はじめに
この記事の目的
ハンドメイドアクセサリー作りで迷うのが「どの素材を使うか」です。本記事は材料の種類や特徴、選び方をわかりやすく解説します。初心者から経験者まで、実際に使いやすい情報を目指しています。
本記事で学べること
- 金属素材の違いと錆びにくさ
- アレルギー対応素材の見分け方
- 材料の購入先とコスト感
- プチプラ素材と高級素材のメリット・デメリット
各章で具体例や使い方のコツを紹介します。
素材選びのポイント
素材選びは「見た目」「使いやすさ」「耐久性」「肌への安全性」「予算」のバランスで決めます。たとえば普段使いのピアスなら汗や水に強い素材を選び、ギフトなら見た目重視で上質素材を検討します。用途を明確にすると選びやすくなります。
初めての方へ
小さなサンプルを作って使い心地を確かめることをおすすめします。色や金属の変化は実際に使ってみないと分からないためです。次章から具体的な素材と特徴を順に見ていきます。
アクセサリーに使われる「金属材料」の種類と特徴
アクセサリーに使われる金属は見た目や使い勝手、価格で使い分けられます。ここでは代表的な素材をやさしく説明します。
合金（メッキ）
複数の安価な金属を混ぜて作り、表面に金や銀のめっきを施します。コストが低くデザインの自由度が高い一方、汗や水で変色しやすいです。日常使いでは湿気や香水を避け、長持ちさせたい場合は再めっきやコーティングを検討します。
真鍮
銅と亜鉛の合金で、アンティーク風の温かみある色味が特徴です。価格は安めですが空気に触れると酸化して黒ずみます。柔らかく磨きやすいので、変色は布でこすれば落ちますし、保護コーティングで防げます。
ステンレス
錆びにくく傷つきにくい丈夫な素材です。金属アレルギーを起こしにくく、日常使いに向いています。加工はやや難しいため、細かな装飾には別素材を組み合わせることがあります。
シルバー（銀）
上品で加工しやすく、高級感がありますが空気中で黒ずむことがあります。専用のクロスやクリーナーで磨くと元に戻ります。一般的には925（スターリングシルバー）が用いられます。
ゴールド（金）
変色しにくく資産価値があります。純金は柔らかいため、耐久性を高めるために他の金属と合金にして使うことが多いです（例：K18）。色味はイエロー・ピンク・ホワイトなどがあります。
プラチナ
変色しにくく重みと耐久性があり、結婚指輪など永く使う品に適しています。価格は高めですが、丈夫で日常使いに安心です。
チタン
軽くて強く、金属アレルギーが起きにくい素材です。表面処理で色を出すことができ、スポーティーなデザインに向いています。加工は特殊ですが、その分長持ちします。
素材を選ぶ際は、予算・着ける頻度・肌の敏感さ・望む見た目を基準にすると選びやすくなります。
プチプラアクセサリーで使われる主な素材と特徴
真鍮（ブラス）
真鍮は暖かみのあるアンティーク調の色味で、価格が抑えられるためプチプラに多く使われます。ピアスやブローチ、チェーンなどに使われ、独特の色合いが魅力です。ただし空気や汗で酸化し、黒ずみや緑青が出やすいです。普段は柔らかい布で拭き、湿気や汗を避けると長持ちします。
ステンレス
ステンレスは錆びにくく、傷つきにくい素材で、金属アレルギーが出にくい点が特長です。チェーンやフックなどの金具に使われることが多く、水仕事や汗をかく場面でも安心して使えます。見た目はシルバー系で光沢が長く続きますが、加工がやや難しく装飾性では真鍮に劣ることがあります。
14kgf（ゴールドフィルド）
14金を厚めに圧着したもので、一般的なメッキより剥がれにくいです。芯は真鍮やベース金属でも、表面の金層が厚いため日常使いに強く、金色を長く楽しめます。価格はメッキより高めですが、見た目と耐久性のバランスが良い選択です。
その他によく使われる素材
- メッキ（ニッケル、ゴールド、ロジウム）：見た目を廉価に変える方法です。薄いと剥がれやすく、汗で変色することがあります。ニッケル含有はアレルギー原因になることがあるので注意が必要です。
- 合金（ジュラルミンなど）：安価で成形しやすく色を付けやすい反面、表面処理が重要です。
- 樹脂・アクリル：軽くて色や形の自由度が高く、コストを下げるために多用されます。
選び方のポイント
日常使いで長持ちさせたいならステンレスや14kgfを選ぶと安心です。デザイン重視なら真鍮やメッキで好みの風合いを楽しめます。敏感肌の方はニッケルフリーを確認すると安全です。ケアは乾いた布で拭き、保存は湿気の少ない場所で行ってください。
