初心者必見!cdnとパージの基礎知識と注意点を詳しく解説

目次

はじめに

CDNとは

CDN(コンテンツ配信ネットワーク)は、画像やCSS、JavaScript、HTMLなどのファイルを世界中の複数のサーバ(エッジサーバ)に保存し、利用者に近い場所から高速に届ける仕組みです。アクセスが集中しても負荷を分散でき、読み込み時間を短くします。

パージとは

パージは、エッジサーバに保存された古いキャッシュを手動で無効化・削除し、オリジン(元のサーバ)にある最新のコンテンツをすぐ配信させる操作です。たとえば、サイトのロゴ画像を差し替えたときや、JavaScriptの不具合を修正したときに使います。パージを行うと、旧ファイルが残っていることによる表示のずれや動作不良を防げます。

本書の目的と構成

このシリーズでは、パージの意味、いつ必要になるか、種類と注意点、関連キーワードの例を順にわかりやすく説明します。まずは基本を正しく理解して、実際の運用で混乱しないようにしましょう。

CDNパージの意味

キャッシュの役割

CDNは画像やCSS、JavaScript、HTMLなどを世界中のサーバ(エッジ)に保存して、利用者へ速く届けます。これにより表示が早くなり、サーバ負荷も下がります。

パージとは何か

パージ(キャッシュパージ)は「この保存物は古くなったので使わないでください」と指示する操作です。エッジ上の古いファイルを削除させ、次回のアクセスでオリジンサーバから最新のファイルを取りに行かせます。

具体例

1) サイトのロゴ画像を差し替えたとき、古いロゴが表示され続ける問題を解消できます。
2) CSSを修正して見た目が崩れるバグを直した場合、パージで速やかに新しいスタイルを反映できます。

効果と注意点

  • 効果:ユーザーに最新のコンテンツを早く届けられます。
  • 注意点:大量にパージするとオリジンサーバにアクセスが集中して負荷が上がる可能性があります。必要な対象だけを限定してパージすることが望ましいです。

いつパージが必要になるか

CDNのキャッシュを明示的にパージすべき代表的な場面を、具体例を交えてわかりやすく説明します。

1) 更新がユーザーに反映されないとき

CSSやJavaScript、画像を差し替えたのに多くの利用者で古い見た目や挙動が残る場合はパージが適切です。たとえばファイル名を変えないまま中身だけ更新したケースでは、TTLを待たずに同じURLのキャッシュを消す必要があります。

2) 即時反映が求められるとき

公開直後のバグ修正、キャンペーン開始、A/Bテストの切り替えなど、速やかな反映が業務上必要な場合はパージします。待機による機会損失を避けるためです。

3) セキュリティや法的対応が必要なとき

誤った情報や機密ファイルが配信された、削除要請や法的な削除が入った場合はTTLを待たずに速やかにパージしてください。被害の拡大を防ぐため最優先で処置します。

4) どの範囲を消すか迷ったら

まず個別ファイル単位で小さくパージして効果を確認します。広範囲のパージは最終手段です。状況の見分け方としては、ブラウザの開発者ツールでキャッシュヘッダを確認する、複数ユーザーから同様の報告があるかを確かめる、サーバーログでヒット状況を確認する、などが有効です。

優先度は、セキュリティ>機能(動作)>見た目、の順を基本に判断してください。

パージの種類と注意点

主なパージの種類

  • URL単位パージ
  • 特定のページやファイルだけを削除します。例: /images/logo.png を更新したときに有効です。
  • パス(プレフィックス)単位パージ
  • ディレクトリ単位でまとめて消します。例: /assets/ 以下を一括で消す場合に使います。
  • タグ/キーによるパージ
  • アプリ側で付けたタグやキャッシュキーに基づいて選択的に削除します。複数の関連ファイルをまとめて扱えます。
  • 全キャッシュ削除(フルパージ)
  • CDN上の全てのキャッシュを消します。運用負荷が大きく、一時的にオリジンサーバーにアクセスが集中します。

パージ時の注意点

  • 範囲を必要最小限にする
  • 原因がはっきりしないまま広範囲を消すと、オリジンに負荷がかかります。まずは対象を絞りましょう。
  • オリジン負荷と時間帯
  • トラフィックの少ない時間帯に実行すると影響を抑えられます。段階的に行う運用が有効です。
  • 依存ファイルに注意
  • HTMLだけ消しても参照するCSSやJSが古いままだと表示が崩れます。関連ファイルを確認してください。
  • キャッシュ制御との整合性
  • HTTPヘッダでのキャッシュ設定とパージ操作が矛盾しないようにします。
  • 操作ログと権限管理
  • 誤操作を防ぐため、実行権限やログを整備してください。

運用設計のヒント

  • 部分パージを基本にし、必要に応じて段階的に範囲を広げる
  • 自動化(デプロイ時の条件付きパージ)と監視を組み合わせる
  • テスト環境での動作確認を必ず行う

以上を踏まえて、影響を最小化する運用を設計してください。

関連キーワードの例

以下はよく検索される関連キーワードと、その意図や使い方の簡単な例です。初めての方でも分かりやすいように説明します。

CDN キャッシュ パージ とは

意味:CDN(コンテンツ配信網)に保存された古いデータを削除して新しい内容を反映する操作です。目的は更新の即時反映です。
検索意図の例:仕組みや必要性を知りたい。手順を探す。

CloudFront purge 方法

意味:AWS CloudFrontでキャッシュをクリアする手順です。
使い方の例:AWS管理コンソールで「Invalidations(無効化)」を作成するか、CLIで次のように実行します。
aws cloudfront create-invalidation –distribution-id –paths “/index.html”

Cloudflare cache purge

意味:Cloudflareでキャッシュを消す操作です。
使い方の例:ダッシュボードの「Caching」→「Purge Cache」からパス指定か全削除を行います。APIではzone_idとAPIトークンでPOSTリクエストを送ります。

キャッシュ無効化 CDN パージ 手動

意味:管理画面を使って個別ファイルや全体を手動で消す方法です。
手順例:管理画面にログイン→対象サイトを選択→キャッシュ関連メニュー→対象パスを入力して実行。少量の更新時に便利です。

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