はじめに
この章では、本ドキュメントの目的と読み方をわかりやすく説明します。
本ドキュメントの目的
この資料は、AWSのベストプラクティスに沿った構成図を効率よく探し、理解し、描くための手助けを目的としています。具体的には、検索キーワードの例、構成図を見る際に意識すべき観点、描き方のコツ、代表的な構成パターンのキーワードを順に紹介します。
対象読者
・クラウド設計の基本を学びたいエンジニア
・既存構成の改善点を探したい運用担当者
・構成図を短時間で作成したいチームリーダー
使い方
章ごとに実践できるポイントをまとめています。まずは第2章の検索キーワードで欲しい構成図を見つけ、続く章で見方と描き方を学んでください。具体例を多く用いるため、手を動かしながら読むと理解が深まります。
前提
AWSの基本用語に触れますが、専門用語は最小限に留め、図や事例で補足します。気軽にお読みください。
おすすめ検索キーワード
以下は、AWSのベストプラクティスに沿った構成図サンプルやテンプレートを効率よく見つけるための検索キーワード集です。目的に合わせて組み合わせて使ってください。
日本語の基本キーワード
- AWS 構成図
- AWS 構成図 テンプレート
- AWS 構成図 サンプル
- AWS 構成図 作成 ガイドライン
- AWS システム構成図 要素
英語の基本キーワード
- AWS architecture diagram
- AWS diagram example
- AWS architecture icons diagram example
- AWS architecture template
- Well-Architected diagram
応用ワザ(検索精度を上げる)
- サービス名を追加:例)”AWS 構成図 VPC”、”AWS Lambda diagram”
- 目的を追加:例)”Web三層”、”serverless”
- 形式指定:site:github.com や filetype:pdf を付ける
- 英日混在検索も有効:例)”AWS 構成図 architecture template”
実際の検索例:
– “AWS Well-Architected ベストプラクティス 構成図”
– “AWS 構成図 ベストプラクティス Web三層”
– “site:github.com AWS architecture diagram template”
これらを組み合わせて、目的に合う図やテンプレートを効率よく見つけてください。
構成図で意識すべき観点
はじめに
AWS Well-Architected の6つの柱(運用・セキュリティ・信頼性・パフォーマンス・コスト最適化・持続可能性)を意識して構成図を描くと実運用で役立ちます。各観点で図に盛り込むべきポイントを具体例とともに説明します。
運用(Operational Excellence)
- IaC(例:CloudFormationやTerraform)を図に明示し、どのリソースがコード管理されるか示してください。
- 運用手順やRunbookの存在をアイコンや注釈で示すと変更時に分かりやすくなります。
セキュリティ(Security)
- IAMは最小権限で設計し、重要なロールやKMS鍵は図で強調してください。
- セキュリティグループとネットワークACLの多層防御をレイヤーで描くと侵害経路が見えます。
信頼性(Reliability)
- マルチAZ配置や冗長構成(複数のサブネット・ロードバランサー)を明示してください。
- バックアップやスナップショット、ヘルスチェック、フェイルオーバーの流れを図示します。
パフォーマンス(Performance)
- キャッシュ(Redis/ElastiCache)やCDN(CloudFront)を配置し、遅延を下げる場所を示してください。
- オートスケーリングのトリガーとスケール先を矢印で表すと効果が分かります。
コスト最適化(Cost Optimization)
- マネージドサービスの採用やリザーブドインスタンス、右-sizingの注釈をつけてください。
- S3のライフサイクルや不要環境の停止スケジュールも図に書き入れます。
持続可能性(Sustainability)
- サーバレスや共有インフラを活用して資源使用量を下げるアイデアを示してください。
- 開発環境の自動停止やリソース統合の方針を注記します。
監視・ログ・運用フロー
- メトリクス、ログ、トレース(例:CloudWatch、集中ログ基盤)を中央に書き、アラートの受け口を示してください。
図の見せ方のコツ
- データフローを矢印で明確にし、障害時のフェイルパスを別色で示すと説明が早いです。
- 所有者、SLA、RTO/RPOの注記を入れて責任範囲を明示してください。
これらを踏まえた構成図を探すと、実践に近い参考例が見つかりやすくなります。
構成図の書き方のコツ
概要
構成図は誰が見ても分かることが第一です。目的は設計内容の共有なので、見やすさと正確さを重視して作成します。以下のコツを順に意識してください。
アイコンは公式を使う・リサイズしない
AWS公式のArchitecture Iconsを使ってください。公式アイコンは意味が明確なので誤解を減らせます。アイコンを拡大・縮小すると判読性が落ちるので、基本は等倍で配置します。
VPC・AZ・サブネットでグループ化する
VPCや可用性ゾーン(AZ)、サブネットで枠を作り、その中にEC2(仮想サーバ)、RDS(データベース)、ALB(負荷分散)などを入れます。境界を明示すると公開範囲や通信経路が分かりやすくなります。
通信経路は矢印で示し番号や凡例で流れを明示
通信は矢印で向きを示し、処理手順がある場合は番号を振って凡例に説明を付けます。プロトコルやポート番号が重要なら矢印に注記してください。
AWS要素と外部要素を区別する
AWSのサービスは公式アイコン、外部サービスやクライアントは別のアイコンや色で区別します。境界が明確だと責任範囲や接続元が一目で分かります。
実用的な細部の注意点
- 左から右へ処理の流れを描くと読みやすいです。
- 色は最小限にして強調のみ使います。
- スケール(Auto Scaling)やフェイルオーバーは簡潔に示します。
- ファイル名やバージョン、作成日を図に入れて管理してください。
- 最終出力は高解像度で保存し、必要に応じてPDFで共有します。
代表的な構成パターンキーワード
検索キーワードの例
AWSの構成図を探すときは、目的と主要サービスを組み合わせたキーワードが有効です。具体例をいくつか挙げます。
– AWS 3層アーキテクチャ ベストプラクティス
– AWS サーバーレス アーキテクチャ 図
– AWS VPC ベストプラクティス 構成図
– AWS CloudFront ALB EC2 RDS 構成図
用途別キーワード例
用途に応じて検索語を変えると、より近い構成図が見つかります。
– Webアプリ:CloudFront ALB EC2 RDS 図
– API:API Gateway Lambda DynamoDB 図
– コンテナ:ECS Fargate ALB 構成図
– バッチ/データ処理:S3 Glue EMR 構成図
– データ分析:Kinesis Firehose Redshift 図
– 可用性:マルチAZ マルチリージョン 高可用性 構成図
– セキュリティ:VPC NACL SecurityGroup WAF 図
組み合わせと検索のコツ
- 機能+サービス名+”構成図”や”図”を付けると図が出やすいです。例:”サーバーレス 図”。
- スケールや目的を加えると絞り込めます(例:”小規模”、”高可用性”、”コスト最適化”)。
- テンプレートやIaC(CloudFormation/Terraform)を探すと実装イメージが掴めます。
実用的なワンフレーズ例(コピーして使える)
- “AWS サーバーレス 構成図 Lambda API Gateway DynamoDB 図”
- “AWS Webアプリ CloudFront ALB EC2 RDS 構成図 ベストプラクティス”
検索時の注意点
- 構成図は用途や前提で異なります。図をそのまま採用する前に、要件やコスト/運用面を確認してください。
- サービス名を追加すると、より具体的な図が見つかります。












