はじめに
この章では、本シリーズの目的と使い方をやさしく説明します。
目的と対象
AWSの図形(アイコン)や構成図を作りたい人向けに、目的別の検索キーワードを中心に紹介します。プレゼン資料、社内設計書、学習用スライドなど、用途に合わせた探し方を学べます。
この記事で学べること
- 公式アイコンの探し方の基本
- 構成図のテンプレートや書き方のヒント
- 利用ツールの種類と選び方の考え方
- 図形入り学習資料の見つけ方
使い方のコツ(すぐ使える例)
具体的な検索例を挙げます。試しに検索窓に入れてみてください。
– 「AWS アイコン ダウンロード」
– “AWS Architecture Icons”(英語の公式名)
– 「サービス名 アイコン svg」例:「S3 アイコン svg」
– 「構成図 テンプレート AWS」
– 用途を追加:「プレゼン用」「社内設計書 テンプレ」「学習資料 図あり」
この後の章で、公式アイコンの入手方法やテンプレートの作り方、ツール比較、図形入りの学習資料の探し方を詳しく説明します。まずは自分の用途を決めて、上のキーワードを試してください。
公式アイコンを探したい
公式ダウンロードページをまず確認
AWSの公式は「AWS Architecture Icons」ページで、サービスごとのアイコン一式(PNG、SVG、PowerPoint用ファイルなど)を配布しています。検索エンジンで「AWS アーキテクチャ アイコン ダウンロード」と入力すると見つかりやすいです。
英語キーワードの使い方
英語検索は情報が多く出ます。例:
– “AWS architecture icons svg”
– “AWS service icons ppt”
これらで検索すると公式ページや海外の解説記事、GitHubのサンプルが見つかります。
ファイル形式と使い分けのコツ
- SVG:拡大縮小しても劣化しないため図の最終調整に便利です。
- PNG:互換性が高く、手早く貼り付けたいときに使います。
- PPTX:PowerPointでそのまま配置・編集できます。
ダウンロード時の注意点
- 配布物に含まれるライセンスや使用規約を必ず確認してください。AWSのブランディングガイドラインに沿って使う必要があります。
- アイコンセットは随時更新されます。最新版の日付を確認してから利用してください。
図に組み込む実践的なヒント
- 図作成ツールにSVGをインポートすると編集が楽です。
- PowerPointならPPTXを読み込み、スライド上で配置やラベル付けを行うと効率的です。
- アイコンをフォルダで管理し、バージョン名を付けておくと再利用が楽になります。
構成図テンプレートや書き方を知りたい
アイコンと記号の使い方
公式アイコンは機能を一目で示します。例えば、サーバー=箱型、データベース=円形などを統一して使うと分かりやすくなります。矢印はデータの流れ方向だけでなく、呼び出し頻度や重要度で太さや色を変えると伝わりやすいです。
よくある構成例(具体例)
- 三層構成:ロードバランサー → アプリサーバ群(オートスケール)→ データベース(プライベート)
- VPC例:パブリックサブネット(LB、NAT)とプライベートサブネット(アプリ、DB)を分けて描きます。ゾーン毎に分けると障害範囲がわかります。
記載すべき要素
- ネットワーク境界(VPC/サブネット)
- 可用性ゾーンやリージョンの注記
- セキュリティ(ファイアウォール、セキュリティグループ)
- データフローの矢印と簡単な注釈(認証/同期など)
- バージョンや作成日、作成者
draw.io(diagrams.net)用テンプレートの使い方
- テンプレートを読み込む(AWSアイコンセットがあれば追加)
- 図形をドラッグしてサブネットやゾーンでグループ化する
- 矢印でデータフローをつなぎ、ラベルを付ける
- レイヤーや色で公開範囲と内部構成を分けて保存
見やすくするコツ
- 同じ種類は同じ色・形で統一する
- 重要な部分はアイコンのサイズや色で強調する
- 詳細は別ページや注釈に分けて、図は全体像に集中する
- 最低限の要素に絞ると伝わりやすくなります。
ツール名も含めて調べたい
概要
PowerPoint・draw.io(diagrams.net)・Figmaなど、よく使われるツールでAWS構成図を作る方法と使いやすさを比べます。用途に合わせた選び方を具体例で示します。
ツール別の特徴と例
- PowerPoint
- 特徴: 多くの人が使い慣れており、プレゼン資料にそのまま貼れる点が便利です。AWSアイコンをPNG/SVGで読み込めます。
- 例: アイコンを挿入→配置→線で接続→図をグループ化→PNGで書き出し
-
向く場面: 経営層向けの分かりやすい資料作成
-
draw.io(diagrams.net)
- 特徴: 無料でテンプレートや図形が豊富、ブラウザで動きます。図の整列や自動レイアウト機能が使いやすいです。
- 例: テンプレートを選択→AWSライブラリを追加→サービスを配置→レイヤーで整理→SVG/PNGで出力
-
向く場面: 技術的に詳細な構成図や共同編集(クラウド保存)
-
Figma
- 特徴: リアルタイムの共同編集が強力で、コンポーネント化して再利用できます。プラグインでAWSアイコンを導入可能です。
- 例: プロジェクト作成→プラグインでアイコン追加→コンポーネント化→コメントでレビュー→エクスポート
- 向く場面: デザイナーとエンジニアが協働する設計作業
共通の手順(短く)
- AWS公式アイコンやセットをダウンロードする。SVG推奨。
- ツールにテンプレートやアイコンを読み込む。
- サービスを配置し、矢印やラベルで関係を示す。
- レイヤーやグループで整理し、色や線を統一する。
- PDF/SVG/PNGで書き出し、共有する。
比較ポイントとおすすめ
- 学習コスト: PowerPoint < draw.io < Figma
- 協同作業: Figma > draw.io > PowerPoint
- コスト: draw.io(無料)> PowerPoint(有料Office)> Figma(無料プランあり、チーム機能は有料)
おすすめは用途次第です。簡単な説明資料ならPowerPoint、無料で詳細図を作るならdraw.io、共同編集や再利用性を重視するならFigmaを試してください。
ちょっとしたコツ
- アイコンはSVGで扱うと拡大しても崩れません。
- コンポーネント化で後の修正を楽にできます。
- 色と線のルールを決めて視認性を高めてください。
図形入りの学習資料を探したい
はじめに
図形入りの資料は、概念や構成を直感的に理解するのに役立ちます。ここでは、図を多用した書籍やウェブ資料、テンプレートの探し方と活用のコツを分かりやすくまとめます。
探し方の基本
- キーワード例:”図解 AWS 入門”、”図解 Amazon Web Services サービス 仕組み”、”構成図 サンプル”、”アーキテクチャ図 テンプレート”。
- 検索先:出版社の紹介ページ、オンライン書店、Qiita、SlideShare、GitHub(search: architecture-diagrams)など。
おすすめリソース
- 書籍:図解を多用した入門書は、サービスごとのイメージ図や使いどころが分かりやすいです。目次やサンプルページを確認して図の多さを確かめてください。
- 公式:AWS Architecture Center(公式の参照アーキテクチャ)と公式アイコンセット。実運用に近い構成例が手に入ります。
- テンプレート:draw.io(diagrams.net)、Lucidchart、PowerPoint用テンプレート。GitHubで”aws-architecture-diagrams”などを探すと実例が見つかります。
図形入り資料を学ぶコツ
- 最初は全体図だけ見る:まず要素の関係を把握します。次に個別サービスの図で詳細を確認します。
- 凡例と色分けを使う:役割(ネットワーク、データ保存、処理)ごとに色を分けると見やすくなります。
- 自分で写してみる:気に入った図を真似して描くと理解が深まります。テンプレートを流用して手を動かしてください。
利用上の注意
- アイコンや図の利用規約を確認してください。公式アイコンには利用ルールがあります。
- 古い図だとサービス名や機能が変わっている場合があります。公開日を確認して最新版と照らし合わせてください。
以上を参考に、図形入りの学習資料を探して活用してみてください。図を見ながら手を動かすことで理解が早まります。












