awsとdiagramsで理解する最新のAWSアーキテクチャ図解説

目次

はじめに

本書の目的

本書は「aws diagrams」という検索キーワードを想定し、AWSアーキテクチャ図に関する基本的な考え方とブログ向けの構成案を示します。図の目的や代表的なパターン、図作成ツールの特徴を分かりやすく整理し、学習者から実務者まで幅広く役立てられる内容にします。

対象読者

  • AWSをこれから学ぶ方
  • 実務でクラウド設計図を作る方
  • ブログやドキュメントで図を使いたい方
    例:サービス構成をチームに共有したいエンジニアや、学習用に図を作る学生。

ここで得られること

本書を読むと、AWSアーキテクチャ図の目的が明確になります。代表的な構成パターンが理解でき、具体例を見て自分の設計に応用できます。また、図作成ツールの利点と違いを比べて、目的に合うツールを選べます。

読み方の案内

第2章で図の基本、第3章で具体パターンと図の例、第4章でツール比較を扱います。各章は独立して読めますので、必要な章から参照してください。

AWSアーキテクチャ図とは何か

概要

AWSアーキテクチャ図は、利用しているAWSサービス(EC2、RDS、S3、Lambdaなど)とそれらの関係を視覚化した設計図です。構成要素や通信経路を図で示すことで、システムの全体像を一目で把握できます。

主要要素と具体例

  • ノード(リソース): EC2インスタンスやRDS、S3バケットなどを四角やアイコンで表します。例: Webサーバー(EC2)、データベース(RDS)。
  • エッジ(接続): ネットワーク通信やAPI呼び出しを矢印で示します。例: Web→DBのクエリ、Lambda→S3の書き込み。
  • クラスター(論理グルーピング): VPCやサブネット、アベイラビリティゾーンごとに囲んで表現します。例: 公開サブネット/プライベートサブネット。
  • ラベル: 接続の意味やプロトコル、セキュリティルールなどを補足説明します。例: HTTPS(443)、内部通信のみ。

なぜ必要か

チームで共通認識を作り、設計や運用の議論を効率化します。セキュリティレビューやコスト最適化、顧客向け資料として役立ちます。

作成時のポイント

  • 表示レベルを決める: 高レベル図は全体像、詳細図は設定やルールに焦点を当てます。
  • 命名と注釈を明確に: リソース名や役割を分かりやすく書きます。
  • アイコンは公式を使う: 誰が見ても分かるようにします。
  • バージョン管理と更新: 設計変更に合わせて図を必ず更新します。

代表的なAWSアーキテクチャパターンと図の例

1. 典型的な三層アーキテクチャ

プレゼンテーション層(公開サブネット): ALBやCloudFrontで外部トラフィックを受けます。例: WebサーバーはALBの背後で動作します。
アプリケーション層(プライベートサブネット): EC2やLambdaでビジネスロジックを処理します。直接インターネットに触れない配置が基本です。
データ層(さらなる隔離): RDSやDynamoDBを置き、アクセスはアプリ層からのみ許可します。
図のポイント: サブネットとセキュリティグループを明確に分け、矢印で通信経路を示します。

2. サーバーレス:Web+API構成の例

構成要素: S3(静的ファイル)→CloudFront(配信)→API Gateway→Lambda→DynamoDB/Cognito(認証)。
特徴: サーバー管理が不要でスケールが簡単です。小規模サイトやAPI主体のサービスに向きます。
図のポイント: 管理対象が少ない点を強調し、認証フローはCognitoで分かりやすく示します。

3. マイクロサービス+コンテナ構成の例

構成要素: API Gateway→ECS(Fargate)で複数サービス→RDS/ElastiCache→Cognito。
特徴: サービスごとにスケールやデプロイを分離できます。状態を持つサービスはRDS、キャッシュはElastiCacheを利用します。
図のポイント: サービスごとに論理クラスター(ネットワーク、ログ、監視)でまとめて描きます。

4. 論理クラスターで整理するコツ

・機能ごとに領域を分け、通信と権限を矢印と注記で示します。
・可用性やスケールの要件はアイコン横に短い注釈で書くと、図の読みやすさが増します。
・運用要素(監視、ログ、CI/CD)は別レイヤーとして図に入れると実用的です。

AWSアーキテクチャ図作成ツールの比較

概要

AWSアーキテクチャ図を作る際は、用途に合わせてツールを選ぶと効率が上がります。ここではLucidchart、Cloudcraft、AWS Application Composerの特徴を分かりやすく説明します。

Lucidchart(汎用、手軽)

  • ブラウザで動き、AWSの公式アイコンをドラッグ&ドロップできます。
  • 例:会議資料や提案書の図を短時間で作るときに便利です。
  • 複数の図を混在させられるため、ネットワーク図やフローチャートと一緒に描けます。

Cloudcraft(AWS特化、視覚重視)

  • AWS向けに設計され、3D表示やコスト見積もり機能があります。
  • 実環境から自動で図を生成でき、インスタンス配置やサブネット構成が見やすくなります。
  • 例:インフラ構成の可視化やコスト把握をチームで共有したいときに適します。

AWS Application Composer(公式、サーバーレス向け)

  • AWS公式のサーバーレス設計ツールで、図からCloudFormationテンプレートを生成できます。
  • コードと図の往復を減らし、実装までの流れがスムーズになります。
  • 例:LambdaやAPI Gateway中心のアプリを設計するときに効果を発揮します。

比較と選び方の目安

  • 早く見栄えの良い図を作る:Lucidchart
  • 実環境に近い可視化やコスト確認:Cloudcraft
  • サーバーレス設計とIaC連携:Application Composer

用途とチームの働き方を考え、まず試用版で操作感を確認すると失敗が少なくなります。

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