ホームページのグローバルメニューで使える基本設計と作成法

目次

はじめに

本記事の目的

本記事は、ホームページのグローバルメニュー(グローバルナビ)について、基礎から実践までを分かりやすく解説することを目的としています。意味や役割を理解し、項目構成やデザイン、導線設計のポイントを学べば、訪問者が迷わないサイトを作れます。

対象読者

・これからサイトを作る方
・既存サイトのナビを改善したい方
・デザイナーやマーケターで、実務に使える知識を求める方
具体例やチェックリストを交えて、初心者にも使いやすく説明します。

記事の構成と読み方

次の章で順に進めます。
第2章:グローバルメニューの定義と役割
第3章:重要性と効果
第4章:作る前に必要な情報設計
第5章:具体的な作成手順
章ごとに実践的なポイントと簡単なチェック項目を用意しています。段階を追って読み進めると、実際の改善にすぐ役立ちます。

1. グローバルメニュー(グローバルナビ)とは何か?

1-1. グローバルメニューの定義

グローバルメニュー(グローバルナビゲーション)は、サイト内の主要なページへ常にアクセスできる共通のリンク集です。どのページにいても同じメニューで移動でき、訪問者にとっての「道しるべ」となります。例として「ホーム」「会社概要」「サービス」「製品」「ブログ」「お問い合わせ」などが挙げられます。

1-2. どこに表示されるか

一般的にはページの最上部、ヘッダー付近に横並びで設置します。スマートフォンではメニューを折りたたむハンバーガーボタンにすることが多いです。スクロールしても画面上部に固定する「固定ナビ(スティッキーナビ)」にすると、長いページでも移動が楽になります。

1-3. 「ヘッダー」との違い

ヘッダーはページ上部の領域全体を指し、ロゴや検索、ログインボタンなども含みます。グローバルメニューはその中の一要素で、サイト内の主なコンテンツへの入口を担います。ヘッダーはデザインや情報をまとめる役割、グローバルメニューは動線を作る役割と覚えると分かりやすいです。

2. グローバルメニューの役割と重要性

2-1. ユーザーを迷わせない「サイトの地図」

グローバルメニューはサイト全体の地図のような役割を果たします。どのページにどんな情報があるかを一目で示し、ユーザーは現在地と行き先を把握できます。例えば会社サイトなら「サービス」「会社概要」「導入事例」「採用」「お問い合わせ」を常に表示することで、探し物を見つけやすくします。

2-2. サイト内移動のスムーズ化

主要セクションへのリンクを全ページで固定表示すると、ユーザーはどのページからでも目的の情報へ素早く移動できます。結果としてページ滞在時間や閲覧ページ数が増え、使い勝手が向上します。スマホではハンバーガーメニューでも、重要項目は優先的に並べると良いです。

2-3. コンバージョン導線にも直結

お問い合わせや申し込みなど、ビジネス上重要なページをグローバルメニューに置くと導線が短くなります。例えば「資料請求」を常に見える位置に置くと、ユーザーは迷わずアクションを起こせます。目立たせるために色やアイコンで強調するのも有効です。

3. グローバルメニューを作る前にやるべき情報設計

3-1. サイト内の全ページを洗い出す(サイトマップ作成)

まずはサイトにある全ページをリストアップします。トップページ、サービス詳細、製品ページ、ブログ、会社情報、お問い合わせなどを漏れなく書き出します。ツールはスプレッドシートや付箋がおすすめです。付箋を使えば、ページの移動や並べ替えが直感的にできます。書き出したら、親ページと子ページの関係(階層)を整理してサイトマップを作成します。

3-2. 重要ページとユーザー導線を考える

各ページの重要度を決めます。指標はアクセス数、問い合わせの発生、コンバージョンなどです。分析データが無ければ、想定ユーザーの行動を考えて優先順位を付けます。たとえば「サービス紹介」「料金」「お問い合わせ」は優先度が高くします。企業目線だけで決めず、ユーザーが何を探すかを基準に導線を設計します。

3-3. カテゴリ分けと階層構造の設計

ページを論理的なカテゴリにまとめます。トップ階層には「ホーム」「サービス/製品」「導入事例」「会社情報」「お問い合わせ」を置くのが一般的です。その下に、サービス詳細やFAQなどのサブ項目を配置します。階層は深くしすぎず、目的のページに2クリック程度で到達できることを目標にしてください。項目数は多くなりすぎないよう、主要メニューは6〜8個以内に抑えると分かりやすくなります。

実務のヒント:ユーザーテストや簡単なカードソーティングを行うと、直感的な分類が見えてきます。サイトマップが固まったら、次はラベル(メニュー名)の言葉選びに進みましょう。

4. グローバルメニューの具体的な作成手順

4-1 サイトマップを作成し、ページ階層を決める

まず全ページを洗い出し、親子関係で整理します。手書きの図でも良く、図にすることでどのページを上位に置くかが見えます。サイトマップがあれば、メニューに載せるべき上位ページが自然に分かります。

4-2 ページの優先順位からメニュー構成を決める

重要度・利用頻度・ビジネス上の価値でページをランク付けします。分析データがあれば活用し、なければ想定ユーザーの目的で判断します。企業サイトなら「サービス」「導入事例」「採用」など、ECなら「カテゴリ」「セール」「カート」を優先します。上位5〜7項目を目安に選びます。

4-3 グローバルメニューの設置場所を決める

通常はページ最上部のヘッダ内に配置します。ユーザーの視線が最初に向かう位置なので直感的に見つかります。スクロール時に固定(ステッキー)にすると利便性が上がりますが、スマホでは画面を狭くするのでハンバーガーメニューなど併用してください。アクセシビリティも考え、キーボード操作や代替テキストを用意します。

4-4 各階層の最上位ページからメニューを作る

サイトマップでカテゴリ化した最上位ページをそのままメニュー項目にします。見せたい順に左から配置すると目に留まりやすいです(視線はZ字に動きます)。項目は多くても5〜7個に抑え、下層はドロップダウンやサブメニューで整理します。重要な行動(例:お問い合わせ、購入)は右側や目立つボタンにします。テストは必須なので、実際にクリックして導線が自然か確認してください。

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