はじめに
この章の目的
この文書は、ホームページ制作でよく使うHTMLのタグ（body要素）について、初心者向けにやさしく解説するために作りました。基礎から実践まで順を追って学べるように8章で構成しています。
タグとは簡単に
タグは、ブラウザーに表示される「本文」をまとめる領域です。例えば見出しや段落、画像、リンク、ボタンなど、ユーザーが目にする要素はすべてここに書きます。視覚的な部分の大半を担う、とても大切な場所です。
### 本書で学べること
– の役割と基本ルール
– 1ページに1つだけである理由
– 書ける主な要素（見出し・段落・画像・リンクなど）
– レイアウトの考え方（header / main / footerなど）
– 省略できるケースや便利な仕様
### 読み方のポイント
実例を交えて丁寧に説明しますので、実際に手を動かしながら進めると理解が深まります。初心者の方でも無理なく学べるように配慮しています。
## タグとは？ホームページの「中身」を表す要素
タグ（body要素）は、HTML文書の中でユーザーに表示されるすべての「中身」を包む要素です。見出し、段落、画像、リンク、ボタン、フォーム、表、そしてレイアウト用のブロックなど、ブラウザに見えるコンテンツは原則としてこのの中に書きます。
との違い
– は検索エンジンやブラウザ向けの設定やメタ情報を置きます。画面には直接表示されません。
– は実際にユーザーが目にする内容を置きます。見た目に関わる要素をここに書くと考えてください。
実際の例（イメージ）
– 見出し（サイト名や記事タイトル）
– 本文テキストや画像
– ナビゲーションリンクやボタン
– お問い合わせフォーム
まとめると、はホームページの「中身全体」を表す場所です。HTMLを書くときは、表示したい要素をまずここに置くことを意識してください。
## タグは1ページに1つだけ ― 基本ルール
### 基本ルール
HTMLドキュメントには、必ず要素が1つだけ存在します。普通はの直下にがあり、その後にを置きます。の中にページに表示する本文や画像、リンクなどをすべて書きます。
### なぜ1つだけか
ブラウザはHTMLを読み込むとき、ドキュメントの「中身」をとして扱います。1つに決まっていると、レンダリングやスクリプトの対象が分かりやすくなり、期待通りに表示できます。
### 複数や欠落があるとどうなるか
複数のを書いてしまうと、ブラウザが自動で補正する場合がありますが、表示やDOMの構造が意図しないものになります。逆にが無い場合は、多くのブラウザが暗黙的にを作成し、そこに要素を入れます。どちらも予測しづらい挙動を招くため避けてください。
### 正しい例と間違いの例
正しい基本構造:
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>本文</p>
</body>
</html>
間違い（複数の）:
<body>…</body>
<body>…</body>
### 実務上のコツ
– すべての可視コンテンツを必ず1つの内に入れてください。
– スクリプトはの末尾に置くと、DOMが揃ってから実行され安全です。
このルールを守ると、ブラウザやツールが扱いやすくなり、予期せぬ問題を避けられます。
## ホームページに表示されるのは「すべて の中」
多くの入門書が説明するように、ブラウザに表示される内容は原則すべての中に書きます。に書いた要素がそのまま画面に現れます。たとえば：
– 見出し（
、
など）
– 段落（
– 段落（
）やテキスト
– 画像（）
– リンク（）やリスト（
- /
- ）
– フォームやボタン（