はじめに
本ドキュメントの目的
本ドキュメントは、Googleサーチコンソール(以降サチコ)から届くメッセージやエラーに対する基本的な対応方法を分かりやすくまとめています。サイト運営者が通知を見落とさず、適切に対応できることを目指しています。
対象読者
個人ブログや中小サイトの運営者、担当者向けです。専門的な知識がなくても理解できるよう具体例を交えて解説します。
本書で扱う内容
- サチコのメッセージ確認方法
- 代表的なエラー(例:404)の対処法
- 各種エラーの確認と修正手順
- 修正後の確認方法
使い方と前提
各章は実務で使える手順を重視しています。操作手順は検索コンソールの画面名や用語を使いますが、専門用語は必要最小限にとどめ、具体的な手順や例を優先して説明します。
Googleサーチコンソールからのメッセージに対応すべき3つのポイント
1. 見落としを防ぐ通知設定と確認頻度
Googleサーチコンソールのメッセージはホーム画面で確認できますが、見落としやすいです。設定画面の歯車アイコンからメール通知をオンにしてください。メールは1日1回の配信設定が一般的で、即時通知ではありません。重要な変更がある日はコンソールを直接確認する習慣をつけると安心です。
2. 優先順位をつけて対応する
届いたメッセージはすべて同じ緊急度ではありません。サイト全体に影響するクロール障害やインデックスの大幅な減少は最優先で対応します。次に、よくアクセスされるページの404やモバイル使用性の問題。構造化データや軽微な警告は優先度を下げて対応します。件名や影響範囲(該当URLの数)で判断してください。
3. 受信後の初動と記録の取り方
メッセージを受け取ったら、まずコンソールで該当メッセージを開き、影響が出ているURLやスクリーンショットを保存します。簡単に再現できるか確認し、修正したらサーチコンソールで修正報告(再検査リクエスト)を送ります。複数人で運用する場合は、対応履歴をスプレッドシートやチケット管理で残すと後追いが楽になります。
Googleサーチコンソールから届く「404エラー」メールの対処法
404エラーとは
404エラーはサーバーが「そのURLのページを見つけられない」という応答を返した状態です。ユーザーがそのページにアクセスできず、検索エンジンがクロールで見つけたURLが無効だと通知されます。
主な原因(例で分かりやすく)
- 削除済みページ:古い記事を消してURLがなくなる
- URLのタイプミス:リンクにスペルミスがある
- 内部リンク切れ:サイト内のリンク先を更新忘れ
- 外部サイトからのリンク:他サイトが間違ったURLでリンク
対応の優先順位と具体的な手順
- そのURLが必要か判断する
- 重要なページ(集客や参照がある)は復活させるかリダイレクトします。
- 意図的に消したページで参照が無ければ放置しても構いません。
- 復活する場合
- 元の内容を戻すか、同等の内容を用意します。
- 別のページへ誘導する場合(推奨:301リダイレクト)
- 永久移転なら301で正しいURLへ飛ばします。検索エンジンに移転を伝えます。
- リダイレクトは必ず最終的な(チェーンのない)URLに向けます。
- 内部リンク・サイトマップの修正
- テンプレートやメニュー、記事本文のリンクを直します。サイトマップも更新します。
- 外部リンクの確認
- 被リンクが多ければ、可能なら相手に修正依頼します。難しければ301で対応します。
修正後の確認方法
- サーチコンソールの「カバレッジ」や該当の問題通知で「修正を検証」またはURL検査を使い、ステータスを再確認します。
- 実際にブラウザでアクセスしてHTTPステータス(200/301/404)を確認します。
この流れで対応すれば、ユーザーの利便性を守りつつ検索エンジンへの悪影響も抑えられます。必要なら具体的な手順(サーバーでの301設定やURL検査の操作)もご案内します。
Googleサーチコンソールの各エラーと対応方法
検査の出発点
- 「インデックス作成」→「ページ」で該当URLのステータスを確認します。問題を特定したら、URL検査ツールで詳細を確認し、修正後に「クロールをリクエスト」してください。
よくあるエラーと対処法
- インデックス未登録(例:Crawled – currently not indexed)
- 原因:ページはクロールされたが、価値が低いと判定された可能性があります。重複や薄いコンテンツが多いと発生します。
-
対処:内容を充実させ、見出しや本文を整理します。内部リンクを増やして重要度を高めます。
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送信URLが正規ページに選ばれない
- 原因:サイト内で別URLが正規(canonical)として指定されている場合です。
-
対処:やサイトマップを見直し、正しいURLを正規として指定します。
-
404/ソフト404
- 原因:実際に存在しないページ、または内容がほとんどないページです。
-
対処:不要なら正しい404を返すか、関連する有益な内容にリダイレクトします。
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サーバーエラー(5xx)
- 原因:一時的なサーバー応答の問題です。
-
対処:サーバー設定やレスポンスを確認し、安定化させてから再クロールを依頼します。
-
robots.txtでブロック
- 原因:robots.txtやX-Robots-Tagでクロールを禁止している場合です。
-
対処:該当ルールを修正してクロール可能にします。修正後、URL検査で確認します。
-
noindexタグが付いている
- 原因:意図せずnoindexが入っていることがあります。
-
対処:metaタグやHTTPヘッダをチェックし、必要ならnoindexを削除します。
-
リダイレクトエラー
- 原因:無限ループや不適切なリダイレクト先です。
- 対処:リダイレクトチェーンを短くし、正しいステータス(301や302)を設定します。
修正後の流れ
修正したら必ずURL検査ツールで「インデックス登録をリクエスト」します。直後に反映されないこともありますが、再評価を待ちながら他の関連ページも改善すると効果が出やすいです。
Googleサーチコンソールのエラー対処法と確認方法
どこを確認するか
サーチコンソールの「インデックス > ページ」から始めます。ここで「エラー」「警告」「有効」のタブを見て、問題のあるURLを一覧で確認します。個別のURLは「URL検査」で詳細を確認できます。
エラーの見方と優先順位
エラーは優先度を高く扱います。代表例を挙げます。
– 404(見つからない): リダイレクトや正しいページへの修正で対応します。例: 古い記事を新しい場所に301リダイレクトします。
– サーバーエラー: サーバー設定や一時的な負荷を確認します。
– robots.txtやnoindexでブロック: 意図的かを確認し、不要なら解除します。
– 構造化データのエラー: 表示に影響するので必要な項目を追加します。
修正後の手順(修正を検証)
- 問題を修正する(サイト側で変更)。
- 該当URLを「URL検査」で再テストします。ライブテストで問題が解消されているか確認します。
- 問題がなければ「修正を検証」ボタンを押してGoogleに再審査を依頼します。検証は数時間〜数日かかることがあります。
複数URLならサイトマップを更新・再送信すると効率的です。
サイト健全性の追加チェック項目
- インデックス状況(カバレッジレポート)
- サイトマップ送信状況
- モバイルの使いやすさと表示速度
- セキュリティ(手動対策やマルウェア警告)
- 構造化データの警告
これらを合わせて確認すると根本原因の発見につながります。
維持管理のポイント
定期的にサーチコンソールをチェックし、変更時は必ず再検証します。アクセスの多いページを優先して修正し、修正履歴を残すと追跡が楽になります。












