はじめに
「SSL/TLSとSTARTTLSは何が違うの?」
「メールソフトでポート番号を入力するとき、465と587のどちらを選べばいいの?」と迷っていませんか。
メールサーバーの設定画面では「SSL/TLS」「STARTTLS」「暗号化なし」などの項目が並び、ポート番号まで指定されているため、どの組み合わせが正しいのか分かりにくいですよね。
この記事では、SSL/TLSとSTARTTLSの基本的な違いから、それぞれで使われるポート番号、メール設定でどちらを選べばよいのかまで順を追って説明します。
設定画面で迷ったときに正しい組み合わせを判断できるよう、具体的に確認していきましょう。
SSL/TLSとSTARTTLSの違いとは?

SSL/TLSとSTARTTLSは、どちらも通信を暗号化して安全に送受信するために使われますが、TLSによる暗号化を始めるタイミングが異なります。
ここでは、それぞれの仕組みと暗号化を開始するタイミングの違いを順番に確認します。
SSL/TLSは通信を暗号化する技術
SSL/TLSは、ネットワーク上で送受信するデータを暗号化し、第三者から内容を読み取られにくくする技術です。
現在はSSLではなくTLSが主に使われていますが、一般的にはまとめて「SSL/TLS」と呼ばれることがあります。
STARTTLSは通信途中からTLSに切り替える仕組み
STARTTLSは、通常の通信でサーバーへ接続したあと、途中からTLSによる暗号化通信へ切り替える仕組みです。
接続直後から暗号化するのではなく、STARTTLSを実行してから暗号化へ移行する点が特徴です。
SSL/TLSとSTARTTLSは暗号化を始めるタイミングが違う
どちらもTLSを使って通信を暗号化しますが、違いは暗号化を始めるタイミングにあります。
最初からTLSで接続する方式に対し、STARTTLSは通常の接続から途中でTLSへ切り替えるため、この違いを押さえておくと設定内容を理解しやすくなります。
SSL/TLSとSTARTTLSの接続方法とポート番号の違い
SSL/TLSとSTARTTLSは、暗号化通信を確立するまでの接続手順が異なり、それに伴って利用されるポート番号も変わります。
メール送信では25番・465番・587番などのポートが使われるため、それぞれの接続方法とポート番号の関係を順番に確認していきましょう。
SSL/TLSは最初から暗号化した状態で接続する
SSL/TLSでは、サーバーへ接続するときからTLSによる暗号化処理を始めます。
TLSハンドシェイクで暗号化された通信を確立してからデータを送受信するため、途中で暗号化へ切り替える操作は必要ありません。
STARTTLSは通常接続から暗号化通信へ切り替える
STARTTLSでは、最初に通常の通信でサーバーへ接続し、その後TLSによる暗号化通信へ切り替えます。
STARTTLSを実行してTLSハンドシェイクが完了すると、暗号化された状態でメールの認証や送信を行えるようになります。
メール送信で使われる代表的なポート番号
メール送信では、主に25番・465番・587番ポートが使われます。
25番は主にメールサーバー間の通信、465番は最初からTLSで暗号化する方式、587番はメールソフトからの送信に使われ、STARTTLSを利用するのが一般的です。
25番・465番・587番の違いだけでなく、受信で使うポート番号も確認したい場合は、こちらも参考にしてください。
▶メールのポート番号一覧|SMTP・IMAP・POP3の違いと設定方法
SSL/TLSとSTARTTLSはどちらを選ぶべき?
SSL/TLSとSTARTTLSのどちらを使うか迷った場合は、利用するメールサービスやサーバーが案内している接続方式を確認することが大切です。
ここでは、設定を選ぶときの判断方法と、STARTTLSを利用するときに確認しておきたい注意点を順番に説明します。
メールサービスが推奨する設定を優先する
SSL/TLSとSTARTTLSのどちらを使うかは、利用しているメールサービスが指定する接続方式に合わせます。
サーバー名・ポート番号・暗号化方式を案内どおりに設定すると、接続時のトラブルを防ぎやすくなります。
STARTTLSを利用するときに確認したい注意点
STARTTLSを利用するときは、メールソフトの暗号化方式とポート番号が、メールサービスの案内と合っているか確認しましょう。
サーバー側がSTARTTLSに対応していない場合は暗号化通信へ切り替えられないため、事前に対応状況を確認しておくと安心です。
設定が合っているのにメールを送受信できない場合は、SSL/TLSの接続エラーが起きていないか確認してみましょう。
▶メールでSSL接続エラーが出る原因は?確認方法と対処法を解説
まとめ
SSL/TLSとSTARTTLSは、どちらもTLSを使って通信を暗号化しますが、暗号化を開始するタイミングが異なります。
SSL/TLSは接続開始時から暗号化するのに対し、STARTTLSは通常の通信で接続したあと、TLSへ切り替えて暗号化します。
メール送信では465番ポートがSSL/TLS、587番ポートがSTARTTLSで使われることが一般的ですが、実際の設定では利用しているメールサービスやサーバーの指定を優先する必要があります。
メールソフトを設定するときは、サーバー名・ポート番号・暗号化方式を案内どおりに入力し、STARTTLSを使う場合はサーバーが対応していることも確認しましょう。











