はじめに
この章では、このガイド全体の目的と読み方、そして各章で何を学べるかを分かりやすく説明します。
目的
「web 3d viewer」に関するサービスやライブラリを、自分の用途に合うように見つける手助けをします。オンラインで手軽に使う方法から、自分のサイトへ埋め込む技術、特定用途に絞った検索のコツ、日本語での検索キーワード例まで幅広く扱います。
誰に向けた内容か
・3Dモデルを簡単に見せたい一般ユーザー
・自分のサイトで3D表示を導入したいWeb制作者
・用途に応じたツールを探すエンジニアやデザイナー
本ガイドの流れ
第2章で手早く使えるオンラインビューアを紹介します。第3章では埋め込みや開発向けの技術と注意点を詳しく説明します。第4章は用途別のキーワードの使い方、 第5章は日本語で探す際の具体的な検索語例を載せます。
この先の章を順に読めば、自分に合った3Dビューアを効率よく見つけられます。
すぐ使えるオンラインビューア
概要
インストール不要でブラウザから3Dモデルを確認したいときに便利なサービスを紹介します。ファイルをアップロードするだけで回転・拡大・断面表示など基本操作が行えます。
よく使う検索キーワード
- 拡張子+viewer: “glb online viewer”、”fbx online viewer”、”stl online viewer” など
- ジャンルやサービス名+viewer: “sketchfab viewer”、”autodesk viewer online”、”free webgl 3d viewer”
代表的なオンラインビューア(例)
- Sketchfab: ブラウザで高品質表示、共有リンクが作れます。公開ライブラリが豊富です。
- Autodesk Viewer: DWGなどにも対応し、企業利用でも使いやすいです。
- シンプルビューア(例: 3D Viewer Online): 軽量で手早く確認したいときに向いています。
使い方の基本
- ブラウザでサービスを開く(最新のChromeやFirefoxを推奨)。
- ファイルをドラッグ&ドロップ、またはアップロード。URLで読み込める場合もあります。
- 回転・ズーム・視点切替で確認。計測や注釈機能があるサービスもあります。
注意点
- ファイルを公開したくない場合はプライベートアップロードやローカル表示対応を確認してください。
- 大きなモデルは読み込みに時間がかかります。簡易にするかglTF/GLBに変換すると速くなります。
- スマホでも見られますが、表示や操作性が異なるので確認してください。
自分のサイトに埋め込む/開発向け
概要
WebページやWebアプリに3Dビューアを組み込む際の基本と実務的なポイントをまとめます。目的に応じて手軽に設置する方法と、開発向けのライブラリ利用例を分けて説明します。
手早く組み込む方法
- (Webコンポーネント)を使うと、HTMLにタグを1つ追加するだけでglTFモデルを表示できます。例:
- 単純な埋め込みならiframeや既存のホスティングサービスの埋め込みコードを利用すると早くて安全です。
開発向けライブラリ
- three.js: 汎用性が高く、GLTFLoaderやOrbitControlsで読み込みや操作を実装します。具体例: three.js + GLTFLoaderでモデルを読み込み、OrbitControlsで回転を有効化。
- Babylon.js: ゲーム寄りの機能が豊富です。物理演算や高度なマテリアルを使いたいときに便利です。
モデルと最適化
- フォーマットはglTF(.glb)を推奨します。テクスチャやマテリアルを効率的に扱えます。
- 大きなモデルは頂点数を減らす、テクスチャ解像度を落とす、Draco圧縮を使うなどして読み込み負荷を下げます。
配置・公開の注意点
- モデルやテクスチャは同一ドメインかCORS設定されたサーバーに置きます。クロスオリジンで読み込めないと表示できません。
- レスポンシブ対応とタッチ操作の対応を忘れずに。PCとスマホで操作感を調整します。
検索キーワード例
“javascript webgl 3d viewer”, “three.js 3d model viewer example”, “babylon.js web 3d viewer”, “embed 3d viewer in website”, “model-viewer gltf example”, “gltf draco compress”。
実装のヒント
- 初回は低解像度のプレビューを表示して、読み込みが終わったら高解像度に切り替えるとユーザーの体験が良くなります。
- フォールバック画像や操作説明を用意して、読み込み失敗時や初めてのユーザーにも優しくします。
特定用途に絞る場合のキーワード
概要
分野がはっきりしている場合は、その分野名を加えて検索すると適切なビューアが見つかりやすくなります。以下に代表的な分野別キーワードと、具体例を示します。
建築・BIM系
- 代表キーワード: “web 3d viewer ifc”, “bim web viewer”
- 使い方例: IFC形式の建物モデルを表示するツールを探すときに有効です。BIM連携や属性表示に対応したツールが見つかります。
CAD/製造系
- 代表キーワード: “step file web 3d viewer”, “cad web viewer”
- 使い方例: STEPやIGESなどの製造向けフォーマットに対応したビューアを探す際に便利です。パーツ分解や寸法確認ができる製品が出やすいです。
地理・地図系
- 代表キーワード: “3d map web viewer”, “3d tiles web viewer”
- 使い方例: 3Dタイルや地理空間データ(地形・都市モデル)を扱うビューアを探すときに使います。タイル配信やレイヤ管理に強いものが見つかります。
医療・スキャン系
- 代表キーワード: “point cloud web viewer”, “volume rendering web viewer”
- 使い方例: 点群やボリュームデータ(CT/MRI)を表示するツールを探す際に有効です。大規模点群や断層表示に対応しているか確認しましょう。
組み合わせのコツ
- ファイル形式も一緒に入れる(例: “ifc web viewer embed”, “step web viewer three.js”)。
- 機能で絞る(”open source”, “embed”, “mobile”, “large point cloud”など)。
- 言語は英語で検索すると候補が増えますが、日本語の固有要件がある場合は日本語キーワードも併用してください。
日本語で探すときのキーワード
基本の組み合わせ
英語の技術名と日本語を組み合わせると情報が増えます。例:
– 「WebGL 3D ビューア」
– 「Three.js モデル ビューア チュートリアル」
– 「オンライン 3D モデル ビューア 無料」
これらは実装例や比較記事が見つかりやすいです。
ファイル形式で探す
用途に応じてファイル形式を加えると絞れます。
– 「glTF ビューア」「glb 表示 ブラウザ」
– 「OBJ 表示 ブラウザ」「FBX ビューア オンライン」
用途別キーワード
目的に合わせて単語を足してください。例:
– 埋め込み:”埋め込み”、”iframe”、”WordPress”
– パフォーマンス:”軽量”、”高速”、”モバイル対応”
– 機能:”マテリアル編集”、”アニメーション再生”、”カメラ操作”
情報源を絞る検索
信頼できる情報を探すときはサイト指定が便利です。
– site:qiita.com、site:zenn.dev、site:github.com、site:techblog
– 「公式 ドキュメント」「サンプルコード」「実装例」で検索
検索のコツ
- 引用符でフレーズ検索(例:”Three.js モデル ビューア”)
- 日本語と英語(例:”glTF ビューア” と “glTF viewer”)を両方試す
- 「チュートリアル」「比較」「サンプルコード」を付けると実装に役立つ記事が見つかります。












