はじめに
目的
この資料は、ホームページのURLをバーコードやQRコードに変換する具体的な方法を分かりやすく説明します。ExcelやGoogle Chrome、オンライン無料ツールを使った手順と注意点を丁寧に解説します。
対象読者
パソコンやスマートフォンを使って簡単にQRコードを作りたい方、名刺やチラシにURLを載せたい個人・小規模事業者・担当者向けです。専門知識は不要です。
本資料でできること(例)
- WebページのURLをQRコードにしてチラシに印刷できます。
- Excelで大量のリンクを一括でQRコード化できます。
- ブラウザや無料サービスで手早く画像を作成できます。
読み方と使い方
各章で手順を順に示します。手順には画面操作の具体例を入れますので、実際に操作しながら進めてください。最後の章で注意点をまとめますので、作成後に必ずテストしてから配布してください。
事前の簡単な注意
URLは正確に入力し、作成後はスマートフォン等で必ず読み取り確認を行ってください。印刷時はサイズと色のコントラストにもご注意ください。
Excelを使用したバーコード・QRコード作成方法
概要
Excelは特別なソフトを使わなくても、設定や関数を少し使うだけでバーコードやQRコードを作成できます。ここでは開発タブを使う方法と、フォントや関数を利用した手軽な方法を紹介します。
開発タブの表示と準備
- 「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で「開発」を有効にします。
- 標準ではバーコードコントロールは入っていないことが多いので、専用のActiveXコントロールやアドインを別途導入してください。導入後、挿入からコントロールを選べます。
バーコードの挿入手順(コントロール使用)
- 開発タブ→挿入→「ActiveX コントロール」→「その他のコントロール」を選択します。
- インストール済みのバーコードコントロール(例: Barcode、LblBarcodeなど)を選び、シート上に配置します。
- 右クリック→プロパティで「Symbology(種類)」をJAN、CODE39、CODE128などに設定し、ValueやText欄にコード値を入力します。
QRコードの作成(コントロールおよび関数)
- コントロールでQRを選べる場合は、Value欄にURLや文字列を入れるだけで表示できます。
- Excel単体で大量に作る場合は、外部のQR生成サービスの画像URLをセルで作り、Excel 365のIMAGE関数や挿入→画像の機能で読み込むと効率的です。例: =IMAGE(“https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?data=” & ENCODEURL(A2) & “&size=150×150”)
フォントを使う簡易方法(バーコード)
- CODE39などは専用フォントを入れると文字列をフォント適用するだけでバーコード化できます。CODE39は先頭と末尾にアスタリスク(*)を付ける必要がある点に注意してください。
大量作成のポイント
- データ列を準備し、関数でQR画像URLを生成して一括で貼り付けます。マクロを使うと自動化がさらに簡単です。
注意点
- 使うコントロールやフォントは信頼できる提供元から入手してください。互換性やライセンスを確認すると安全です。
Google Chromeを使用したQRコード作成方法
概要
Google Chromeには追加の拡張機能なしでウェブページのURLをQRコードにする機能があります。ブラウザで対象ページを開き、共有やアドレスバーのアイコンから「QRコード」を選ぶだけで生成できます。手早く配布したいときに便利です。
手順(デスクトップ)
- Chromeで該当ページを開きます。
- アドレスバーの右端にある共有アイコン(点や四角のアイコン)をクリックします。
- 「QRコードを作成」を選ぶと画面にQRコードが表示されます。
- 表示されたQRコードは「ダウンロード」して配布できます。
手順(スマートフォン)
- Chromeでページを開きます。
- 画面下の共有ボタンをタップし、メニューから「QRコード」を選びます。
- 表示後、保存や共有で友人に送れます。
活用例
- イベントの案内ページを印刷物に載せるときに使います。
- 店舗のメニューURLをレジ横のカードに貼ると簡単にアクセスできます。
注意点
- ログインが必要なページや個人情報を含むページはQR化しないでください。公開範囲に注意すると安全です。
- 長いURLは一度プレビューして正しいページか確認してください。
オンライン無料ツールを使用したバーコード・QRコード作成
はじめに
オンラインの無料ツールは手軽にバーコードやQRコードを作れます。入力→生成→ダウンロードの流れが基本で、ソフトを入れずにすぐ使えます。
主なツールと特徴
- バーコードどころ:JANやCode128など多種類のバーコードを作成できます。商品ラベル向けに便利です。
- QRコード専用サイト:URLやテキストを入力して「作成」ボタンを押すだけで生成されます。PNGでの保存を推奨します。
- CMAN:色や目の形などデザインのカスタマイズが可能です。視認性とのバランスを確認してください。
- QR Code Generator:同様にカスタマイズが豊富で、ロゴ挿入機能があります。ロゴを入れる場合は誤読が起きないようエラー訂正レベルを上げます。
- Adobe Express:クイックアクションから簡単にQRコードを作成し、デザインと組み合わせられます。
基本的な作成手順(共通)
- タイプを選ぶ(URL、テキスト、電話番号など)。
- 内容を入力して生成を押す。
- サイズや色を必要に応じて調整。
- ファイル形式はPNGを選ぶ(透明背景が必要ならPNG)。
ダウンロードと印刷の注意点
- 解像度:印刷用途は300dpi以上を目安に。小さすぎると読み取りにくくなります。
- 余白(クワイエットゾーン):周囲に十分な余白を取ってください。
- 色:コントラストを強くして、背景と十分に差をつけます。
セキュリティと利用上の注意
- 個人情報や機密データを含む内容はパブリックな生成を避けてください。オンラインに送信されます。
- 商用で使うときは利用規約やライセンスを確認してください。
必要に応じて、具体的なサイトの操作手順を画面キャプチャ付きで説明できます。どうされますか?
バーコード作成時の重要な注意点
以下ではバーコードやQRコードを作成する際に特に注意したい点を、実務的に分かりやすく説明します。最も重要なのは余白(クワイエットゾーン)の確保です。
余白(クワイエットゾーン)の確保
バーコードの周囲に必ず余白を残してください。QRコードなら周囲に最低4モジュール分、1次元バーコードでは最も細いバー幅の約10倍を目安にします。余白が不足すると読み取り機は誤認識しやすくなります。
サイズと解像度
表示や印刷の用途に合わせて大きさを決めます。スマートフォンで読み取るQRコードは幅2〜3cm以上を目安にし、印刷は300dpi程度の解像度を保つと安定します。小さすぎると読み取り率が下がります。
コントラストと色
高いコントラストを優先してください。黒地に白が最も安定しますが、暗い色のコードを明るい背景に配置すれば問題ありません。反射や光沢の強い素材は避けるかマット処理を検討します。
印刷面・材質・配置
曲面や凹凸、光沢の強いラベルは読み取りに影響します。耐久性が必要なら耐候性インクやラミネートを使い、配置は折れやすい場所を避けてください。
テストと確認
作成後は実機で必ずテストします。複数のスマホやバーコードリーダー、異なる角度や距離でも確認してください。使用環境を想定してテストすることで現場での失敗を防げます。
データ内容と誤り訂正
コードに入れる情報は必要最小限にして冗長を避けます。QRコードは誤り訂正レベルを上げれば破損に強くなりますが、データ容量が増える点に注意してください。
最後に、どんな場合でも余白の確保と実機テストを最優先にしてください。これが読み取り安定の第一歩です。












