はじめに
目的
このドキュメントは、マクラメアクセサリー作りを楽しみたい初心者の方に向けて、材料や糸・ひもの選び方をわかりやすくまとめた実践ガイドです。失敗しにくい選び方や、ベビー用品を作る際の注意点も丁寧に解説します。
対象読者
マクラメを始めたばかりの方、どの糸を買えばよいか迷っている方、赤ちゃん向けの作品を安全に作りたい方に役立ちます。専門用語は最小限にし、具体例で説明します。
本書で学べること
- 初心者に向く糸やおすすめ商品
- 太さや素材の選び方の基本ポイント
- ベビー用品作りで気をつけること
- 色の組み合わせや基本の編み方と必要な道具
読み方のコツ
初めは短い作品から作ると失敗が少ないです。まず材料選びの章を読み、続けて基本の編み方を試してください。安全面は常に意識し、特にベビー用品では素材表示や耐久性を確認してください。
初心者におすすめのマクラメ糸と商品紹介
概要
初心者には扱いやすさとコスパが大切です。ここでは結び目が作りやすく、材料が揃いやすい商品を紹介します。実際に使いやすい理由と選び方もあわせて説明します。
CRAFT LIFE マクラメロープ200M(3本セット)
100%コットンで撚りがないタイプの糸です。結び目がきれいに決まり、扱いやすいのが特徴です。太さ3mm、長さ30m、全12色から選べるので小物から壁飾りまで幅広く使えます。色数が多く作品の幅が広がります。
100円ショップ(Seria)の商品
Seriaではマクラメ糸のほか、ウッドリングやマクラメピンなど必要な材料が揃います。オリジナルレシピのQRコード付き商品もあり、動画や手順を確認しながら作業できるため初心者に便利です。
DAISO リサイクルコットン極太
低コストで手軽に始められる入門用におすすめです。太めの糸はボリュームのある作品が短時間で作れ、編み方の感覚をつかみやすくなります。
比較とおすすめの選び方
はじめてならCRAFT LIFEのような撚りのないコットン糸が扱いやすく失敗が少ないです。コストを抑えたい場合はDAISOで練習し、仕上がりや耐久性を求めるならCRAFT LIFEを本番用に使うとよいでしょう。道具やリングが必要な場合はSeriaで一式揃えられます。
購入時のポイント
・用途に合わせて太さと長さを確認する。小物は細め、タペストリーは太めが向きます。
・色は複数買いして組み合わせを試すと失敗が減ります。
・撚りの有無をチェックすると結びやすさが分かります。
マクラメ糸・ひも選びの基本ポイントと太さの選択
はじめに
マクラメ糸選びは作品の仕上がりに直結します。ここでは、選ぶときに意識したいポイントと太さごとの特徴をわかりやすく説明します。
1. 作品で選ぶ
- アクセサリー(ブレスレット・イヤリング)は細い糸(1.5〜2mm)を使うと繊細に仕上がります。
- 小物やタペストリーは中太(3mm)が扱いやすくバランスが良いです。
- 大きなバッグや室内装飾には太め(5〜6mm)を選ぶと丈夫で存在感が出ます。
2. 作る人・使う人で選ぶ
- 手先が慣れていない方は3mmが扱いやすく結び目が見やすいです。
- 触り心地や洗濯を重視する場合はコットン混を、耐久性を重視する場合はポリエステル系を検討してください。
3. 色で選ぶ
- 単色は模様がはっきり出ます。柄糸やグラデーション糸はアクセントになります。
- 明るい色は小さな模様が目立ち、暗い色は落ち着いた印象になります。
太さごとの実用ポイント
- 1.5〜2mm:繊細な作品向け。結び数が多くなるため長さに余裕を持つ。
- 3mm:初心者向けの万能サイズ。小物から中サイズ作品まで対応します。
- 5〜6mm:大作向け。重さと強度に注意し、太めのリングや芯を使うと仕上がりが安定します。
最後に
まずは3mmを試して素材や色の好みを見つけると始めやすいです。用途に合わせて太さを変えることで作品の表情が大きく変わります。
ベビー用品製作に適したマクラメ材料の選び方
はじめに
ベビー用品は肌に触れる時間が長いため、素材選びが最も大切です。刺激や有害物質の心配が少ないオーガニック素材を基本に考えましょう。
選ぶときの基本ポイント
- 安全性:低アレルギーで化学処理が少ない素材を選ぶ。
- 柔らかさ:赤ちゃんの肌に優しいこと。洗うほど柔らかくなるものがおすすめ。
- 強度:引っ張りや摩耗に耐えること。歯固めやクリップは特に重要。
- 洗濯性:手洗い可や洗濯機可の表示を確認。
用途別の選び方
- 歯固め:細め(2〜3mm相当)のオーガニックコットンで結び目が崩れにくいもの。
- ベッドメリー:軽く柔らかい糸で、落下の危険がない長さ・固定を心がける。
- ブランケットクリップ:強度を優先し、芯のある糸や太めのものを選ぶ。
おすすめ素材とブランド
オーガニックコットンが最も無難です。Stella Sea Fibersのような天然由来で処理が少ないメーカーを探すと安心です。認証(例:GOTS)があるとさらに信頼できます。
安全対策と仕上げのコツ
- 結び目は二重にし、端はしっかり処理する。
- 金具は丸みがあり、塗装やメッキがはがれにくいものを使う。
- 小さなパーツは誤飲防止のために強く固定する。
- 洗濯表示と乾燥方法を確認し、定期的に点検する。
素材選びは赤ちゃんの安心につながります。素材の表示をよく読み、安全第一で制作してください。
マクラメ作品の色選びと色の組み合わせの楽しみ方
色が作品にもたらす印象
色は形と同じくらい作品の雰囲気を左右します。優しい色合いは落ち着きを、鮮やかな色はアクセントや元気さを演出します。作る目的を最初に決めると色選びが楽になります。
色の基本を簡単に押さえる
- 暖色(赤・オレンジ・黄)は温かさ、寒色(青・緑)は静けさを感じさせます。
- 明るさ(明度)で柔らかさや重さが変わり、鮮やかさ(彩度)で見え方が際立ちます。
初心者におすすめの配色パターン
- 同系色:まとめやすく失敗が少ない。例:ベージュ→キャラメル→ブラウン。
- 補色アクセント:ベースに中立色(白・グレー)を置き、差し色で引き締める。
- ナチュラル×ワンポイント:生成り×オリーブグリーンやテラコッタなど。
用途別の色選びのヒント
- インテリア:壁や家具の色に馴染むトーンを選ぶと統一感が出ます。
- ギフト:贈る相手の好みを基準に、落ち着いた色合いか華やかな色合いか決めます。
- ベビー用品:淡いパステルやモノトーン×やさしい色で安全感を出します。
実際に試すコツ
- 小さな配色見本を作ると完成イメージが分かります。
- 光の当たり方で色は変わるため、昼と夜に確認してください。
- 複数色セットを買って色違いの練習をすると表現が広がります。
楽しみながら色を試して、あなただけの組み合わせを見つけてください。
基本的なマクラメ編み方と必要な材料・道具
材料と道具
- ひも:綿・麻・アクリル・レーヨンなど。太いと迫力が出て、細いと繊細になります。
- 代用素材:毛糸やリボンでも作れます(仕上がりや結びやすさが変わります)。
- 必要道具:はさみ、定規、目印用テープ。作業を固定するためのボードやピンがあると便利です。
- 飾り:リング、ビーズ、木片などでアクセントを付けられます。
基本の結び方(簡単な手順)
- 平結び:中央に軸となる糸を置き、左右の糸を交差して結びます。左右を交互に行うと平らな模様になります。
- ねじり結び:同じ方向に連続して結ぶとねじれたラインになります。アクセントや吊り紐に向きます。
- 七宝結び:輪を作りながら結んでいく方法で、丸みのある模様が作れます。
簡単な作り方の流れ(小さなタペストリー)
- 土台にひもを固定して長さを揃えます。
- 平結びやねじり結びで模様を作ります。
- 飾りを通し、端をきれいに揃えて切ります。
- 結び目にボンドを少量付けてほつれを防ぎます。
仕上げのコツ
- 結び目の強さを均一にするときれいに見えます。
- 練習用に余った糸で小さなサンプルを作ると失敗が少なくなります。
- 初めは太めの糸で練習すると結びやすいです。












