はじめに
本書の目的
この文書は、シンプルなホームページを作るときに役立つ情報を分かりやすくまとめたガイドです。無料のHTMLテンプレート系、サービス型（ノーコード系）、そしてテンプレートを選ぶときのポイントを順に紹介します。目的は、手早く見栄えの良いサイトを作る手助けをすることです。
誰に向けているか
技術に詳しくない方や、初めて自分でホームページを用意する方に向けています。たとえば、小さな飲食店の紹介ページ、趣味の活動の告知、簡単なポートフォリオなどに適しています。
この記事の使い方
まず第2章で自分で編集するHTMLテンプレートを見て、第3章でノーコードで作れるサービスを確認してください。最後の第4章で、自分に合ったテンプレートの選び方を学べます。実際に試すときは、パソコンとスマートフォン両方で表示を確認すると安心です。
注意点
テンプレートの利用規約（商用利用の可否など）と、スマホ対応（レスポンシブ）を必ず確認してください。更新やサポートの有無も選ぶ際の重要なポイントです。
無料HTMLテンプレート系
無料テンプレートを使うメリット
初めてホームページを作るとき、無料テンプレートは作業を大幅に短縮します。デザインが整っているので見た目の調整に迷わず、HTMLやCSSの基本を学びながら仕上げられます。
無料ホームページテンプレート.com
特徴: シンプルでクセのないデザインが多く、初心者向けの使い方解説も充実しています。テンプレートごとに構成やファイルの説明があるので、どのファイルを編集するか分かりやすいです。
使い方の例: ダウンロード→解凍→index.htmlをテキストエディタで開き、見出しや本文、画像パスだけを変更して確認します。
TEMPLATE GATE
特徴: ユーザー登録不要でCSSテンプレートをダウンロードできます。シンプルなデザインが中心で、そのまま使いやすい点が魅力です。初心者でも取り組みやすいです。
Template Party
特徴: 商用利用可能なテンプレートが多く、業種別・用途別に探せます。用途に合わせてテンプレートを絞り込めるので、仕事用サイトを作るときに便利です。ライセンス表示を必ず確認してください。
選び方と注意点
1) まず目的に合ったレイアウトを選びます（会社案内、ブログ、ランディングページなど）。
2) スマホ表示（レスポンシブ）を確認します。ブラウザの幅を変えて確認してください。
3) オリジナル化は最小限の編集から始めます。元ファイルは必ずバックアップしてください。
どのサイトも初心者向けなので、まずは1つダウンロードして触ってみることをおすすめします。
サービス型（ノーコード系）
概要
WixやSquarespaceのようなサービス型は、デザイン済みのテンプレートを使って直感的にサイトを作れます。Wixはプロが作った数百種類以上のテンプレートがあり、業種別や目的別にシンプルなレイアウトも豊富です。レンタルサーバー＋テンプレートの組み合わせでは、ロリポップなどが提供するWordPressの簡単インストール機能で手軽に始められます。
メリット
- 初心者でも短時間で公開できます。テキストと画像を差し替えるだけで体裁が整います。ドラッグ＆ドロップで配置を直感的に編集できます。
- デザインの選択肢が多く、目的に合わせたレイアウトが見つかりやすいです。例：飲食店用、ポートフォリオ用、ブログ用など。
- WordPressを使う場合はテーマの数が数万種あり、あとから機能を追加しやすいです。
デメリット
- 無料プランでは広告が入ったり、独自ドメインが使えないことがあります。カスタマイズ性は制限される場合があります。
- 高度な独自機能を作るには限界があり、将来的に大幅な改修が必要になることがあります。
利用の流れ（簡単な手順）
- テンプレートを選ぶ（業種やイメージで絞る）。
- テキストと画像を差し替える。
- 配置や色を調整してプレビューで確認。
- ドメインを設定して公開。
こんな人に向くか
短期間で見栄えの良いサイトを作りたい人、技術に自信がない個人や小規模事業者に向いています。将来的に大きく拡張する予定がある場合は、WordPressとレンタルサーバーの組み合わせを検討すると良いでしょう。
選ぶときのポイント
1. まず目的をはっきりさせる
サイトの目的を決めます。会社案内、ポートフォリオ、ブログ、ネットショップなど用途で必要な機能が変わります。目的が決まればデザインや機能の優先順位がつきます。
2. カテゴリで絞る
「シンプル」「ミニマル」「ビジネス向け」などでテンプレートを絞り込みます。見た目を先に決めると選択が楽になります。具体例：写真を見せたいならミニマル、情報量が多いならビジネス向けを優先します。
3. ダウンロード型かサービス型か
HTMLを自分で編集できるならダウンロード型を選びます。自由度が高く軽量化もしやすいです。編集が苦手ならWixやSquarespaceのようなサービス型を選ぶと直感的に作れます。
4. 必ず確認するチェック項目
- スマホ対応（レスポンシブ）か
- 商用利用が許可されているか（ライセンス）
- デモで動作、表示が崩れないか
- カスタマイズのしやすさ（コメントや構造のわかりやすさ）
- 画像やフォントの利用条件
5. 実際の選び方の流れ
- 目的とカテゴリで候補を3〜5個に絞る。2. デモをスマホとPCで確認する。3. ライセンスを読む。4. カスタマイズ性とサポート有無を確認する。5. 小さなテストページで試してから本番へ移行します。
これらを順に確認すると、目的に合ったテンプレートが選びやすくなります。
