はじめに
「AWS WorkSpacesを使いたいけれど、1台あたり月額いくらかかるの?」
「AlwaysOnとAutoStopは何が違って、どちらを選べば料金を抑えられるの?」と、料金表を見ながら迷っていませんか。
AWS WorkSpacesは、利用するバンドルや運用時間だけでなく、AlwaysOnとAutoStopの選択によって料金の計算方法が変わります。
この記事では、AWS WorkSpacesの料金体系からAlwaysOnとAutoStopの違い、利用時間に応じた月額料金の計算方法まで、実際の利用時間を当てはめながら順を追って説明していきます。
AWS WorkSpacesの料金はいくら?

AWS WorkSpacesの料金は、利用時間に応じて支払う時間課金制と、一定期間の利用を前提とした月額制から選択できます。
まずは、代表的なバンドルのスペックと料金の目安を確認してみましょう。
| バンドル | vCPU | メモリ | 月額料金の目安 |
|---|---|---|---|
| Value | 1 | 2GiB | 約25ドル〜 |
| Standard | 2 | 4GiB | 約35ドル〜 |
| Performance | 2 | 8GiB | 約60ドル〜 |
| Power | 4 | 16GiB | 約78ドル〜 |
| PowerPro | 8 | 32GiB | 約130ドル〜 |
※料金はOSやリージョン、ストレージ容量、課金方式などによって異なります。上記は料金感をつかむための目安として、契約前にAWS公式の最新料金を確認してください。
AWS WorkSpacesは月額制と時間課金制から選べる
AWS WorkSpacesでは、1か月単位で支払う月額制のAlwaysOnと、基本料金に利用時間分の料金が加算されるAutoStopを選べます。
利用時間が少ない場合はAutoStop、継続して長時間利用する場合はAlwaysOnなど、使い方に合わせて選ぶと料金を抑えやすくなります。
料金はバンドル・OS・ストレージ・リージョンなどで変わる
AWS WorkSpacesの料金は、CPUやメモリなどのバンドル構成、OS、ストレージ容量によって変わります。
また、利用するAWSリージョンによっても料金が異なるため、実際に使用する構成とリージョンを決めてから確認しましょう。
AWS WorkSpacesのAlwaysOnとAutoStopの料金を比較
AWS WorkSpacesでは、AlwaysOnとAutoStopで料金の計算方法が異なります。
たとえば、東京リージョンでWindowsのPerformanceバンドルを利用する場合、料金は次のように比較できます。
| 利用時間 | AlwaysOn | AutoStop |
|---|---|---|
| 月20時間 | 59ドル/月 | 約22.20ドル/月 |
| 月40時間 | 59ドル/月 | 約34.40ドル/月 |
| 月80時間 | 59ドル/月 | 約58.80ドル/月 |
| 月160時間 | 59ドル/月 | 約107.60ドル/月 |
※東京リージョン、Windows Performanceバンドル(ルートボリューム80GB・ユーザーボリューム10GB)の料金例です。AutoStopは「10ドル/月+0.61ドル/時間」で計算しています。料金はバンドルやOS、ストレージ容量、リージョンなどによって異なります。
ここでは、それぞれの料金の仕組みを確認し、1日の利用時間や利用日数に合わせてどちらを選ぶとよいのか順番に整理します。
AlwaysOnは月額料金で利用する
AlwaysOnは、利用時間に関係なく1か月単位の料金を支払う方式です。
平日に毎日8時間利用する場合でも時間ごとに料金が加算されないため、WorkSpacesを継続して利用する場合に料金を把握しやすくなります。
AutoStopは利用時間に応じて課金される
AutoStopは、月額の基本料金に加えて、WorkSpacesを利用した時間に応じた料金が発生する方式です。
1日数時間、月に数日だけ使うなど利用時間が短い場合は、AlwaysOnより料金を抑えられることがあります。
利用時間に合わせてAlwaysOnとAutoStopを選ぶ
AlwaysOnとAutoStopは、1か月の利用時間を目安に比較すると選びやすくなります。
毎日長時間使う場合はAlwaysOn、利用する日や時間が限られている場合はAutoStopを検討し、実際の月間利用時間から料金を比較しましょう。
AlwaysOnとAutoStopの違いは分かっても、自分の利用時間ではどちらが安くなるのか迷う場合は、料金の損益分岐点も確認しておくと選びやすくなります。
▶AWS WorkSpacesのAlwaysOnとAutoStopはどっちが安い?損益分岐点を解説
AWS WorkSpacesのバンドル別料金を確認
AWS WorkSpacesの料金は、選択するバンドルによってCPUやメモリなどのスペックが変わるため、同じ利用時間でも金額が異なります。
代表的なバンドルのスペックと料金の目安は、次のとおりです。
| バンドル | vCPU | メモリ | 月額料金の目安 |
|---|---|---|---|
| Value | 1 | 2GiB | 約25ドル〜 |
| Standard | 2 | 4GiB | 約35ドル〜 |
| Performance | 2 | 8GiB | 約59ドル〜 |
| Power | 4 | 16GiB | 約78ドル〜 |
| PowerPro | 8 | 32GiB | 約130ドル〜 |
※月額料金は構成によって異なるため、目安として確認してください。実際の料金はOS、ストレージ容量、リージョン、課金方式などによって変わります。
ここでは、バンドルのスペックからOS、ストレージ、リージョンまで、料金に影響する項目を順番に確認します。
バンドルの種類によって料金とスペックが変わる
AWS WorkSpacesは、バンドルによってvCPUやメモリなどのスペックが異なり、料金も変わります。
メールやWeb閲覧が中心なら比較的小さな構成、複数のアプリを同時に使う場合は高いスペックが必要になるため、用途に合ったバンドルを選びましょう。
WindowsとLinuxで料金が変わる場合がある
AWS WorkSpacesは、選択するOSによって料金が異なる場合があります。
同じような構成でもWindowsとLinuxでは料金に違いがあるため、必要なOSを確認したうえで料金を比較すると選びやすくなります。
ストレージ容量の追加で料金が変わる
AWS WorkSpacesでは、設定するストレージ容量によっても料金が変わります。
必要以上に大きな容量を選ぶと費用が増えるため、使用するアプリや保存するファイルの量を考えながら、必要な容量を選びましょう。
リージョンによって料金が異なる
AWS WorkSpacesの料金は、利用するAWSリージョンによって異なります。
同じバンドルや課金方式でも東京と海外のリージョンでは料金が変わる場合があるため、実際に利用するリージョンの料金表を確認しましょう。
AWS WorkSpacesで追加料金が発生する項目
AWS WorkSpacesの利用料金は、基本料金だけで決まるとは限りません。
追加料金が発生する主な項目を確認しておきましょう。
| 項目 | 追加料金が発生する主なケース |
|---|---|
| アプリケーション | 有料のアプリケーションバンドルなどを追加する場合 |
| ストレージ | 標準構成からルート・ユーザーボリュームの容量を増やす場合 |
| 関連AWSサービス | WorkSpacesとあわせて有料のAWSサービスやリソースを利用する場合 |
| データ転送 | 対象となるデータ転送が発生する場合 |
| 無料利用枠の超過 | 無料利用枠の期間や利用量などの条件を超えた場合 |
※追加料金の有無や金額は、利用するWorkSpacesの種類や構成、リージョンなどによって異なります。契約前にAWS公式の料金ページで最新の条件を確認してください。
無料利用枠が使える場合でも、対象サービスや適用条件を確認しておかないと想定より請求額が高くなる可能性があります。
アプリケーションバンドルの利用料金を確認する
AWS WorkSpacesでは、本体料金とは別に、追加するアプリケーションの料金が発生する場合があります。
必要なアプリケーションを選ぶときは追加料金を確認し、複数のWorkSpacesで利用する場合は全体でかかる費用も把握しておきましょう。
WorkSpaces以外の関連AWSサービスの料金に注意する
WorkSpacesの構成によっては、関連するAWSサービスの利用で別途料金が発生することがあります。
WorkSpaces本体だけで判断せず、あわせて利用するサービスや有料リソースを確認して、全体の費用を見積もることが大切です。
WorkSpaces本体以外にどのAWSサービスで料金が発生しているのか分からない場合は、請求内容の確認方法を知っておくと安心です。
▶AWSの料金・請求額を確認する方法は?請求内容の見方を解説
無料利用枠が適用される条件を確認する
AWS WorkSpacesの無料利用枠には、対象となる構成や期間、利用量などの条件があります。
対象外の構成を選んだ場合や上限を超えた場合は料金が発生するため、利用を始める前に適用条件を確認しておくと安心です。
AWS WorkSpacesの料金を利用時間から計算する
AWS WorkSpacesの月額コストを見積もるときは、1日あたりの利用時間と月の利用日数をもとに、AlwaysOnとAutoStopの料金を比較します。
たとえば、AlwaysOnが月59ドル、AutoStopが月10ドル+1時間あたり0.61ドルの構成では、利用時間によって次のように変わります。
| 利用例 | 月間利用時間 | AlwaysOn | AutoStop |
|---|---|---|---|
| 1日2時間×月10日 | 20時間 | 59ドル | 22.20ドル |
| 1日4時間×月20日 | 80時間 | 59ドル | 58.80ドル |
| 1日8時間×月20日 | 160時間 | 59ドル | 107.60ドル |
※AutoStopは「月10ドル+0.61ドル×利用時間」で計算しています。実際の料金はバンドル、OS、ストレージ容量、リージョンなどによって異なります。
ここでは、利用時間と利用人数を具体的に当てはめながら、月額コストを見積もる方法を順番に確認します。
毎日長時間利用するならAlwaysOnを検討する
AWS WorkSpacesを毎日長時間使う場合は、月額料金で利用できるAlwaysOnを検討します。
たとえば1日8時間を月20日使うと月160時間になるため、AutoStopで利用した場合の料金とAlwaysOnの月額料金を比較して選びましょう。
短時間・断続的に利用するならAutoStopを検討する
1日数時間や月に数日だけ利用する場合は、AutoStopを検討します。
たとえば1日2時間を月10日使うと月20時間となるため、利用しない時間が長い環境ではAlwaysOnより費用を抑えられる場合があります。
利用人数と稼働時間から月額コストを見積もる
月額コストは、1日あたりの利用時間と月の利用日数から1人あたりの月間利用時間を出し、利用人数を掛けて見積もります。
10人や50人など複数人で導入する場合は、対象バンドルの料金も含めて全体の費用を確認すると分かりやすくなります。
AWS WorkSpacesの料金を抑えるための選び方
AWS WorkSpacesの料金を抑えるには、単純に安いプランを選ぶのではなく、実際の利用時間や必要なスペックに合わせて構成を決めることが重要です。
ここでは、課金方式、バンドル、ストレージやオプションの3つの視点から、料金を抑える選び方を順番に確認します。
利用時間に合った課金方式を選ぶ
AWS WorkSpacesは、1か月の利用時間を目安にAlwaysOnとAutoStopを比較します。
毎日長時間使う場合はAlwaysOn、短時間・断続的に使う場合はAutoStopなど、実際の利用時間から料金を比べて選びましょう。
必要なスペックのバンドルを選ぶ
バンドルは、使用するアプリに必要なvCPUやメモリを確認して選びます。
メールやWeb閲覧が中心の場合など、用途に対して高すぎるスペックを選ばず、必要な性能に合わせることで費用を抑えやすくなります。
不要なストレージやオプションを増やさない
ストレージや有料オプションは、実際に必要な容量や機能に合わせて設定します。
大きすぎるストレージや使わないオプションは料金の増加につながるため、現在の利用状況を確認しながら見直すとよいでしょう。
まとめ
AWS WorkSpacesの料金を考えるときは、まず普段どのくらい利用するのかを整理し、AlwaysOnとAutoStopのどちらが使い方に合っているか比較することが大切です。
そのうえで、必要なスペックやストレージ容量、利用人数などを確認すると、実際にかかる月額コストをイメージしやすくなります。
料金を抑えるために無理にスペックを下げるのではなく、業務に必要な環境を確保しながら、使わない容量やオプションを減らしていきましょう。
導入前に利用時間と必要な構成を整理しておけば、自社に合ったWorkSpacesを選びやすくなります。











