目次
はじめに
本章の目的
ホームページ作成をはじめるにあたり、何を優先すべきかを分かりやすく伝えます。目的とスキルでおすすめが変わるため、最初に軸を決めることが大切です。
まず決めること
- 目的:趣味や個人ブログ、店舗の集客、会社のコーポレートなど目的を明確にします。目的で必要な機能が変わります。例:ネット販売は決済機能、個人ブログは更新のしやすさが重要です。
- 予算と時間:無料で手早く始めたいか、有料でしっかり作って長く運用するかを決めます。予算はデザインや外注の可否に影響します。
- スキルと運用体制:自分で更新するのか、外注するのかで選ぶツールが変わります。ITに慣れていない方は画面で直感的に編集できるサービスがおすすめです。
目的別のイメージ(簡単な例)
- 趣味・個人ブログ:無料のブログサービスやテンプレートで十分です。
- 小さな店舗:予約や問い合わせ機能があるサービスを検討してください。
- プロのポートフォリオ:デザイン性が高いテンプレートや独自ドメインを用意すると印象が良くなります。
- ECサイト:決済・在庫管理が必要なので、専門プラットフォームが安心です。
この先の章で扱う内容
次章で目的別の具体的なおすすめを紹介します。第3章では選ぶときのチェックポイントを詳しく説明し、第4章では依頼や相談の際の伝え方・聞き方のコツをお伝えします。まずは、何のためにサイトを作るかをゆっくり考えてみてください。
目的別おすすめ
概要
用途や規模に応じて使い分けると効率よく始められます。まずは目的をはっきりさせて、必要な機能で選びましょう。
個人・小規模ビジネスで手軽に無料で始めたい
- Wix:テンプレートが豊富で直感的に作れます。写真を多用したギャラリーや簡単な予約機能をすぐ使えます。無料プランで試し、慣れたら有料で独自ドメインに切替えます。
- ペライチ:1ページのランディングページ作成が得意です。イベント告知や講座申し込みページを短時間で作れます。
- Jimdo:初心者向けの設計で、基本的なショップ機能や問い合わせフォームを簡単に用意できます。
しっかりビジネス用サイトを育てたい・ブログもしたい
- WordPress:拡張性が高く、ブログ、EC、会員制など幅広く対応します。プラグインで機能を追加でき、将来の拡張を見据えるなら最適です。学習は必要ですが長期的な投資になります。
デザイン性にこだわりたい
- STUDIO:デザイン自由度が高く、細かな見た目調整が可能です。ポートフォリオやブランドサイトを美しく仕上げたい方に向きます。
シンプルな社内用・資料共有用
- Googleサイト:社内マニュアルや会議資料の共有に向いています。Google Workspaceと連携して簡単にアクセス権を設定できます。
各サービスは無料で試せるものが多いので、まず試してから本格導入を検討してください。
第3章: 選ぶときのチェックポイント
ウェブサービスや制作ツールを選ぶときは、目的に合うかが最優先です。ここでは、料金・使いやすさ・拡張性の三点を具体的にチェックする方法を丁寧に説明します。
料金
- 無料プランの有無:まず無料で試せるか確認します。趣味なら無料で十分なことが多いです。ビジネスなら機能制限をよく確認します。
- 広告の表示:無料プランで広告が出るか、外せるか確認します。企業サイトでは広告非表示が必須です。
- 月額料金と追加費用:有料プランの月額、決済手数料、ストレージ追加料金などの隠れコストをチェックします。
使いやすさ
- 編集の直感性:ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトできるか試してみてください。初心者ほど直感的な編集が役立ちます。
- 日本語マニュアル・サポート:日本語のヘルプや問い合わせ窓口があるか確認します。対応時間やチャット・電話の有無も大事です。
- テンプレートとモバイル対応:テンプレートの種類やスマホ表示の編集可否を見ておくと後で手間が減ります。
拡張性
- 独自ドメイン:独自ドメインが使えるか、無料で使える条件を確認します。
- 問い合わせフォーム・ブログ・ネットショップ:必要な機能が標準であるか、追加アプリで対応するかを見ます。
- 外部連携と移行性:SNS連携、解析ツール、決済サービスと連携できるか、将来別サービスに移す際のエクスポート機能も確認します。
チェックリスト(短縮版)
– 無料で試せるか/広告の有無
– 月額と隠れコスト
– 実際に操作してみる(画像追加・公開まで)
– 日本語サポートの有無
– 必要な機能(独自ドメイン・決済等)が揃っているか
これらを優先順位ごとに整理して、まずは無料で試してみることをおすすめします。
おすすめの聞き方のコツ
はじめに
より具体的で使いやすい提案をもらうには、こちらから必要な情報を簡潔に伝えることが大切です。相手が想像しやすい具体例を添えると、ズレが少なくなります。
伝えるべき情報(順番に短く伝えると良い)
- 業種と用途(例:個人サロン、飲食店、コーポレートなど)
- 目的と優先度(集客、予約、ブランド紹介、採用など)
- 予算と期限(月額か制作費、いつまでに必要か)
- 自分のPCスキルと更新頻度(自分で更新するか業者に任せるか)
- 必要な機能(予約、決済、地図、SNS連携、フォーム等)
- 参考サイトやデザインの好み(URLや画風を示す)
具体例
- 「個人サロン用で、予約機能とカレンダー連携がほしい。予算は制作5万円、月額1千円程度。更新は月1回程度で自分で行いたい。」
- 「飲食店で、メニューと地図だけ表示できれば良い。制作3万円以内でスマホ優先の構成にしてほしい。」
- 「会社のコーポレートサイトを本格的に作りたい。採用と事業紹介が重要で、CMS導入と保守込みで相談したい。」
聞き方のテンプレート(短くまとめる)
- 業種:〇〇。目的:△△(優先順位)。予算:□□。期限:◯月まで。自分のスキル:簡単な更新可/更新は任せる。必要機能:□□。
最後に
短い箇条書きで伝えると相手が見落としにくく、具体的な見積もりや提案がもらいやすくなります。必要なら、優先度を番号で示すとさらに効果的です。












