はじめに
文書の目的
この文書は、ButterCMSで使われているCDNドメイン「cdn.buttercms.com」について分かりやすく説明します。具体的には、その役割、画像の変換・リサイズ機能、パフォーマンス面での特徴を順に扱います。技術に詳しくない方でも読みやすいよう、実例を交えて説明します。
この文書で扱う内容
- CDNとは何か、cdn.buttercms.comが担う基本的な役割
- 画像変換・リサイズの機能と利用イメージ(URLによる指定など)
- パフォーマンス改善の観点とCDNの利点
想定する読者
- ウェブサイト運営者やコンテンツ編集者
- 開発者でないが、画像配信や表示速度に関心がある方
読み方のポイント
専門用語は必要最小限にとどめ、例を中心に説明します。次章以降で機能や具体的な使い方、注意点を順に掘り下げます。
何のドメインか
概要
ButterCMSのメディア配信用に用意されたグローバルCDNドメインです。APIから返される画像やファイルのURLにはこのドメインが含まれ、ブラウザやアプリはこのURLを直接使ってメディアを取得します。
具体例
APIドキュメントにある例:
https://cdn.buttercms.com/3ccPHhYHTNK2zQ14gCOy
このような形式で画像やファイルの公開URLが返ります。URLをブラウザに貼ればそのままメディアが表示されます。
どのような役割か
このドメインは主に次の役割を持ちます。
– 世界中のユーザーに高速に配信する(CDN)
– 元データを保管しているサーバー(オリジン)からの中継を行う
– アクセス制御やキャッシュの管理を行う
運用上のポイント
- URLは公開用なので、公開したくないファイルは別の管理が必要です。
- キャッシュが働くため、差し替えた画像がすぐ反映されない場合があります。キャッシュ制御を確認してください。
- 画像の加工やリサイズを使う場合は専用のパラメータがあることが多く、次章で詳しく説明します。
以上が、このドメインが何をするものかの基本説明です。
画像変換・リサイズについて
概要
cdn.buttercms.com の画像URLは、パスに変換パラメータを含めることでサーバ側で画像を加工して配信できます。ご提示の例のように、resize パラメータで幅と高さを指定するとサーバ側でリサイズした画像が返ります。詳細なオプションや書式は Filestack のドキュメントをご確認ください。
使い方の基本(考え方と例)
- 指定方法のイメージ
- 例: https://cdn.buttercms.com/resize=width:100,height:100/
- 幅だけ指定すると横幅に合わせて縦は自動調整され、縦横比を保てます(アスペクト比を維持したいときに便利です)。
- 複数サイズの用意
- レスポンシブ対応には、幅320、768、1024など複数サイズの画像を用意し、srcset で切り替えると表示品質と帯域を両立できます。
実務上のポイント(注意点)
- アップスケールに注意
- 小さい元画像を無理に大きくすると画質が劣化します。元画像は必要な最大サイズ以上を用意しましょう。
- 画質と容量のバランス
- 高品質にするとファイルサイズが大きくなります。必要に応じて品質やフォーマット変換を使って最適化します。
- キャッシュの活用
- 変換後の画像はCDN側でキャッシュされます。これにより同じ変換を繰り返すコストを抑えられます。
実例と運用のコツ
- サムネイル: 幅100、高さ100 を指定して一覧表示用に最適化
- コンテンツ内メイン画像: 幅を指定(例: 1024)して表示領域に合わせる
- レティナ対応: 同じ比率で2倍幅の画像も用意し、デバイスピクセル比に合わせて配信すると鮮明に見えます
詳細な変換パラメータや高度なトリミング、回転などは Filestack のドキュメントでオプションを確認してください。
パフォーマンスとCDNの位置づけ
CDNがもたらす効果
ButterCMSは150以上のエッジロケーションを持つグローバルCDNを使い、cdn.buttercms.comのリソースは地理的に近いエッジサーバから配信されます。これにより往復遅延が小さくなり、ページの表示が速くなります。例えば東京の利用者は近傍のエッジから画像を受け取り、初回読み込みでも体感速度が向上します。
実践的な使い方
- 画像は必要な解像度で配信します。複数サイズを用意してsrcsetで振り分けると無駄な転送を減らせます。
- キャッシュヘッダー(Cache-Control)を設定し、画像は長めのTTL、HTMLは短めにします。ファイル名にバージョンを入れるとキャッシュ破棄が簡単です。
- CDN側の圧縮(Brotli/Gzip)やHTTP/2を有効にすると転送効率が上がります。
運用上の注意
CDNは高速化と同時にキャッシュによる“古い表示”のリスクも伴います。更新頻度に応じてTTLを調整し、必要に応じてパージ機能を使って即時反映してください。またLighthouseや実機での計測を定期的に行い、ボトルネックを把握すると改善が進みます。












