直帰率とは, ga4で何かを徹底解説！違いも理解しよう

2025 12/07

2025/12/07

はじめに

この資料は、GA4（Google Analytics 4）における直帰率について、基礎から実務で役立つポイントまでを丁寧に解説します。

目的と対象読者

目的：GA4の直帰率の定義を正しく理解し、UA（ユニバーサルアナリティクス）との違いや確認方法、改善の考え方をつかめるようにすることです。
対象：分析初心者やマーケティング担当者、サイト運営者など、直帰率の見方を知りたい方。

本章の内容

本章では、全体の構成と本資料を読むことで得られる知識を紹介します。続く章で、GA4が”エンゲージメント”を基準に直帰を判断する点、UA時代のページビュー中心の考え方との違い、GA4での直帰率確認場所や改善策を具体例を交えて説明します。読後には、レポートの見方が変わり、改善施策の優先順位を立てやすくなります。

GA4の直帰率とは何か？

概要

GA4では直帰率を「エンゲージメントされていないセッションの割合」と定義します。エンゲージメントされていないセッションとは、滞在時間が10秒未満、ページ（画面）遷移が2回未満、コンバージョンが発生しないセッションを指します。直帰率とエンゲージメント率は常に合計で100％になります。つまり、直帰率はエンゲージメント率の裏返しです。

エンゲージメントされていないセッションの具体例

訪問者がページを開いて数秒で離脱した（滞在時間9秒）。
1ページだけ見てブラウザを閉じた、別タブに移ったなど画面遷移がない場合。
重要なアクション（購入・問い合わせ・ダウンロードなどのイベント）を起こさなかった場合。

計算のイメージ

GA4はまず「エンゲージメントされたセッション」を計測し、全セッションに対する割合を出します。直帰率は（100％ − エンゲージメント率）で求められます。具体的には、エンゲージメント時間10秒以上、または2ページ以上の遷移、またはコンバージョンがあればそのセッションはエンゲージメント済みとみなされます。

解釈のポイント

直帰率が高いからといって必ずしも問題とは限りません。例えばランディングページやFAQのように短時間で目的が達成されるページは直帰が多くなります。一方で、複数ページを見て欲しいサイトでは直帰率が低い方が望ましい指標です。

注意点

GA4の定義は従来のUAと異なります。指標の意味を理解してから比較や改善施策を行ってください。

UA時代の直帰率との違い

概要

UA（ユニバーサルアナリティクス）では、直帰率を「セッションで1ページしか見られなかった割合」と定義していました。単純にページビューの数で判断します。

GA4での考え方

GA4はページ数ではなく「エンゲージメント（滞在や行動）の有無」で判断します。エンゲージメントと見なされるのは主に次の三つです。
– ページや画面に10秒以上滞在した
– 2ページ以上（または2画面以上）閲覧した
– コンバージョンに当たるイベントが発生した
直帰率は「エンゲージメントのないセッションの割合」として扱われます。GA4はイベント中心で、ウェブとアプリを統合して分析する設計です。そのため直帰率の意味が変わりました。

具体例で理解する

例1：ページを開いて5秒で離脱した場合
UA：直帰（1ページのみ）
GA4：直帰（10秒未満で非エンゲージ）
例2：動画を20秒視聴して離脱した場合
UA：直帰（ページは1つ）
GA4：直帰にならない（10秒以上でエンゲージ）
例3：問い合わせフォームを送信して離脱した場合
UA：直帰（ページは1つ）
GA4：直帰にならない（コンバージョンイベントでエンゲージ）

実務上の注意点

GA4はエンゲージメント重視なので、旧指標と単純に比較しないでください。一般にGA4の直帰率は低くなる傾向があります。代わりに「エンゲージメント率」「平均エンゲージメント時間」「コンバージョン数」を併せて見ると、サイトやアプリの実態をより正確に把握できます。イベントを適切に設定して、目的に合った指標で評価してください。