はじめに
目的と全体像
Webサイトを作るときは、最初に「何のために作るか」をはっきりさせます。例えば、趣味のブログ、会社の紹介、作品を並べるポートフォリオなど、目的で作り方や必要な機能が変わります。
基本の流れ(5ステップ)
- 目的を決める:誰に何を伝えたいかを具体化します。例:商品を売りたい、連絡先を載せたい等。
- 設計する:ページ構成や導線を考え、必要なコンテンツを洗い出します。簡単な図や箇条書きで十分です。
- 作る:デザインや文章、画像を用意して実際に組み立てます。テンプレートやサイト作成サービスを使えば初心者も進めやすいです。
- 公開する:ドメインやサーバーを用意して公開します。無料サービスから始めても問題ありません。
- 維持・改善する:アクセス状況を見ながら内容を更新していきます。
誰でも始められる理由
手順が分かれているので、一つずつ進めれば負担が減ります。技術が苦手ならテンプレートや外注を活用できます。まずは小さく始めて、徐々に改善する姿勢が大切です。
全体の流れ
1. 目的・ターゲット・ゴールを決める
まず何のためにサイトを作るかを明確にします。例えば「地域の飲食店の集客」「趣味の情報発信」など具体的に書き出します。ターゲットは年齢・性別・興味を想像して決めます。ゴールは「月間の訪問数」「問い合わせ件数」など、計測できる形にします。
2. サイトの構造やページ内容を設計する
メインページ(例:トップ、サービス、会社情報、ブログ、問い合わせ)を決めます。サイトマップのようにページの関係を図にします。ブログならカテゴリ、店舗サイトならメニューやアクセス情報を優先します。ユーザーの導線(訪問→情報確認→問い合わせ)を意識して設計します。
3. デザインとコーディング(またはツール設定)で制作する
デザインでは配色や写真、フォントを選びます。テンプレートを使う場合は自分のブランド色に合わせて調整します。コーディングするならHTML/CSSの基本を組み、レスポンシブ(スマホ対応)にします。サイト制作サービスを使う場合は、ブロック配置やフォームの設定を行います。
4. ドメイン・サーバーを用意して公開する
独自ドメインを取得し、サーバーにサイトをアップロードします。レンタルサービスなら指示に従って公開設定を行います。公開前に動作確認(リンク、フォーム、表示崩れ)を必ず行います。
5. 公開後に更新・改善やアクセス解析を行う
公開後は定期的に情報を更新します。アクセス解析を導入して、どのページが見られているかを確認します。解析結果に基づいて記事を増やしたり導線を改善し、目標達成を目指します。
準備・企画フェーズ
はじめに
サイト制作の土台を作る段階です。ここで方向性を明確にしないと、後工程で手戻りが増えます。短く具体的に決めます。
目的とゴールを決める
・何のためのサイトか(認知、集客、販売、サポートなど)を一文で書きます。
・訪問者にしてほしい行動(問い合わせ、購入、資料ダウンロード)を優先順位で決めます。
・測る指標(KPI)を設定します(例:月間問い合わせ数、CVR)。
ターゲット設定(ペルソナ)
・年齢、職業、課題、使う端末など具体例を1〜3人分作ります。例:30代営業、週にスマホで調べる。
同業他社の簡易調査
・競合サイトを3〜5社見て、良い点・改善点をメモします。
・必要なページを洗い出します(トップ、サービス、料金、事例、会社概要、お問い合わせ、FAQなど)。
サイト構成と優先度
・トップ導線、主要ページ、CTA配置を紙やツールでラフに描きます。
・初期公開で必要なページと後から追加するページを分けます。
コンテンツと機能要件
・各ページに載せる主要コンテンツ(テキスト、画像、動画、フォーム)を列挙します。
・必要な機能(予約、EC、会員機能、分析ツール連携)を明確にします。
スケジュール・予算・役割
・簡単なマイルストーン(企画完了、設計完了、制作、テスト、公開)を決めます。
・予算と担当者を明確にします。
チェックリスト(企画完了の確認)
・目的とKPIが書かれている
・ターゲットと主要導線が決まっている
・必要ページと優先度がリスト化されている
・主要コンテンツと機能が定義されている
・スケジュールと担当が決まっている
これらを丁寧に詰めることで、次の設計フェーズがスムーズになります。
設計フェーズ
1. サイトマップ(ページ構成図)を作る
まず全体の骨組みを決めます。トップ、サービス(または商品)、会社概要、ブログ、問い合わせなど主要ページを一覧にして、階層(親子関係)を線でつなぎます。例:トップ→サービス→導入事例。これによりユーザーが目的の情報へたどり着く経路を把握できます。
2. ワイヤーフレームでラフを描く
各ページのレイアウトを紙やツールで簡単に描きます。ヘッダー、メイン、サイド、フッター、CTA(行動を促すボタン)の位置を決めます。具体例:サービス紹介ページなら、課題→解決策→料金→導入事例の順で配置します。
3. 必要な文章・画像の洗い出し
各枠に入る見出しや本文の要点、画像の種類(写真、図、アイコン)をリスト化します。文章の長さ目安や画像のサイズ、代替テキスト(alt)も指定すると後が楽です。
4. 実務での注意点
・優先順位を明確にし、スマホ表示を意識すること。
・ナビゲーションはシンプルに。
・重要な箇所はCTAで誘導する。
・関係者のフィードバックを受け、ワイヤーは何度か更新しましょう。
制作フェーズ(作り方の種類)
はじめに
制作には主に3つの方法があります。それぞれの特徴と向き不向きをわかりやすく説明します。目的やスキルに合わせて選んでください。
1. ゼロからHTML/CSS/JavaScriptで作る
- 特徴:デザインや動きの自由度が最も高いです。細部まで自分で作れます。
- 向いている人:デザインにこだわりたい人、学習してスキルを伸ばしたい人。
- 注意点:初心者には学習コストが高めです。問題解決に時間がかかることがあります。
- コツ:小さなページから作り始め、ブラウザのデベロッパーツールで確認しながら進めると負担が減ります。
2. CMS(例:WordPress)を使う
- 流れの一例:サーバー契約 → ドメイン取得 → WordPressインストール → テーマ設定 → プラグイン導入 → コンテンツ作成。
- 特徴:投稿管理や更新が楽になります。多くのテンプレートや拡張が使えます。
- 向いている人:定期的に更新したい人、ブログや情報発信サイトを作りたい人。
- 注意点:初期設定やプラグインの選定で迷いやすいです。セキュリティ対策が必要です。
- コツ:まずは公式テーマや評判の良いテーマを使い、必須プラグイン(バックアップ・セキュリティ)を導入しましょう。
3. ホームページ作成サービス(ノーコード)を使う
- 特徴:テンプレートを選び、ドラッグ&ドロップで簡単に作れます。公開までの時間が短いです。
- 向いている人:初心者、短期間で見栄えの良いサイトを作りたい人。
- 注意点:細かいカスタマイズは制限されることがあります。将来の拡張性を確認してください。
- コツ:テンプレートの構成(メニュー、CTA、フォーム)を確認し、自分の目的に合うものを選びます。
選び方の指針
- 自由度重視:ゼロから作る。
- 更新性と拡張性重視:CMS。
- 手軽さ重視:ノーコード。
必要に応じて組み合わせることも有効です。例えばデザインだけを外注してCMSで運用するなど、目的に合わせて柔軟に選んでください。
公開と運用
公開前の最終確認
- 独自ドメインとレンタルサーバーの契約を確認します。ドメインの設定(ネームサーバーやAレコード)を正しく反映させます。CMSやサービスを使う場合は公開ボタンやデプロイ設定の最終チェックを行います。
公開方法
- サーバーにFTP/SFTPでファイルをアップロードする方法と、サービス側の「公開」ボタンで反映させる方法があります。どちらでも、公開後にトップページと問い合わせページが正常に表示されるか確認します。
公開直後の初動
- 検索エンジンにサイトマップを送信し、基本的なSEO設定(タイトル・説明文)を確認します。問い合わせフォームの動作をテストし、メール受信が問題ないか確かめます。
継続的な運用業務
- 情報更新:新着やキャンペーンを定期的に更新します。
- 問い合わせ対応:早めに返信する体制を作ります。
- アクセス解析:アクセス数や流入経路を週次や月次でチェックします。
セキュリティとバックアップ
- SSL(https)を導入し、ソフトやプラグインは常に最新に保ちます。定期的にサイト全体のバックアップを取得し、復元手順を確認します。
パフォーマンスと監視
- 表示速度を改善するために画像最適化やキャッシュを設定します。障害時に備え、監視ツールで稼働状況をチェックします。
成果測定と改善
- KPI(例:問い合わせ数、コンバージョン率)を決め、分析結果をもとに改善計画を立てます。小さな改善を継続して行うことが重要です。












