はじめに
本ドキュメントの目的
この章では、本ドキュメント全体の目的と読み進め方をやさしく説明します。ブログの内部リンクの貼り方を、初心者でも実践できるようにまとめています。
内部リンクとは
内部リンクは、自分のサイト内の別ページへつなぐリンクです。たとえば、料理ブログで「材料の詳しい説明」へ飛ばすリンクや、関連記事へ誘導するリンクが該当します。読者の回遊を助け、必要な情報へ素早く導く役割があります。
なぜ重要か
内部リンクは読者の利便性を高め、サイト内での滞在時間を延ばします。また、検索エンジンにコンテンツの関係性を伝える手助けにもなります。これにより、アクセスの改善につながることが期待できます。
誰に向けた内容か
ブログ運営を始めたばかりの方から、既に運営中で内部リンクを見直したい方までを想定しています。次章からは基礎知識、WordPressでの設定、HTMLでの手動設定、SEO向けのコツと順に解説します。
内部リンクの基礎知識
内部リンクとは
内部リンクは自分のサイト内のページ同士を結ぶリンクです。訪問者が関連する情報へ迷わず移動でき、検索エンジンのクローラーも効率よくページを見つけられます。使い方次第で利便性と検索での見つかりやすさが向上します。
表示パターンと役割
- テキストリンク:本文中に自然に置ける最もシンプルな形式です。説明を兼ねるのでクリック前に内容が想像しやすくなります。
- ブログカード:タイトルやサムネイルを表示する視覚的なリンクです。視線を集めやすく、クリック率が上がりやすいです。
- バナーリンク:画像を使った強い訴求が可能です。キャンペーンや特集ページへの誘導に向きます。
良い内部リンクの作り方
- アンカーテキストは具体的に書く(例:「詳しくはこちら」だけにしない)。
- 関連性を優先してリンクを貼る。無関係な誘導は避けます。
- ページに多すぎるリンクを置かない。重要なページへは適度に集めます。
- 定期的にリンク切れをチェックし、新しい記事へは既存記事からリンクを追加します。
配置のポイント
本文中が最も効果的で、記事下の「関連記事」やサイドバーは補助的に使います。リンクは同じタブで開くのが自然な導線を作ります。
WordPressでの内部リンク貼り方(基本手順)
基本の流れ
- リンクを設定したいテキストや見出しを選択します。例えば「関連記事はこちら」の文言をドラッグします。
- エディタ上のリンクアイコン(鎖マーク)をクリックします。ブロックエディタ(Gutenberg)でもクラシックエディタでも同様です。
- 検索欄にリンク先のページタイトルやURLの一部を入力して候補を表示し、目的のページを選びます。
- 「リンク追加」やEnterで確定します。これで内部リンクが貼られます。
画像へのリンク設定方法
- 画像ブロックを選び、右側のブロック設定で「リンク先」を探します。
- 「カスタムURL」や「投稿/ページへのリンク」を選び、リンク先を指定します。
- バナー画像の場合は、画像ブロックでURLを直接入力してリンクにします。
開く挙動や注意点
- 新しいタブで開きたい場合は、リンク設定で「新しいタブで開く」をオンにします。外部リンクでは特に有効です。
- リンク切れが起きないよう、変更後は実際にリンクをクリックして動作確認してください。
よくある間違いと対処法
- 間違ったページを選んだ場合は、リンクを編集して正しいページに差し替えます。
- 見た目が崩れるときは、テキストとリンクのスタイルを確認してください。テーマの影響で色や下線が変わることがあります。
これらの手順で、WordPressで簡単に内部リンクを設定できます。
HTMLでの手動設定方法
はじめに
HTMLで内部リンクを手動設定する際は、aタグを使います。基本はシンプルで、ユーザーがクリックすると目的のページへ遷移します。
基本構文
例:
同一サイト内では相対パスで記述できます。
絶対パスと相対パスの使い分け
絶対パスは他サイトやメール等で使います。相対パス(ルート近傍の”/path”)はサイト内移動で便利です。ファイルを別フォルダへ移す可能性がある場合はルート相対を検討してください。
新しいタブで開くときの書き方
新しいタブで開く場合は target=”_blank” を使い、セキュリティ対策として rel=”noopener noreferrer” を付けます。
ページ内リンク(フラグメント)
見出しなどに id を付け、#id を使ってジャンプできます。
使い方
アンカーテキストとアクセシビリティ
リンクテキストは説明的にします。”こちら”や”詳しくはこちら”だけだと分かりにくいです。スクリーンリーダー利用者のために title 属性を補助的に付けると親切ですが、視覚的なテキストが第一です。
その他の注意点
メールリンク(mailto:)やファイルリンクも同様に href に指定します。リンク先を変更したら確認を忘れず行ってください。
SEO効果を高める内部リンク設置のコツ
1) 関連性を最優先に
内部リンクは内容が近いページ同士をつなぎます。例えば「夏の野菜レシピ」と「トマトの保存方法」は関連が高く、リンク効果が出やすいです。無関係なページをただつなぐのは避けます。
2) アンカーテキストの工夫(具体例)
・良い例:「糖質オフのランチレシピ」→リンク先がその内容なら適切
・悪い例:「こちらをクリック」→検索エンジンに情報を伝えにくい
短く具体的なキーワードを入れて、自然な文脈で使います。
3) 画像リンクとalt属性
画像をリンクに使う場合、alt属性にリンク先の内容を簡潔に書きます。例:alt=”トマトの保存方法”。そうすることで画像経由の評価も向上します。
4) URLの統一(例を使って)
http/https、wwwの有無、クエリパラメータ(?utm_など)は統一します。例:https://example.com/page に統一。パラメータ付きURLは正規化(canonical)を設定します。
5) rel属性とクローラビリティ
内部リンクは基本的にdofollowで設置します。クローラーがサイト内を巡回しやすいように、重要ページへ直リンクを張り、クリック距離は3クリック以内を目安にします。
6) 実践ポイント
・重要なページへはトップや関連記事から複数回設置
・過剰なリンクは避け、1ページあたり関連リンクを絞る
・定期的にリンク切れをチェックして更新する
これらを意識すれば、クローラーへの伝達とユーザー導線が改善し、SEO効果が高まりやすくなります。












