はじめに(速度改善は“できるところから”で大丈夫)

Webサイトの表示速度は、ユーザー体験(UX)だけでなくSEOにも大きく影響します。
とはいえ、「どこから改善すればいいの?」と迷いやすいのも事実です。
この記事では、初心者の方でもすぐに取り組める
「速度改善の基本チェックリスト」 を、わかりやすく整理しました。
CDNを使う場合にも相性が良い改善ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
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画像の最適化(最も効果が出やすい改善)
● 画像のファイルサイズを小さくする
写真は 80〜200KB 程度が目安。
圧縮ツール(TinyPNG など)を使うだけでも大幅に軽くなります。
● 次世代フォーマット(WebP / AVIF)に対応
PNG / JPG より軽くなることが多く、表示速度が改善しやすいです。
● 不要な巨大画像を削除・差し替え
無駄に大きい画像は読み込みの遅さに直結します。
JavaScript と CSS の最適化
● 不要なスクリプトを読み込んでいないか確認
テーマやプラグインが自動追加している場合があります。
● defer / async を適切に使う
重要ではないJavaScriptは 後で読み込む設定 が効果的。
● CSS は圧縮(minify)して軽量化
インラインCSSの多用も避けると良いです。
キャッシュ設定を見直す(CDNとの相性が良い)
● Cache-Control の期限を適切に設定
例:
Cache-Control: max-age=3600
● CDN のキャッシュルールを最適化
静的ファイルは積極的にキャッシュするのが基本です。
● Purge(キャッシュ削除)を正しく使う
更新内容をすぐ反映したいときに便利です。
画像以外のファイル圧縮(gzip / Brotli)
● gzip や Brotli を有効化
WebサーバーまたはCDN側で有効にすると、テキストファイルが大幅に軽くなります。
● 圧縮できるファイル
- HTML
- CSS
- JavaScript
- JSON
不要なプラグイン・機能を削る
● WordPressではとくに効果的
不要なプラグインは読み込みを重くする大きな原因です。
● 使っていない機能もオフにする
例:絵文字スクリプト、REST API、Embedなど。
サーバーの応答速度(TTFB)を改善する
● サーバー側の処理を軽くする
- PHPのバージョンアップ
- 不要なクエリ削除
- キャッシュプラグインの導入
● 高速サーバーに移行する
TTFBはサーバー性能の影響が大きいため、改善しづらい場合は移行を検討。
Core Web Vitals を確認する
● Googleの評価指標(LCP / FID / CLS)
これらは検索順位にも影響します。
● PageSpeed Insights / Search Consoleで確認
問題のある項目だけ改善するのも効果的。
まとめ(まずは“手をつけやすい部分”からでOK)
表示速度の改善は難しそうに感じますが、
実際には 小さな改善の積み重ね で大きく変わります。
- 画像最適化
- JavaScript/CSS軽量化
- キャッシュ設定(CDNと相性◎)
- ファイル圧縮
- 不要なプラグイン削除
- サーバー最適化
これらを順番に進めることで、表示速度は確実に改善していきます。
まずはこのチェックリストの「できるところ」から取り組んでみてください。











