サイトマップと自動生成ツールで簡単に作成する方法ガイド

目次

はじめに

調査の目的

本報告書は「サイトマップ自動生成ツール」について、実務で役立つ情報を分かりやすく整理するために作成しました。サイトマップ作成の負担を減らしたい個人や企業が、用途に合ったツールを選べるように比較・解説します。具体例として、個人ブログや企業のコーポレートサイト、商品カタログを持つECサイトを想定しています。

調査の範囲

本調査は以下の種類のツールを対象にします:WordPressプラグイン型、クラウド型・Web型、プログラミング向け、デスクトップアプリ型。各ツールについて機能、使いやすさ、価格帯、導入時の注意点を比較しています。

想定読者

  • サイト運営を始めたばかりの個人(例:ブログ運営者)
  • 中小企業や団体のウェブ担当者
  • 開発者や技術者で自動化を検討している方

本報告書の構成

第2章以降で各カテゴリごとに特徴と代表的なツールを紹介します。用途別の選び方や導入のポイントも丁寧に解説します。

サイトマップとは何か

サイトマップの定義

サイトマップはWebサイト内のページ構成を一覧にしたガイドマップです。サイト内のページや画像、動画の所在を整理して示します。作ることで人と機械の両方がページを見つけやすくなります。

主な2種類

  • XMLサイトマップ
  • 検索エンジンのクローラー向けに作られた形式です。ページごとの最終更新日や優先度を伝えやすく、検索エンジンが新しいページや更新を見つける助けになります。たとえば大量のページがあるECサイトや、新着コンテンツを頻繁に出すサイトで役立ちます。
  • HTMLサイトマップ
  • 人が見るための一覧ページです。訪問者が目的のページを見つけやすくなり、サイト内の回遊を促します。特に情報量が多いサイトでユーザー向けに用意します。

サイトマップの主な役割

  • 検索エンジンにページを正確に伝える
  • 新しいページや更新を見つけてもらいやすくする
  • サイト構造を整理して内部リンクを改善する

いつ作るべきか・作り方の流れ(簡単)

  1. サイトの全ページを洗い出す
  2. XMLかHTMLどちらが目的に合うか決める
  3. ファイルを生成してサイトに置く
  4. ページを追加・更新したら内容を更新する
  5. 検索エンジン側の管理画面へ送信すると早く反映されやすくなります

必要に応じてXMLとHTMLの両方を用意すると、検索エンジンと訪問者の両方に対応できます。

WordPressプラグイン型ツール

WordPressでサイトマップを自動生成するなら、プラグインが手軽で導入しやすいです。代表的なプラグインを使い方のポイントとともに紹介します。

All In One SEO(AIOSEO)

  • 特徴: ユーザー数が多く、柔軟にカスタマイズできます。自動生成や除外設定、更新頻度の指定が可能です。
  • 導入のポイント: 初期ウィザードで基本を設定し、カスタム投稿やタクソノミーを確認してください。
  • おすすめ: 大規模サイトや細かく制御したい方に向きます。

Jetpack

  • 特徴: 初心者向けで多機能。XMLだけでなくニュース、画像、動画のサイトマップも作れます。
  • 導入のポイント: 必要なモジュールのみ有効化して、サイト速度を観察してください。
  • おすすめ: 手軽に多種類のサイトマップがほしい方に向きます。

Rank Math

  • 特徴: 高度なカスタマイズ機能を持ち、XMLとHTMLの両方をサポートします。優先度や除外の細かい設定が可能です。
  • 導入のポイント: 機能が多いのでウィザードで最低限を設定し、徐々に機能を追加してください。
  • おすすめ: SEOに詳しく、細かく調整したい方に向きます。

Yoast SEO

  • 特徴: 人気の定番プラグインで、基本的なサイトマップ機能を備えます。安定性が高いです。
  • 導入のポイント: 有効化すると自動で作成されるため、公開済みコンテンツの表示を確認してください。
  • おすすめ: 初めてSEOを扱う方や手間をかけたくない方に向きます。

Google XML Sitemaps

  • 特徴: 長年の実績があり評価が高いシンプルなプラグインです。
  • 導入のポイント: 設定はシンプルで必要最小限を整えるだけで運用できます。
  • おすすめ: 軽量で確実にサイトマップを生成したい方に向きます。

XML Sitemap Generator for Google

  • 特徴: 導入が簡単で高精度なサイトマップを自動生成します。自動更新や優先度設定が可能です。
  • 導入のポイント: 生成後にSearch Consoleへ登録すると効果的です。
  • おすすめ: 早く高品質なXMLを用意したい方に向きます。

どのプラグインも目的やサイト規模で選んでください。導入前に必ずバックアップを取り、有効化後は生成されたサイトマップの内容を確認しましょう。

クラウド型・Web型ツール

概要

クラウド型・Web型ツールはブラウザだけでサイトマップを作成できるサービスです。代表的なものに、sitemap.xml Editor(日本語対応・完全無料・PC/モバイル対応)、XML Sitemaps(高品質なXML生成、ProでHTML対応)、My Sitemap Generator(登録不要ですぐ使える、XML・HTML・画像対応)があります。

主な特徴

  • sitemap.xml Editor:日本語インターフェースで直感的に操作できます。無料で複数タイプのサイトマップを生成でき、小規模サイトに向きます。
  • XML Sitemaps:精度の高いXMLを生成します。サイト規模が大きい場合や技術面の要件があるときに安心です。Pro版はHTMLサイトマップも作れます。
  • My Sitemap Generator:会員登録不要で手軽に使えます。画像サイトマップなど多形式に対応するため、画像中心のサイトにも便利です。

簡単な使い方(共通)

  1. サイトのトップURLを入力する。
  2. クロールの深さや含める拡張子を設定する。
  3. 生成ボタンを押してプレビューを確認する。
  4. XMLやHTMLファイルをダウンロードし、必要ならrobots.txtやサーチコンソールに登録する。

選び方のポイント

  • 日本語で操作したければsitemap.xml Editor。
  • 大規模サイトや正確性を重視するならXML SitemapsのProを検討してください。
  • 手早く画像を含めて作りたいときはMy Sitemap Generatorが便利です。

注意点

自動生成でも、重複URLやパラメータつきの不要ページが混ざることがあります。生成後に目視で確認し、不必要なページは除外してください。

プログラミング向けツール

概要

gulp-sitemapは、コーディングでXMLサイトマップを自動作成するツールです。WordPressプラグインと違い、手作業で更新する必要がなく、ビルド工程に組み込んで常に最新のサイトマップを出力できます。静的サイトやフロントエンドのビルドパイプラインでよく使われます。

導入の流れ(簡単な手順)

  1. Node.jsとnpmをインストールします。
  2. プロジェクトにgulpとgulp-sitemapを追加します(例: npm install –save-dev gulp gulp-sitemap)。
  3. ビルドスクリプトにサイトマップ生成タスクを追加します。

簡単な例(イメージ)

const gulp = require('gulp');
const sitemap = require('gulp-sitemap');

gulp.task('sitemap', function(){
  return gulp.src('dist/**/*.html', {read: false})
    .pipe(sitemap({ siteUrl: 'https://example.com' }))
    .pipe(gulp.dest('./dist'));
});

この例はビルド済みのHTMLファイルからsitemap.xmlを作成します。siteUrlや優先度などの設定も渡せます。

利点

  • ビルドごとに自動生成するためヒューマンエラーを減らせます。
  • CIやデプロイパイプラインと連携しやすいです。
  • カスタムルールでURLの除外や優先度設定が可能です。

注意点

  • Node.jsやコマンド操作の知識が必要です。非エンジニア向けではありません。
  • 動的に生成されるページ(API等)はビルドで扱いにくい場合があります。

向いている場面

静的サイトジェネレータやフロントエンドビルドでサイト構成がコード管理されている場合に特に有効です。

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