はじめに
「AWSで一番安いリージョンはどこ?」
「東京リージョンより海外リージョンを選べば、料金を抑えられるの?」と迷っていませんか。
EC2やRDSなどを使ってAWS環境を構築しようとしても、リージョンごとに料金が違うと、月額費用を抑えるためにどこを選べばよいのか分からず迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、AWSのリージョンによる料金差や比較するときのポイント、コストと利用環境を踏まえた選び方まで分かります。
AWSで安いリージョンはどこ?

AWSの利用料金は全リージョンで共通ではなく、同じサービスや構成でも選択するリージョンによって差が出ます。
ここでは、リージョンごとに料金が異なる点を確認したうえで、米国リージョンの料金傾向とサービス別に安いリージョンが変わる点を説明します。
AWSはリージョンによって料金が異なる
AWSは、同じサービスでも利用するリージョンによって料金が異なります。
土地や電力、通信回線などの地域条件も料金に影響するため、比較するときはEC2のインスタンスタイプなど利用条件をそろえて確認しましょう。
安さだけなら米国リージョンが候補になりやすい
料金を重視する場合は、米国リージョンが候補になりやすいです。
たとえば米国東部(バージニア北部)は比較的料金を抑えやすい傾向がありますが、必ず最安になるとは限らないため、実際に利用するサービスや構成で比較してみましょう。
サービスによって安いリージョンは異なる
AWSはサービスごとに料金体系が異なるため、すべてのサービスで同じリージョンが安いとは限りません。
EC2やRDS、S3など利用するサービスごとに条件をそろえ、AWS Pricing Calculatorで比較すると料金差を確認しやすくなります。
AWSのリージョン別に料金差を比較する
AWSのリージョン別料金を比較するときは、実際に利用するサービスごとに料金差を確認する必要があります。
ここでは、EC2・RDS・S3のリージョン別の料金差と、料金差が大きいサービスから優先して比較する方法を説明します。
EC2はリージョンによってどれくらい料金が変わる?
EC2は同じインスタンスタイプでも、リージョンによって1時間あたりの料金が異なります。
米国東部と東京でも料金に差が出る場合があるため、インスタンスタイプやOS、購入方法をそろえて比較してみましょう。
EC2の料金を比較していると、インスタンスそのものの料金がどのように決まるのか気になる方もいるでしょう。
▶AWS EC2の料金はいくら?料金体系と月額費用の計算方法を解説
RDSやS3でもリージョンによる料金差がある
RDSやS3も、利用するリージョンによって料金が異なります。
RDSはインスタンスやストレージ、S3はストレージクラスや保存容量などの条件をそろえて比較すると、リージョンごとの料金差を確認しやすくなります。
料金差が大きいサービスを優先して比較する
複数のAWSサービスを利用する場合は、月額料金の大きいサービスからリージョン差を確認すると効率的です。
EC2やRDS、S3などの月額料金をリージョンごとに比較し、構成全体でどのくらい差が出るのか確認してみましょう。
AWSの安いリージョンを選ぶ4つの判断基準
AWSのリージョンは、利用料金の安さだけで決めると、通信速度やサービスの対応状況によって運用に支障が出る場合があります。
ここでは、料金、日本からの通信速度、利用するAWSサービスの対応状況、リージョン間通信による追加料金の4つを基準に選び方を説明します。
料金が安いか確認する
リージョンを選ぶときは、利用するAWSサービスを同じ構成にそろえて料金を比較します。
EC2やRDSなどサービスごとの料金を確認し、構成全体でどのくらいの月額料金になるのか比べてみましょう。
日本からの通信速度に問題がないか確認する
日本から利用する場合は、リージョンまでの距離によって通信の遅延が大きくなることがあります。
海外リージョンを選ぶときは、日本からのレイテンシーを測定し、Webサイトやシステムの利用に支障がないか確認しておくと安心です。
利用するAWSサービスが対応しているか確認する
AWSでは、リージョンによって利用できるサービスや機能が異なる場合があります。
料金だけで決めず、構築に必要なサービスや機能が候補のリージョンで提供されているか、事前に確認しておきましょう。
リージョン間通信による追加料金を確認する
複数のリージョン間でデータを転送すると、別途データ転送料金がかかる場合があります。
サービス自体が安くても総額が高くなることがあるため、想定する転送量も含めて料金を比較してみましょう。
目的別にAWSのリージョンを選ぶ方法
AWSのリージョンは、料金だけでなく、本番環境か開発・検証環境かによって選び方が変わります。
ここでは、利用目的ごとにAWSのリージョンを選ぶ方法を説明します。
安さを最優先するなら料金の低いリージョンを選ぶ
通信速度やデータの配置場所に制約がなければ、利用するサービスの料金が低いリージョンを選びます。
EC2やRDSなどを同じ条件で比較し、構成全体の月額料金が安いリージョンを候補にすると分かりやすいでしょう。
日本向けの本番環境なら東京リージョンを検討する
日本の利用者が多い本番環境では、東京リージョンが候補になります。
料金だけでなく日本からのレイテンシーも確認し、Webサイトの表示やAPIの応答に問題がないリージョンを選びましょう。
開発・検証環境なら安いリージョンを優先しやすい
開発・検証環境では、通信速度への影響が小さければ料金の低いリージョンを選びやすくなります。
必要なAWSサービスや機能が利用できることを確認したうえで、候補となるリージョンの料金を比べてみましょう。
料金と性能を両立するなら総コストで比較する
料金と性能の両方を重視するなら、サービス料金だけでなくデータ転送料も含めた総コストで比較します。
必要な応答速度を満たしているかも確認しながら、無理なく運用できるリージョンを選ぶことが大切です。
リージョンごとの料金を具体的に比較したい場合は、AWS Pricing Calculatorを使った見積もり方法も確認しておくと安心です。
▶AWS Pricing Calculatorの使い方は?料金を見積もる手順を解説
AWSの安いリージョンを選ぶときの注意点
AWSのリージョンを料金だけで選ぶと、個別のサービスが安くても構成全体ではコストを抑えられない場合があります。
ここでは、構成全体の料金、リージョン間通信、最新料金の3点から注意点を説明します。
最安リージョンでも構成全体では安くならない場合がある
特定のAWSサービスが安くても、構成全体の料金まで最安になるとは限りません。
EC2やRDS、S3などの利用料金にデータ転送料も加え、実際に使う構成の月額料金で比較しましょう。
リージョン間通信が多い構成では料金差が小さくなる
複数リージョン間でデータを転送する構成では、転送量に応じて料金が発生する場合があります。
サービス自体が安くても通信料金が増える可能性があるため、月間の転送量を含めた総額で比べることが大切です。
最新の料金をAWS公式で確認してから決める
AWSの料金は変更されることがあるため、過去の料金表だけで判断するのは避けましょう。
候補を絞ったら、AWS公式の料金ページやPricing Calculatorで実際の利用条件を入力し、最新の料金を確認してから選ぶと安心です。
料金を確認したあと、実際のAWS利用料が想定より高くならないか不安な場合は、請求額を確認する方法も知っておくと安心です。
▶AWSの料金を確認する方法は?請求額や利用料金の見方を解説
まとめ
AWSのリージョンを選ぶときは、単純に料金の安さだけで決めるのではなく、利用するサービスやデータ転送料まで含めて比較することが大切です。
日本向けの本番環境なら通信速度やサービスの対応状況も確認し、用途に合ったリージョンを選びましょう。
迷ったときはAWS公式の最新料金を確認し、実際に使う構成全体のコストから検討すると選びやすくなります。











