はじめに
本資料の目的
本資料は「aws linux」に関する調査結果と実践手順を分かりやすくまとめたものです。Amazon Linux OSの特徴を整理し、AWS上でのLinux環境構築やApacheサーバーの立ち上げ、Amazon Linux 2からAmazon Linux 2023への移行手順まで具体的に解説します。初心者でも実践できるよう、手順と注意点を丁寧に示します。
想定読者
- AWSやLinuxをこれから学ぶエンジニアの方
- 自分でWebサーバーを立てたい個人や小規模な開発チーム
- Amazon Linuxのバージョン移行を検討している方
専門用語は最小限にし、具体例やコマンドの説明を交えて進めます。
本資料で扱う主な内容
- Amazon Linux OSの概要と特徴
- AWS(EC2)上でのLinux環境の構築手順
- Amazon Linux 2からAmazon Linux 2023への移行ポイント
- Apache(HTTPD)サーバーのインストールと設定例
各章で実際のコマンドや設定例を示し、つまずきやすい点には補足を加えます。
前提条件・準備
基本的なネットワーク接続と、AWSアカウント(または試用枠)を利用できることを前提とします。ローカル端末からSSHで接続する手順も扱いますので、基礎的な操作環境をご用意ください。問題発生時のトラブル切り分け方法も示します。
Amazon Linux 2023でApacheサーバーを構築してみた #AWS
概要
Amazon Linux 2023は軽量でセキュリティ強化された最新の公式イメージです。Amazon Linux 2との違いはパッケージ管理がdnfになった点や、一部サービス(crondやrsyslog)が最初から入っていない点です。本章ではEC2上のAmazon Linux 2023にApache(httpd)をインストールして起動する流れを、分かりやすく説明します。
準備
- EC2インスタンスはAmazon Linux 2023を選択します。
- セキュリティグループで80番(HTTP)を許可します。
- EC2 Instance ConnectやSSHで接続します。
インストール手順(実例)
- パッケージ情報を更新します。
sudo dnf update -y
- Apacheをインストールします。
sudo dnf install httpd -y
- 起動して自動起動を有効にします。
sudo systemctl start httpd
sudo systemctl enable httpd
動作確認
ブラウザでインスタンスのパブリックIPにアクセスし、Apacheのウェルカムページが表示されれば成功です。コマンドで確認する場合は次を実行します。
curl http://<パブリックIP>
注意点
- Amazon Linux 2023は最小構成で提供されるため、必要に応じてrsyslogやcrondを追加してください。
- セキュリティはセキュリティグループとサーバー内の設定の両方で確認してください。
無料!AWSを使ってEC2(Webサーバ)を構築してみた
はじめに
AWSの無料利用枠を使って、簡単なWebサーバを立てる手順を説明します。ここではAmazon Linux 2 AMIを選び、EC2 Instance Connectで接続、Apache(httpd)を入れて動かします。
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EC2インスタンス作成
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AWSコンソールでEC2を開き、「インスタンスを起動」。
- Amazon Linux 2 AMI(無料利用枠対象)を選びます。
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インスタンスタイプはt2.micro(無料枠対象)を選択。
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セキュリティグループ設定
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SSH(ポート22)を許可しておきます(EC2 Instance Connectを利用する場合はコンソールから接続可能)。
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HTTP(ポート80)を追加して外部からアクセスできるようにします。これが最重要ポイントの一つです。
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接続(EC2 Instance Connect)
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コンソールの「接続」ボタンからEC2 Instance Connectを選びます。ブラウザ経由で安全に接続できます。キーペアの設定が不要な場合もあります。
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Apacheのインストールと起動
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接続後、次のコマンドを実行します:
sudo yum install -y httpd
sudo systemctl start httpd
sudo systemctl enable httpd -
インストールは上記の1行コマンドで行います。sudo yum install httpdが重要なポイントです。
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コンテンツ配置
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Webの公開フォルダは /var/www/html です。例:
echo “Welcome
” | sudo tee /var/www/html/index.html
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動作確認
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ブラウザでインスタンスのパブリックIPにアクセスし、表示を確認します。HTTPポートが開いていれば表示されます。
注意点
- セキュリティグループの設定とEC2 Instance Connectの利用方法を最初に確認してください。sudo yum install httpdでのインストールがスムーズな構築の鍵です。
Amazon Linux 2023をEC2に作成し、PuTTYでサーバーに接続する方法
概要
Amazon EC2はクラウド上の仮想サーバーです。ここではAmazon Linux 2023のインスタンスを作成し、WindowsからPuTTYで接続する手順を分かりやすく説明します。
EC2インスタンスの作成(基本手順)
- AWSコンソールで「EC2」→「インスタンスを起動」
- AMIで「Amazon Linux 2023」を選択
- インスタンスタイプは試験ならt3.microやt4g.micro(無料枠を確認)
- キーペアは新規作成し.pemをダウンロード(非常に大切)
- セキュリティグループでSSH(ポート22)を自分のIPだけ許可
- 起動してパブリックIPを確認
PuTTYで接続する手順(Windows)
- PuTTYgenを開き、[Load]でダウンロードした.pemを読み込む
- [Save private key]で.ppk形式で保存(パスフレーズは任意)
- PuTTYを起動し、Host Nameにec2-user@<パブリックIP> を入力
- 左メニューのConnection→SSH→Authで先ほどの.ppkを指定
- [Open]を押して接続。初回は鍵の受け入れ確認が出ますので承認
よくあるトラブルと対処
- 接続拒否:セキュリティグループでSSHが許可されているか確認
- 認証エラー:ユーザー名はAmazon Linuxでは「ec2-user」です。間違いやすい点です
- タイムアウト:インスタンスの状態やパブリックIP、VPCの設定を確認
- IPが変わる:停止→起動でIPが変わることがあります。固定化するにはElastic IPを検討
この手順で大半の環境からPuTTYで接続できます。もし問題が続く場合は、エラーメッセージを控えて再確認してください。












