出しと導入は分かりやすくし、読みたい情報をすぐ示します。ページ速度やスマホ表示を改善し、次の行動(CTA)を目立たせると直帰を減らせます。

離脱率とは

定義

離脱率は、あるページを見たすべてのセッションのうち、そのページを最後にしてサイトから離れた割合です。入口(最初に入ったページ)かどうかは関係ありません。どのページがセッションの終点になりやすいかを示します。

具体例

・ブログ記事Aを見た100セッションのうち30が記事Aでサイトを離れたら、離脱率は30%です。
・ECサイトの購入完了ページは自然に離脱率が高くなる一方、商品詳細ページで離脱率が高いと導線に問題がある可能性があります。

なぜ重要か

どのページでユーザーが離れているかが分かれば、導線改善やコンテンツの役割再設計ができます。離脱率はユーザー行動の末端を教えてくれます。

計算方法(シンプル)

離脱率 =(そのページを最後にしたセッション数 ÷ そのページを含む全セッション数)×100

改善のヒント

・ページの目的を明確にする(購入、問い合わせ、次の記事誘導など)
・次に取ってほしい動作への導線(CTA)を目立たせる
・読み込み速度や表示の崩れをチェック
・自然に離脱するページ(サンクスページ等)は問題と見なさないよう注意する

違いのイメージ表

以下は、直帰率と離脱率の違いを直感的に掴みやすいように表と補足でまとめたものです。初心者でも分かりやすい具体例を添えています。

項目 直帰率 離脱率
見る対象 ランディングページ(最初に訪れたページ) サイト内のすべてのページ
測るタイミング 訪問が1ページで終わったかどうか そのページを最後に離脱した割合
主な用途 流入の質や入口ページの妥当性を評価 導線やページごとの役割チェックに利用
解釈のポイント 高ければ流入元やランディングの内容を見直す 高ければ導線やコンテンツの次の導きを検討する
具体例 検索結果から商品ページに来てすぐ離脱→広告文や検索語にズレがある可能性 カートページの離脱率が高い→購入導線や決済の問題を疑う
対処例 ランディングを改善、広告文の見直し、導入コンテンツの強化 ボタンやリンクの設置、次の動作を促す文言や案内を追加
注意点 直帰=悪いとは限らない(問い合わせ完了や満足で帰ることも) 離脱が必ず問題とは限らない(問い合わせ完了など目的達成の可能性)

使い分けの目安:
– サイト入口の評価をしたいときは直帰率を確認します。
– ページ単位で導線や役割を点検したいときは離脱率を見ます。

この表を基に、まずどの視点で改善したいかを決めると、対処がぶれずに進めやすくなります。

よくある使い分け

LPや広告流入ページのパフォーマンスを見るときは「直帰率」を優先し、購入フローや記事の途中・最後など、どのステップでユーザーが離脱しているかを知りたいときは「離脱率」を使います。

判断基準

  • 入口の評価をしたいとき:直帰率を確認します。ユーザーが最初のページだけで離れていないかを把握できます。
  • フローや複数ページを通す動線を改善したいとき:離脱率を見ます。どのページで抜けが多いかを特定できます。

具体例

  • 広告から来たLP:多くが1ページで帰るなら直帰率が高くなります。広告の導線や訴求、読み込み速度を見直します。
  • カートから購入までのステップ:購入ボタンがあるページで離脱率が高ければ決済導線やフォームの問題を疑います。

GA4と数値目安

GA4では従来の直帰率がデフォルトでは出ません。代わりに「エンゲージメント率」を見て、直帰率は(1-エンゲージメント率)で概算します。目安はサイト種別で大きく変わるため一概には言えません。参考として、コンテンツサイトは直帰率がやや高め、ECは低めが望ましいです。具体的な数値は、サイト種別や目標(滞在時間・購入率など)を教えていただければ詳しくご提案します。

ご希望なら、現在のページ構成や目的を教えてください。どちらを重視すべきか、具体的なKPIや改善案をお出しします。

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