ホームページにYouTube動画をスムーズに埋め込み設定する方法

目次

はじめに

目的

この章では、ホームページにYouTube動画を埋め込む目的とメリットを分かりやすく説明します。動画を直接見せることで、訪問者の理解が早まり、滞在時間やコンバージョン向上につながります。初心者の方でも手順を追って実装できるようにします。

対象読者

・個人のブログ運営者
・中小企業のウェブ担当者
・動画を使って情報発信したい方
専門的な知識は不要です。基本的なファイル操作や管理画面の操作に慣れていれば問題ありません。

本書の構成と読み方

全5章で構成します。第2章で基本的な埋め込み手順を、続く章で設定項目やWordPressでの方法、外部ホスティングとの違いを扱います。まずは第2章で手順を確認すると作業が進めやすくなります。

準備するもの

・埋め込みたいYouTube動画のURL
・ホームページを編集する権限(FTPやCMSの管理画面など)
・基本的なテキスト編集ツール(メモ帳やコードエディタ)
これだけあれば始められます。次章で実際の手順を詳しく説明します。

基本的な埋め込み手順

YouTube動画を自分のページに表示するための、もっとも基本的で確実な手順をわかりやすく説明します。

手順

  1. 表示したいYouTube動画のページを開きます。
  2. 動画の下にある「共有」をクリックし、続けて「埋め込む(Embed)」を選びます。
  3. 表示されたiframeタグのコードを丸ごとコピーします。例:
  4. 自分のホームページのHTML編集画面を開き、動画を表示したい位置のHTMLにコピーしたiframeコードを貼り付けます。ビジュアル編集だとタグが消える場合があるので、必ずHTML(テキスト)モードで行ってください。
  5. 保存またはアップロードして、ブラウザで表示を確認します。スマホでも崩れないかチェックしてください。

簡単なポイント

  • 幅と高さは例のように指定されますが、幅を”100%”にするか、外側に幅を制御するコンテナを使うとスマホで見やすくなります。
  • 埋め込みがうまく行かない場合は、CMSがiframeを禁止していないか、ページがhttpsで配信されているかを確認してください。
  • プライバシー配慮が必要なら、youtube-nocookie.comのURLを使う方法もあります。

この手順でほとんどのサイトに簡単に動画を埋め込めます。次章では、よく使う設定や調整について説明します。

よく使われる設定項目

はじめに

埋め込みでよく触るのは「サイズ」「レスポンシブ対応」「サービス側のオプション」です。ここでは実務でよく使う項目を、具体例を交えて分かりやすく説明します。

サイズ指定(width / height)

基本はiframeのwidthとheightで指定します。固定サイズは簡単ですが、画面サイズが変わると見切れることがあります。

例:

<iframe width="560" height="315" src="..."></iframe>

レスポンシブ対応(CSS)

スマホ対応には親要素でアスペクト比を保つ方法が便利です。よく使うのはpositionとpaddingを使うやり方です。

例:

.wrapper{position:relative;padding-bottom:56.25%;height:0}
.wrapper iframe{position:absolute;left:0;top:0;width:100%;height:100%}

YouTube側の埋め込みオプション

よく使うURLパラメータを挙げます(例: ?autoplay=1&rel=0)。
– autoplay:自動再生(注意: 多くのブラウザはミュートが必要)
– rel:関連動画の表示(rel=0でチャンネル内に限定など)
– controls:再生コントロールの表示
– loop:ループ再生(playlistパラメータが必要)
– mute:音声をミュート(autoplayと組む時に使用)
– modestbranding:YouTubeロゴを控えめに
– start / end:再生開始・終了時間
– enablejsapi:JavaScriptで制御する場合に1にする

その他の属性

  • allowfullscreen:全画面を許可します。
  • loading=”lazy”:遅延読み込みで初期表示を軽くします。
  • title属性:アクセシビリティ向上のために記載しましょう。

実際の実装では用途に応じてこれらを組み合わせ、表示崩れやユーザー体験に配慮してください。

WordPressなどを使う場合

自動埋め込み(oEmbed)

多くのテーマやWordPress本体は、YouTubeのURLを投稿や固定ページにそのまま貼るだけで自動的に埋め込み表示します。例:編集画面に「https://youtu.be/xxxxx」を貼ると動画が表示されます。

エディタ別の扱い

Gutenbergでは「YouTubeブロック」を使うと簡単に挿入できます。クラシックエディタでもURL貼り付けで動きますが、細かい表示調整はショートコードやカスタムHTMLが必要です。

複数動画やプレイリストの一覧化

複数の動画や再生リストを並べたい時はプラグインが便利です。ギャラリーレイアウトやカラム表示が簡単に作れます。手作業で並べるより管理が楽です。

おすすめプラグイン(例)

  • Embed Plus for YouTube:プレイリストやレスポンシブ対応
  • Smash Balloon YouTube Feed:チャンネルをカード形式で表示
  • Jetpack:基本的な埋め込みと高速化機能

表示最適化と注意点

レスポンシブ化、遅延読み込み(Lazy Load)、プライバシー強化(YouTubeのプライバシー強化モード)を設定すると表示と速度が改善します。APIキーを使うプラグインは設定が必要です。更新やプラグインの権限管理も忘れずに行ってください。

自分のサーバーに動画を置く場合との違い

概要

YouTube埋め込みは動画配信の多くをYouTube側が担います。自サーバーに置く場合は配信・保存・再生周りを自分で管理します。

サーバー負荷と転送量

YouTubeは再生の負荷とトラフィックを肩代わりします。自サーバーだと閲覧数に応じて帯域とCPUが一気に必要になります(例:1GBの動画を100回再生すると約100GBの転送)。小規模サイトでは急なアクセスで鯖が落ちるリスクが高まります。

保存容量とコスト

動画は容量が大きく、長時間や高画質ならディスクを圧迫します。クラウドや専用ストレージを使うとコストが増えます。YouTubeは無料で保存でき、コスト負担はほぼありません。

再生プレイヤーと機能

YouTubeは視聴UI、画質切替、字幕対応、再生履歴などを標準で提供します。自サーバーではプレイヤーを自前で用意する必要があり、HLS/DASHやトランスコード、モバイル対応を検討する必要があります。

制御・収益化・プライバシー

自サーバーは広告や表示を自分で制御でき、収益モデルや配布制限を柔軟に設定できます。逆に配信の信頼性や解析機能は自力で整える必要があります。

実務的な選び方

閲覧数が多くコストを抑えたいならYouTubeが現実的です。視聴制限や完全なコントロール、広告非表示が必要なら自サーバー+CDNや専用プレイヤーの導入を検討してください。

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