gtmとサーチコンソール連携でアクセス解析を強化する方法

目次

はじめに

本記事の目的

この章では、Googleタグマネージャー(GTM)を使ってGoogleサーチコンソールとGA4を連携する全体像を分かりやすく説明します。作業手順に自信がない方でも、手順を追って進められるように構成しています。

想定する読者

ブログ運営者やウェブサイト担当者、初めてGTMやGA4に触れる方を想定しています。専門用語はできるだけ減らし、具体例を交えて説明します。

本記事で得られること

GTMのアカウント作成から、GA4とサーチコンソールの紐づけ、GA4の管理画面にサーチコンソールのデータを表示する方法まで理解できます。結果として、検索キーワードや流入状況をGA4上で確認しやすくなります。

進め方と章の構成

以下の全6章で順を追って解説します。各章は手順と注意点に分け、実際の画面操作に沿って説明します。

事前に用意するもの

  • Googleアカウント
  • 対象サイトのオーナー権限または管理者権限
  • GA4プロパティ(未作成でも作成手順を説明します)

これらを準備していただければ、次章からスムーズに進められます。

Googleタグマネージャーの基本設定

概要

Googleタグマネージャー(GTM)は、タグを一元管理するツールです。サーチコンソールやGA4と連携する前に、GTMのアカウントとコンテナを正しく作成し、サイトへ埋め込む必要があります。

ステップ1:アカウント作成

  1. Googleアカウントでログインし「アカウントを作成」をクリックします。
  2. アカウント名(会社名やサイト名)と国を入力します。データ共有設定は必要に応じて選びます。
  3. コンテナ名にサイトのドメインを入れ、プラットフォームは「Web」を選びます。

ステップ2:コンテナの設定とスニペット設置

  1. コンテナを作成すると、headとbodyに貼るコード(スニペット)が表示されます。
  2. 指示通りにhead内とbody直後にコードを設置します。CMSを使う場合はテーマやヘッダー設定から貼り付けます。

ステップ3:プレビューと公開

  1. GTMのプレビューモードで、タグが正しく動作するか確認します。
  2. 問題なければバージョンを作成し「公開」します。

注意点

  • ログインはGA4やGTMにアクセス権のあるGoogleアカウントで行ってください。
  • 複数人で運用する場合は権限を適切に設定してください。
  • スニペットを設置しても反映に時間がかかる場合があります。

GA4とサーチコンソールの紐づけ手順

はじめに

GA4とSearch Consoleを連携すると、検索から来たユーザーの行動をGA4上で確認できます。ここでは実際の操作手順を分かりやすく説明します。

前提確認

  • Search Consoleに対象サイトが登録・所有権確認済みであること
  • GA4・Search Consoleで同じGoogleアカウント(または権限があるアカウント)を使うこと
  • URLの表記(https、wwwの有無)を合わせること(例:https://www.example.com)

手順(ステップ)

  1. GA4にログインして管理(歯車アイコン)を開きます。
  2. 左の「プロパティ」列で紐づけたいプロパティを選びます。
  3. 「プロダクトのリンク」または「Search Console リンク」をクリックします。
  4. 「リンクを追加」ボタンを押します。
  5. 表示された画面でSearch Consoleのアカウントを選択し、紐づけたいSearch Consoleプロパティを選びます。
  6. 選択内容を確認して「保存(リンク)」をクリックします。

データ反映と確認

リンク後、Search Consoleの検索データがGA4に反映されるまで24〜48時間かかることがあります。検索ワードや表示回数が見られるようになるまで待ってください。

注意点

  • Search Consoleで所有権がないと選択肢に出ません。
  • URL表記を間違えると期待するサイトと紐づきません。
  • 権限不足があるとリンクできないため、必要な権限を確認してください。

小さな確認を丁寧に行えば、スムーズに連携できます。

サーチコンソールのメニューをGA4に表示させる設定

概要

GA4とサーチコンソールの紐づけが完了したら、GA4側でサーチコンソールのメニューを表示させます。表示させると、GA4の画面からサーチコンソールのデータにすぐアクセスできます。

手順(簡単)

  1. GA4の管理画面にログインします。
  2. 左下の「管理(Admin)」を開きます。
  3. 『コレクション』欄から「Search Console」を探します。
  4. 「Search Console」の右側にある縦三点リーダー(︙)をクリックします。
  5. 表示されるメニューで「メニューに表示」や「表示」といった項目を選びます。
  6. 左側のメニューに「Search Console(検索コンソール)」が現れるか確認します。

表示されないときのチェックポイント

  • 紐づけが完全に終わっているか(リンク設定を再確認)。
  • 自分のアカウントに編集権限があるか(閲覧のみだと表示できない場合があります)。
  • 同じGoogleアカウントでログインしているか。
  • ブラウザのキャッシュをクリアして再読み込みするか、時間を置く(反映に少し時間がかかる場合があります)。

表示が出れば、GA4内でサーチコンソールのレポート(検索クエリやランディングページなど)を確認できます。操作は簡単なので、一度設定しておくと日々の分析が楽になります。

連携のメリットと注意点

メリット

  • 検索行動とサイト内行動を結び付けて分析できます。たとえば、ある検索キーワードで流入したユーザーが特定のページで離脱しやすいと分かれば、そのページの内容や導線を優先的に改善できます。
  • 検索での表示回数やクリック数をGA4のレポートで参照できるため、タイトルやスニペットの改善点が見つかります。例:表示は多いがクリック率が低い場合は見出しの見直しを検討します。
  • SEO改善とコンテンツ施策の優先順位付けがしやすくなります。広告やランディング最適化の判断材料にもなります。

注意点

  • 設定直後はデータが空の状態です。データが蓄積されるまで数日〜数週間かかることがあり、すぐに結果を期待しないでください。
  • Search Console側でサイト所有権を確認したプロパティと、GA4で選択するプロパティを一致させる必要があります。https/非httpsやwww有無の違いでデータが取れないことがあります。
  • アクセス権やプライバシー設定に注意してください。不要な個人情報が入らないように、データ保持やIP除外の設定を確認します。
  • トラフィックが少ないと指標が不安定になります。サンプリングや集計の扱いも理解しておくと安心です。

運用のポイント

実際に連携したら、最初は1〜2週間はデータを観察し、優先度の高い改善案を1つずつ試して効果を測定してください。数値の変化を短期で判断せず、傾向を見て改善を重ねると成果につながります。

事前準備の重要性

概要

GA4とサーチコンソールを連携する前に、サーチコンソールでサイトの所有権確認を済ませておくことが必須です。サーチコンソール未開設の場合は、まず所有権の確認を行ってから連携作業を始めてください。既にGA4を利用しているなら、この連携作業のみで紐づけが可能です。

事前チェックリスト

  • サイトのURL(https://)が確定している
  • サーチコンソールでサイト所有権が確認済み
  • GoogleアカウントでGA4プロパティにアクセスできる
  • サイトにタグ(GTMや直接埋め込み)が反映されている

所有権確認の代表的な方法

  • HTMLファイルをサイトルートにアップロード:簡単で確実です。
  • HTMLメタタグをに設置:CMSでも設定しやすいです。
  • DNSレコードにTXTを追加:ドメイン全体を扱う場合に便利です。
  • Googleタグマネージャーやサイトタグを利用:すでに設定済みなら短時間で完了します。

よくある失敗と対処

  • URLのスキーム(http/https)やwww有無を間違える→正しい形式で登録し直す
  • キャッシュや反映遅れで確認できない→時間を置くかブラウザのキャッシュをクリアする
  • 別アカウントで所有権を取っている→正しいGoogleアカウントで作業する

推奨する作業順序

  1. サイトの正しいURLを確認する
  2. サーチコンソールで所有権を確認する(上記のいずれかで)
  3. GA4の管理画面で連携設定を行う
  4. 動作を確認してデータ受信を待つ

これらを事前に整えておくと、連携作業がスムーズに進みます。必要に応じて所有権確認の方法を一つずつ試してみてください。

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