webで知るべきエラーコードの種類と対処法を解説

目次

はじめに

目的

本章は本記事全体の導入です。Webサイトやアプリで表示される「エラーコード(HTTPステータスコード)」が何を意味するか、なぜ理解すると役立つかをやさしく説明します。例えば「404」はページが見つからない、「500」はサーバー側の問題を示します。具体例を交えて理由と利用場面を示します。

対象読者

  • Web運用や保守に関わる方
  • サイトやアプリの不具合に戸惑う開発者や担当者
  • エラー表示の意味を知りたい一般の方
    専門用語は最小限にし、実務で役立つ観点を優先して解説します。

本記事で学べること

  • エラーコードの基本的な考え方
  • コードの分類体系と見方
  • 代表的な4xx(クライアント)と5xx(サーバー)の意味、原因、対処のヒント
    実際の画面表示やログ例を通して理解を深めます。

読み方のポイント

まずは具体的なコード例を見ると分かりやすいです。発生時の状況(どのページで、どの操作で起きたか)を確認しながら読み進めてください。

Webエラーコードとは

概要

Webサイトにアクセスしたときに表示される3桁の数字は「HTTPステータスコード」と呼びます。サーバーとブラウザの間で交わされる通信の結果を示し、問題の原因をある程度特定できます。

HTTPステータスコードとは

サーバーがクライアント(例:ブラウザ)に返す短い応答です。数字と簡単な説明文で構成され、ブラウザはそれを受け取り表示します。ユーザーにはエラーとして見えることが多いですが、正常な応答も含まれます。

数字の構成と主な意味

  • 1xx:情報(ほとんど表示されません)
  • 2xx:成功(例:200 は正常に処理された)
  • 3xx:リダイレクト(別の場所へ誘導)
  • 4xx:クライアント側の問題(例:404 はページが見つからない)
  • 5xx:サーバー側の問題(例:500 は内部エラー)

エラーコードでわかること

コードを見れば、問題が自分の操作によるか、相手(サーバー)側にあるかが分かります。サイト運営者や開発者はログと突き合わせて原因を絞り込みます。

ユーザー向けの対応ヒント

まずページのURLを確認し、再読み込みやキャッシュのクリアを試してください。それでも直らない場合はサイト管理者に連絡するか、時間を置いて再度アクセスしてください。

開発・運用での役立ち方

ステータスコードは監視や自動化で重要です。ログに残すことで問題検出や対応の優先順位付けがしやすくなります。

エラーコードの分類体系

HTTPステータスコードは、先頭の数字で5つのクラスに分かれます。それぞれ役割が異なり、見れば大まかな原因がわかります。

1xx:情報レスポンス

処理が進行中であることを示します。例:100 Continue。主にクライアントがリクエスト本文を送る前にサーバーが続行を促す場面で使います。普通は利用者が直接見ることは少ないです。

2xx:成功レスポンス

要求が正常に処理されたことを示します。例:200 OK(一般的な成功)、201 Created(新規作成)、204 No Content(応答本文なし)。画面やAPIはこのクラスを期待します。

3xx:リダイレクション

別の場所へ誘導する応答です。例:301 Moved Permanently(恒久的移動)、302 Found(一時的移動)、304 Not Modified(キャッシュ利用)。ブラウザやクライアントは指示に従って再要求します。

4xx:クライアントエラー

リクエスト側に原因があるエラーです。例:400 Bad Request(形式不備)、401 Unauthorized(認証必要)、403 Forbidden(権限なし)、404 Not Found(未発見)。対処はURL、入力、認証情報の確認が中心です。

5xx:サーバーエラー

サーバー側の問題を示します。例:500 Internal Server Error(内部エラー)、502 Bad Gateway(上流の不備)、503 Service Unavailable(過負荷や保守)、504 Gateway Timeout(タイムアウト)。利用者は再試行や管理者への連絡で対処します。

先頭の数字がクラスを示すため、まずその数字を見れば原因の方向性が把握できます。非標準コードも存在するので、仕様やログを確認してください。

主要なクライアントエラーコード(4xx系)

4xx系の意味

4xx系は「クライアント側の問題」を示します。つまり、利用者やブラウザが送った要求に何らかの誤りがあるときに返されます。ここでは代表的なコードをわかりやすく説明します。

400 Bad Request

リクエストの形式や内容が正しくないときに返ります。例えば、必要なパラメータが欠けている、JSONの書式が壊れている場合です。対処法は送信内容を確認し、仕様どおりに整えることです。

401 Unauthorized

認証が必要なリソースに対して、認証情報がないか無効なときに返ります。ログインやAPIキーの付与で解決します。

403 Forbidden

認証はできているが、アクセス権がない場合に返ります。権限設定を見直すか、適切なユーザーでアクセスしてください。

404 Not Found

指定したリソースが存在しないときに返ります。URLの綴りやパスを再確認してください。

405 Method Not Allowed

許可されていないHTTPメソッド(GET/POSTなど)でアクセスしたときに返ります。正しいメソッドを使って再試行してください。

406 Not Acceptable

サーバーが要求のAcceptヘッダーに合う表現を用意できない場合に返ります。Acceptを見直すか、汎用の形式でリクエストしてください。

408 Request Timeout

クライアントの応答が遅すぎるときに返ります。再試行やタイムアウト設定の見直しをおすすめします。

409 Conflict

リソースの状態が競合している場合に返ります。例えば同時編集で更新が衝突したときです。バージョニングや再送を検討してください。

主要なサーバーエラーコード(5xx系)

500 Internal Server Error

サーバー内部で予期しない問題が起きたときに返ります。プログラムのバグや設定ミス、依存サービスの障害などが原因です。例:PHPやアプリが例外を投げ、処理が止まる場合。対処法としては、サーバーのエラーログを確認し、該当箇所を修正します。短期対策はサービスの再起動やキャッシュのクリアです。

501 Not Implemented

サーバーがリクエストされた機能(例:特定のHTTPメソッド)をサポートしていない場合に返ります。たとえばPUTやPATCHを処理する機能を用意していないAPIです。クライアント側で別の方法に切り替えるか、サーバー側で対応を追加します。

502 Bad Gateway

リバースプロキシやゲートウェイが上流サーバーから不正な応答を受け取った場合に発生します。例:バックエンドが落ちていてプロキシがエラーを受け取る場合。対処は上流サービスの稼働確認とネットワーク経路の点検です。

503 Service Unavailable

サーバーが過負荷、またはメンテナンス中で要求を処理できない状態を示します。短時間の負荷増大や計画的なメンテナンスでよく見られます。負荷分散やスケールアウト、メンテナンス通知の導入で改善します。

504 Gateway Timeout

ゲートウェイが上流サーバーの応答を待ちきれず切断したときに返ります。長時間の処理やネットワーク遅延が原因です。タイムアウト設定の見直しやバックエンド処理の最適化を行います。

505 HTTP Version Not Supported

リクエストで使われたHTTPバージョンをサーバーがサポートしない場合に返ります。クライアント側で別のバージョンを使うか、サーバー側で対応を検討します。

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