はじめに
CMSとは
CMS(コンテンツ管理システム)は、ブラウザから記事やお知らせ、商品ページを簡単に作成・編集できる仕組みです。専門的なプログラミング知識がなくても、管理画面でテキストや画像を入力し、公開ボタンを押すだけで反映できます。表示の見た目はテンプレートで一括管理します。
どんな場面で使うか
たとえばブログの更新、企業サイトのお知らせ、ネットショップの商品説明などをすばやく変更できます。営業時間の変更やセール情報の掲載を管理画面で行えば、複数の担当者で分担して作業できます。
主なメリット
- 作業が速くなり、更新の負担を減らせます
- 表示が統一され、見栄えを保てます
- 複数人で編集・公開の権限を分けられます
この先の章の流れ
次章ではCMSでできる具体的なことを紹介します。続けて基本的な使い方や、初心者が学ぶ方法、代表的なCMSの特徴を順に解説します。
CMSでできること
概要
CMSは専門的なHTMLやCSSの知識がなくても、管理画面から記事を作成・編集・公開できる仕組みです。操作は画面のボタンや入力欄で行い、すぐにウェブサイトに反映できます。ブログやニュースサイト、商品一覧などで特に便利です。
記事作成・編集・公開
管理画面で文章と画像を入力し、公開ボタンを押すだけで記事を公開できます。下書き保存や公開日時の予約も可能です。例えば、週に一度のコラムを事前にまとめて予約投稿できます。
メディアと情報の一元管理
画像やPDF、テキスト、カテゴリー、タグをまとめて管理できます。たとえば商品写真をライブラリに登録し、複数ページで使い回すと作業が早くなります。検索や絞り込みで必要なファイルをすぐ見つけられます。
テンプレート化と量産
よく使うレイアウト(記事一覧、商品一覧、スタッフ紹介など)をテンプレートとして保存できます。テンプレートを使えば新しいページを短時間で作れ、デザインの統一も保てます。
公開管理と権限設定
執筆者ごとに編集できる範囲を決められます。管理者は公開・非公開の切り替え、変更履歴の確認、承認フローを設定できます。
拡張と連携(簡単な例)
必要に応じて機能を追加できます。例えば問い合わせフォーム、地図、SNS共有ボタンなどを簡単に組み込めます。
基本的な使い方の流れ
1. アカウント作成・ログイン
まずは利用したいCMSのサイトで会員登録を行い、管理画面にログインします。メールアドレスとパスワードを登録するだけで始められることが多いです。ログイン後はダッシュボード(管理画面)が表示されます。
2. コンテンツの「型」を作る
記事に必要な項目を決めます。具体例:記事タイトル、本文、サムネイル画像、公開日、カテゴリ、抜粋(概要)など。これらをフィールドとして登録すると、同じ形式で複数の記事を管理できます。
3. コンテンツを入力する
管理画面の「新規作成」ボタンで項目を埋めます。本文はエディタで書き、画像はアップロードしてサムネイル欄に設定します。URL(スラッグ)や公開日時を指定すると、そのまま公開できます。プレビューで表示確認を忘れずに行ってください。
4. デザインと紐付ける
次に、作った型とサイトのレイアウトを結びつけます。記事一覧ページや詳細ページのテンプレートにフィールドを割り当てることで、内容が自動で表示されます。レイアウト編集はドラッグ&ドロップ式のこともあり、直感的です。
5. 公開・更新する
準備ができたら「公開」ボタンを押します。公開後は管理画面から内容を編集すれば自動でサイトに反映されます。定期的に更新する場合は予約投稿や下書き保存を活用してください。
初心者向けの学び方
はじめに
まずは1種類のコンテンツで「型を作る → 入力する → 表示する」を体験してください。小さな成功を積むと全体が見えやすくなります。
ステップバイステップ
- 目的を決める(例:ブログ記事、商品ページ、イベント告知)
- 必要な項目を洗い出す(タイトル、本文、画像、日付など)
- CMSでコンテンツ型を作る(フィールドを追加して保存する)
- サンプルを入力してページで表示する
- 表示を確認し、項目やレイアウトを調整する
実例プロジェクトの例
- ブログ:タイトル・本文・アイキャッチ画像だけで始める
- 商品一覧:商品名・価格・説明・画像で作る
少ない項目でまず仕組みを確認しましょう。
学習の進め方とコツ
- 利用中のサービス名+「CMS 使い方」「CMS チュートリアル」で検索し、公式ガイドや動画を順に学んでください。段階ごとに手を動かすことが理解を早めます。
- テンプレートや既存のサンプルを真似すると学習が速くなります。
- 下書きやステージング機能を使って安全に試してください。
よくあるつまずきと対処法
- 項目が多すぎる:まずは必要最小限にする
- 表示が崩れる:ブラウザのキャッシュをクリアして再確認する
困ったときは公式フォーラムやQ&Aで同じキーワードを検索すると解決が早いです。
代表的CMSの特徴(ざっくり)
代表的なCMSを主要ポイントでわかりやすくまとめます。目的やスキルに合わせて選ぶと失敗が少ないです。
WordPress
導入事例が圧倒的に多く、情報やプラグインが豊富です。ブログ型サイトや中小企業のサイト制作でよく使われます。例:ブログを書いて広告や商品販売(WooCommerce)につなげるときに便利です。自由度が高い反面、更新やセキュリティ対策は自分で行う必要があります。
Studio CMS
ノーコードでデザインとCMSが一体化しています。日本語のドキュメントや動画が充実しているため、デザイナーや初めての方でも取り組みやすいです。ランディングページや会社紹介サイトを短時間で作れます。
Webflow CMS
デザインの自由度が高く、動的なページ(商品一覧や記事の一覧など)が作りやすいです。細かなレイアウト調整やアニメーションを反映させたい場合に向いています。学習はやや必要ですが、デザイン重視のサイトに強いです。
a-blog cms
日本製でサポートや学習コンテンツが整理されています。チュートリアルが充実しているため、国内の制作現場や編集体制があるサイトに適しています。日本語で相談できる点が安心材料です。
選び方の目安:ブログや汎用性→WordPress、デザイン重視でノーコード→StudioやWebflow、日本語サポート重視→a-blog cms。












