はじめに
この章では、本書の目的と読み方をわかりやすく説明します。
目的
- アクセサリー作りに必要な材料や購入先を、初心者にも分かりやすくまとめます。
- 材料の特徴や選び方、専門店や100円ショップ、通販の活用法まで網羅的に紹介します。
想定読者
- 趣味でハンドメイドを始めたい方
- お店での仕入れを検討している方
- どこで何を買えばよいか迷っている方
読み方のコツ
- 第2章以降で具体的な材料や店舗を詳しく説明します。まずは全体像をつかんでから、必要な章を順に読んでください。
- 初心者は第6章と第7章を先に読むと材料選びが楽になります。
注意点
- 安全に関する基本的な扱い方や工具の取り扱いは各章で触れます。素材の性質により取り扱い方が異なりますので、必ず該当章を参照してください。
アクセサリー作りに使える材料と専門店の紹介
主な材料と特徴
- ビーズ：ガラスや樹脂、アクリルなど多彩。色や形が豊富で初心者にも扱いやすい。
- 金具：留め具やピン、丸カンなど。作品を形にするために必須です。
- 天然石：風合いが魅力。重さや硬さを確認して使うと破損を防げます。
- レジン（UVレジン）：透明感のあるパーツ作りに便利。硬化にライトを使います。
- ポリマークレイ：オーブンで焼いて形を固定。自由な造形が楽しめます。
- ワイヤー・テグス：形を作るワイヤーと、透明で強いテグスを使い分けます。
- チャーム・パール・コード類：アクセントとして有効です。
初心者におすすめの組み合わせ
ビーズ＋金具でピアスやブレスレットを作る方法は簡単で失敗が少ないです。UVレジンは小さな枠に封入するだけで華やかになります。ポリマークレイは手でこねる工程が楽しく、オリジナルパーツが作れます。
専門店の種類と選び方
- 手芸店：基本の材料が揃います。実物を見て選べる利点があります。
- アクセサリーパーツ専門店：金具や特殊パーツが豊富です。店員に相談しやすいです。
- 天然石店：石の知識が欲しいときにおすすめ。
- 金属専門店：本格的な金属素材や工具が揃います。
- 通販サイト：品揃えが広く、レビューで情報を得られます。
買うときは用途を伝え、素材の扱い方（硬さ・変色・重さ）を確認してください。実店舗で実物を見て、通販で補充する使い分けが効率的です。
金属素材の種類と特徴
合金（メッキ）
価格が安くデザインの幅が広い素材です。見た目は華やかですが、表面のメッキがはがれると地金が出てくる場合があります。アレルギーが出やすい人は注意が必要です。普段使いは控えめにし、汗や水に触れたら柔らかい布で拭き取ると長持ちします。
真鍮
温かみのあるゴールド色が特徴で、使うほどに独特のツヤや色の変化（経年変化）を楽しめます。汗や水に弱く変色しやすいため、仕上げにクリアコーティングを施すと扱いやすくなります。ヴィンテージ風のデザインに向きます。
ステンレス
錆びにくく丈夫で、アレルギーが出にくい素材です。普段使いのアクセサリーや金具に適します。磨き方で光沢を出せますし、日常の水仕事でも使いやすいです。
プラチナ
非常に耐久性が高く、変色しにくい高級素材です。重厚感があり、特に指輪などの長期間着用するものに向きます。価格は高めですが、長く使える点が魅力です。
ゴールド（素材の種類）
K18など純度の違いで価格と耐久性が変わります。変色しにくく、肌なじみが良いのでリングやネックレスに人気です。予算に合わせて合金比率を選べます。
シルバー
明るい白銀の輝きが魅力で、比較的手頃な価格です。空気や汗で黒ずみ（変色）しやすいので、使用後は柔らかい布で拭くと手入れが楽になります。銀磨き剤を使うと元の輝きが戻ります。
チタン
非常に軽くて強い金属で、金属アレルギーがほとんど出ません。スポーティーなデザインや日常使いに向いています。色付けもしやすく、軽さを活かした作品におすすめです。
各素材は特徴がはっきりしています。用途や予算、着け心地を考えて素材を選ぶと満足度が高まります。
アクセサリーパーツ専門店の紹介
実店舗とオンラインの違い
実物を手に取れる実店舗は色・質感を確かめやすく、店員に相談できます。オンラインは品揃えが豊富で自宅で比較でき、地方でも入手しやすい利点があります。
代表的な店舗の紹介
- 高崎オーパ パーツクラブ（実店舗）: 店頭でパーツを直接確認できます。初心者向けの小分け販売や工具も揃っており、気軽に立ち寄れます。
- Parts Land神戸（Yahoo!ショッピング）: 通販中心で種類が豊富です。パーツの写真や寸法が詳しく掲載され、まとめ買いに便利です。
- ユザワヤ: ホビー材料の大手です。ビーズから金具、工具まで一通り揃い、店舗でのワークショップ情報も確認できます。
- ケンケン: 天然石ビーズを卸価格で販売します。量をまとめて買いたい人や珍しい石を探す人に向いています。
- クロッチャショップ: UV-LEDレジン液やパーツを専門に扱うオンラインショップです。初心者向けのセット販売があり、レジン作業を始めるのに便利です。
店舗選びのポイント
価格だけでなく、送料・返品ポリシー・納期を確認してください。実店舗なら色味とサイズを実際に確かめ、オンラインならレビューや拡大写真を参考にします。会員割引やセール情報もチェックするとお得です。
小さなコツ
まずは少量の素材で試作します。道具は共通で使えるものを優先的に揃えると無駄が少なくなります。店員やレビューで疑問を解消しながら買い物すると安心です。
100均や通販サイトでの材料調達
100均の特徴とおすすめアイテム
100円ショップ（ダイソー、セリア等）はビーズ、パール、チャーム、金具、テグス、ゴム、チェーンなど基本的な材料を手軽に揃えられます。初心者の試作や色合わせに最適です。小さな工具（丸ペンチ、ニッパー）も置いている店が多いのでまずはここで始めると失敗が少ないです。
通販サイトでの探し方（楽天・Yahoo!等）
「アクセサリーパーツ」などのキーワードで検索すると品数が豊富です。価格・レビュー・ランキングを比較し、写真や商品の寸法（mm）を必ず確認してください。素材表記（真鍮、ステンレス、メッキ等）で絞り込むと用途に合った品が見つかります。
購入時のチェックポイント
- サイズ（ビーズの穴径、チェーン幅）は実測で表示されているか確認します。
- 肌に直接触れる場合は素材（アレルギー対策）に注意します。ステンレスや金属アレルギー対応表記を優先します。
- メッキは摩耗で剥がれることがあるので、長持ちさせたい場合は金古美や金メッキ、または金属製品を選びます。
コストと量の考え方
少量で試作するなら100均で十分です。複数個作る場合や同じパーツを大量に使うなら通販のまとめ売りや業務用パックが割安になります。送料や最小注文数も確認してください。
初心者向けの使い分け
試作・カラーバリエーションは100均、完成品や耐久性重視は通販で素材表記のある商品を選ぶと失敗が少ないです。小さなパーツは予備を多めに買うことをおすすめします。
ハンドメイドアクセサリーの種類と材料の選び方
ハンドメイドアクセサリーには多彩な種類があります。ここでは代表的な作り方ごとに、必要な材料と選び方のポイントをわかりやすく説明します。
パーツを組み合わせるタイプ
- 必要な材料：チャーム、カン、丸カン、イヤーパーツ、チェーンなど。
- 選び方：用途に合わせたサイズと強度を選びます。負荷がかかる部分は太めの丸カンやしっかりしたチェーンを使うと長持ちします。
刺繍・ビーズステッチ
- 必要な材料：ビーズ、刺繍糸、針、接着剤や基布。
- 選び方：ビーズは揃いのサイズを使うと仕上がりが美しくなります。糸は切れにくいものを選んでください。
レジンアクセサリー
- 必要な材料：UVレジン液、型（シリコンモールド）、台座、着色剤、ピンセット。
- 選び方：用途に応じて硬化時間や透明度の高いレジンを選びます。安全に作業できる換気と手袋も重要です。
編み物（マクラメ・かぎ針）
- 必要な材料：糸（コットン・麻）、針、留め具。
- 選び方：糸の太さで雰囲気が変わります。繊細に仕上げたい場合は細めの糸を選んでください。
天然石アクセサリー
- 必要な材料：天然石ビーズ、ワイヤー、留め金具。
- 選び方：石の色や模様で印象が決まります。穴の大きさに合ったワイヤーやピンを用意してください。
スワロフスキー・クリスタル
- 必要な材料：クリスタルビーズ、台座、繋ぎ金具。
- 選び方：光を反射するため小ぶりでも存在感があります。色合わせを意識すると上品に仕上がります。
ポリマークレイ（樹脂粘土）
- 必要な材料：クレイ、焼成用オーブンまたは家庭用オーブントースター、仕上げ剤。
- 選び方：細かい表現ができるタイプを選ぶと作りやすいです。強度を上げたい部分は厚めに成形します。
どの種類でも、まずは作りたいデザインを明確にしてから材料を揃えると失敗が少なくなります。小さなパーツは予備を用意すると安心です。
初心者におすすめの材料と店舗選びのポイント
おすすめの基本材料
初心者はまず扱いやすい材料から始めます。ビーズ（ガラスやアクリル）は色や形が豊富で扱いやすいです。金具はピアス金具、丸カン、Tピンや丸ピン、チェーンを揃えると応用が利きます。糸はテグス（ナイロンコートワイヤー）や蝋引き（ロウビキ）糸が使いやすく、切れにくいです。小さなチャームやパーツセットは完成イメージが掴みやすいので最初に便利です。
あると便利な道具
平ヤットコ（プライヤー）、ニッパー、ピンセット、作業マットを揃えると作業が楽になります。工具は安価なものでも十分ですが、長く続けるなら握りやすさや先端の精度を確認して選んでください。
店舗選びのポイント
品揃えの豊富さ、価格帯の幅（少量パックの有無）、通販対応と送料、実店舗で素材を手に取れるかを確認します。レビューや評判、返品や問い合わせ対応の良さも大切です。初心者向けセットやワークショップを提供する店はサポートが手厚いのでおすすめです。
購入のコツ
最初は小分けやセットで試して、色味や質感を確かめます。金属アレルギーが心配な場合は「ニッケルフリー」表記を確認してください。価格だけでなく送料や返品ルールも比べると失敗が少なくなります。実店舗で触ってから通販で補充する方法が失敗しにくいです。
まとめとおすすめ
アクセサリー作りは、気軽に始められて材料選びが楽しい趣味です。初心者はビーズや金具（ピン・丸カン・イヤリング金具）から始めると失敗が少なく、基礎が身に付きます。道具は丸ヤットコ、平ヤットコ、ニッパーの三つがあればまず困りません。
慣れてきたら天然石やレジン、チェーンワークなどに挑戦してください。天然石は見た目で選びやすく、レジンは色や封入物で個性が出せます。予算に応じて100均で材料をそろえ、足りないものは通販や専門店で買い足すと無駄が少ないです。
おすすめの実店舗は高崎オーパのパーツクラブやユザワヤ、通販はParts Land神戸、ケンケン、クロッチャショップなどが使いやすいです。店ごとに扱う素材や価格が違うので、目的に合わせて使い分けてください。
保管は小分けケースにラベルを付け、作業台はマットを敷くと作業が安定します。最初は簡単なピアスやブレスレットを作り、楽しみながら少しずつ素材を増やすことをおすすめします。
