awsとworkspaces料金の全体像を詳しく解説!初心者必見ガイド

目次

はじめに

本章の目的

本章では、本記事全体の目的と読み方を分かりやすく説明します。Amazon WorkSpacesの料金に不安がある方や、導入を検討している担当者向けに、知っておくべきポイントを整理します。

対象読者

クラウドデスクトップの導入を検討しているIT担当者、コスト管理を任されたご担当者、具体的な料金感を知りたい経営者や担当者に向けています。専門用語は最小限にし、具体例を交えて説明します。

本記事でわかること

  • WorkSpacesの料金構成の全体像
  • 個人用(Personal)とプール型(Pools)の違いと費用の見方
  • フルタイム/パートタイムの料金シミュレーション例
  • コスト最適化の基本的な考え方

読み進め方のヒント

まず第2章で料金の全体像をつかみ、第3章・第4章で各モデルの詳細を比較してください。第5章のシミュレーションで実際の費用感を確認すると、導入判断がしやすくなります。

2. Amazon WorkSpaces料金の全体像

料金を決める3つの要素

Amazon WorkSpacesの料金は主に「実行モード(課金方式)」「バンドル(スペック)」「OSとライセンス」の3つで決まります。これらを組み合わせて最終的な月額/時間課金が決まります。

実行モード:AlwaysOn と AutoStop

AlwaysOnは月額固定制で、常時デスクトップを使う想定のユーザー向けです。起動時間を気にせず使えます。AutoStopは月額の基本料金に加えて実際に稼働した時間ごとの課金が発生します。短時間や断続的な利用に適しており、使用時間が少なければコストを抑えられます。

バンドル(スペック)の違い

バンドルはCPU、メモリ、ストレージなどの組み合わせです。一般にスペックが高いほど月額・時間単価が上がります。例として、軽い事務作業向けの小さなバンドルと、開発やCAD向けの高性能バンドルで料金差が出ます。必要な性能に合わせて選ぶと無駄を減らせます。

OSとライセンス

WindowsとLinux系が選べます。WindowsではRDS SAL(リモートデスクトップのライセンス)有無で料金が変わる場合があります。Linuxはライセンスコストが低めのことが多いです。ライセンスの有無で選択肢と費用バランスを確認してください。

選び方のポイント

長時間・常時利用ならAlwaysOn、短時間利用や利用時間が予測しにくい場合はAutoStopが向きます。スペックは業務負荷に合わせ、OSは既存のライセンスや運用方針を考慮して決めると賢明です。

3. WorkSpaces Personal(個人用デスクトップ)の料金構造

概要

WorkSpaces Personalは利用者ごとに専用の仮想デスクトップを割り当てる方式です。料金は大きく「AlwaysOn」と「AutoStop」の2種類に分かれます。

料金モデル

  • AlwaysOn:月額固定で、いつでも即時に接続できます。月ごとのコストが読みやすく、フルタイムで使うユーザーに向いています。
  • AutoStop:通常は月額の基本料金に加え、使用時間に応じた時間課金が発生します。短時間や断続的に使う場合はコストを抑えやすいです。

価格に影響する主な要素

  • OS:WindowsとAmazon Linuxで価格が異なります。
  • リージョン:地域ごとに料金が変動します。
  • バンドル(スペック):CPU、メモリ、ストレージ容量で料金が変わります。
  • 追加ソフトウェア:Officeや管理ソフトのライセンスが別途費用になる場合があります。

選び方のポイント

  • 毎日フルタイムで使うならAlwaysOnを検討してください。予測しやすい固定費がメリットです。
  • 利用が断続的ならAutoStopで時間課金を活用すると費用を節約できます。
  • 正確な金額はリージョン、OS、バンドルで変わるため、AWS公式価格表やPricing Calculatorで必ず確認してください。

4. WorkSpaces Pools(プール型・非永続)の料金構造

概要

WorkSpaces Poolsは複数ユーザーで共有する非永続型のデスクトップです。主にWindows環境で使われ、ユーザーが順番に同じプールからセッションを取得します。料金は同時利用数を基準に設計されます。

料金の構成要素

  • バンドル料金:CPU・メモリ・ストレージなどを含むバンドル単位で課金されます。プールでは同時接続数分のバンドルを想定して見積もります。
  • RDS SAL(Windowsのみ):Windowsユーザー向けに別途月額のRDS SALがユーザー単位でかかります。BYOL(ライセンス持ち込み)ならRDS SALは不要でコストを下げられます。

コスト試算の手順(簡単)

  1. ピークの同時利用数を見積もる(例:20名同時)。
  2. 必要なパフォーマンスのバンドルを選ぶ(例:ライト/スタンダード)。
  3. 合計 = 同時利用数 × バンドル単価(月額) + 対象ユーザー数 × RDS SAL(月額、Windowsの場合)。

例:同時20名、バンドル月額3,000円、RDS SAL500円/名の場合 → 20×3,000 + 20×500 = 70,000円/月。

コスト削減のポイント

  • BYOLでRDS SALを回避する。
  • 実際の同時利用に合わせてプールサイズを最適化する。
  • 軽めのバンドルを選び、業務に合わせて権衡する。

途中の章ではまとめを設けません。

5. 料金シミュレーション例:フルタイムユーザーとパートタイムユーザー

前提

AWS公式の例を用いて、20名のユーザーを想定します。うち10名がフルタイム(AlwaysOn)、残り10名がパートタイム(AutoStop)です。

料金の内訳(公式例)

  • フルタイム(AlwaysOn):月額固定で合計約 $4,400(10名分)
  • 1名あたり:約 $440/月
  • パートタイム(AutoStop):月額アクセス費用+時間料金の合計で約 $204.50(10名分)
  • 1名あたり:約 $20.45/月
  • 全体合計:約 $4,604.50/月

解説と判断ポイント

  • フルタイム利用者は常時アクセスが必要なため、起動待ちや接続切れの影響を避けられるAlwaysOnが合理的です。月額が固定され、利用が安定している環境で管理が簡単になります。
  • パートタイム利用者は利用時間が短く不定期になることが多く、AutoStopで停止時の時間課金を抑えると大きくコストを削減できます。アクセス時にインスタンス起動の待ち時間が発生する点は考慮してください。

運用上の注意点と提案

  • ハイブリッド運用を検討してください。重い作業や常時接続が必要なユーザーをAlwaysOnにし、断続利用のユーザーをAutoStopに割り当てます。
  • 利用時間の実測データを取り、AutoStopの停止時間(例:15~60分)を調整すると効果的です。
  • コスト最適化は地域やインスタンスタイプ、ライセンス形態でも変化します。運用開始後に料金を定期的に見直してください。
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