初心者でも分かるサイトマップの見る方法完全マニュアル

はじめに

この記事の目的

この資料は「サイトマップを見る方法」を分かりやすくまとめたガイドです。特にXMLサイトマップの確認や、GoogleサーチコンソールやWordPressプラグインを使ったチェック手順を中心に解説します。実務で役立つ手順を具体例とともに示します。

誰に向いているか

• 自分のサイトが検索に正しく登録されているか確認したい方
• SEO初心者でサイトマップの見方を学びたい方
• 制作担当者やフリーランスで点検手順を覚えたい方

本資料で扱う主な内容

• ブラウザでXMLファイルを開く方法（例：sitemap.xmlを直接表示）
• Googleサーチコンソールによる確認手順
• WordPressプラグインを使ったチェック方法
• サイトマップの更新日時や構文エラーの確認方法
• 検索エンジンのインデックス状況の把握と自動更新設定の確認

読み方と準備

まずは自分のサイトのURLと、必要に応じてGoogleアカウントやWordPressの管理者権限を用意してください。実際に手を動かしながら進めると理解が早まります。

ブラウザでXMLファイルを開く方法

ブラウザでXMLサイトマップを開くと、ファイルの中身を手早く確認できます。以下の手順とチェックポイントに沿って確認してください。

開き方（基本）

1. ブラウザのアドレスバーにサイトのURLを入力し、末尾に「/sitemap.xml」を付けて開きます（例: https://example.com/sitemap.xml）。
2. 表示されればXMLの内容が出ます。折りたたみ表示や色分けで見やすく表示されることが多いです。

チェックポイント

• 正しいXMLが表示されるか：タグが整っているか、構文エラーがないかを目で確認します。
• URLの正確さ：各タグに正しいページURLが入っているかを確認します。
• 更新日時：タグがあり、最新の更新日になっているか確認します。
• エラー表示：404やパースエラーが出る場合はファイルがないか内容が壊れています。

404やファイル名が違う場合

• 404ならサイトマップが設置されていない可能性があります。ファイル名が異なる（sitemap_index.xmlなど）場合もあるため、ルートやrobots.txtを確認してください。

表示のヒント

• ブラウザの「ページのソースを表示」や「view-source:URL」で生のXMLを確認できます。URLをクリックしてリンク先が開くかもチェックしてください。

Googleサーチコンソールにログインする方法

概要

Googleサーチコンソールにログインすると、自分のサイトのサイトマップや送信状況を確認できます。以下は手順と確認ポイントです。

手順（初心者向け）

1. Googleサーチコンソールにアクセスします（search.google.com/search-console）。
2. Googleアカウントでログインします。サイトが未登録なら「プロパティを追加」からサイトを登録してください。
3. 左側メニューの「インデックス」を開き、「サイトマップ」をクリックします。
4. 表示された画面で、サイトマップのURL一覧と送信日時、ステータスが確認できます。

何を確認するか

• サイトマップURL：正しいURLが表示されているか。例：/sitemap.xml
• ステータス：”成功しました”なら問題ありません。エラーなら件数が表示されます。
• エラーメッセージ：詳細をクリックすると、原因の説明が出ます。

問題があった場合の簡単な対処

• エラー詳細を確認し、該当ページやファイルを修正します。
• 修正後、サイトマップを再送信します（画面の『送信』ボタン）。
• サイトがクロールできない場合は、robots.txtや公開設定を確認してください。

ワンポイント

ステータスが「成功しました」でも更新日を確認し、最新のページが含まれているか定期的にチェックしましょう。

WordPressプラグインで確認する方法

1. プラグインをインストールする手順

1. 管理画面の「プラグイン」→「新規追加」を開きます。
2. 検索欄に「sitemap」や「Yoast」「All in One SEO」などを入力して探します（例としてYoast SEOやGoogle XML Sitemapsが人気です）。
3. 「今すぐインストール」→「有効化」をクリックして導入します。

2. 設定画面で確認する項目

プラグインの設定画面を開き、サイトマップ機能が有効になっているか確認します。出力対象（投稿・固定ページ・カテゴリなど）や、除外したいページの指定ができる場合は適切に設定してください。

3. サイトマップURLの確認方法

設定画面内にサイトマップへのリンクがあることが多いです。無ければサイトのルートに「/sitemap.xml」や「/sitemap_index.xml」を付けてアクセスしてみてください。ブラウザで表示されればURLを控えます。

4. 正しい形式で生成されているかのチェック

ブラウザで開いて、各URLが一覧になっているか、更新日時が表示されているかを確認します。XMLの基本構造（タグでURLが示され、で日付がある）が見えると良いです。見た目が崩れていたら設定やキャッシュを疑います。

5. 更新の反映を確認する方法

新しい記事を公開してから数分〜数十分でサイトマップが更新されるか確認します。反映されなければ、プラグインの設定を保存し直すか、キャッシュやCDNをクリアしてください。必要ならプラグインのキャッシュ再生成機能を使います。

サイトマップの更新日時が最新か確認する方法

なぜ確認するか

サイトマップの更新日時が新しいと、検索エンジンに最新のページ構成を伝えられます。更新日時が古いままなら、サイトマップの自動更新が止まっている可能性があります。

確認する主な場所

• サイトマップXML（ブラウザで開く）
• サーバー上のファイル更新日時（FTPやホスティングのファイルマネージャ）
• Googleサーチコンソールの「サイトマップ」画面
• CMSやプラグインの設定画面

手順（簡単なチェック）

1. ブラウザで sitemap.xml のURLを開します。タグがあれば日付（例: 2024-09-01）を確認します。1つずつのURLに個別lastmodがある場合は最終更新の近い日付を探します。
2. サーバーのファイル更新日時を確認します。FTPやホスティングのファイルマネージャで sitemap.xml の最終更新日時を見ると、本当に書き換えられたか分かります。
3. Googleサーチコンソールで「サイトマップ」を開きます。ここで「送信」した日やGoogleが最後に読み込んだ日を確認できます。
4. WordPressなどを使っている場合は、プラグインの再生成状況やキャッシュ設定を確認します。

更新日時が古いときの対処

• プラグインや生成スクリプトで手動再生成を実行します。
• キャッシュ（サイトキャッシュやCDN）をクリアして、新しいファイルが配信されるようにします。
• 定期実行（cron・スケジュール）がある場合は動作を確認・修正します。
• それでも直らない場合は、生成ログやエラーログを確認して原因を探します。

注意点

• タグがないサイトマップも問題ありませんが、あると明確に更新を伝えられます。
• 日付はタイムゾーンや自動生成の仕組みによって差が出る場合があります。

検索エンジンのインデックス状況を確認する方法

前提

検索エンジンに正しく登録されているかを定期的に確認します。ここではGoogle Search Consoleを中心に、やさしく手順を説明します。

手順

1. Google Search Consoleにログインし、対象サイトを選びます。
2. 左メニューの「サイトマップ」を開き、サイトマップのURLを送信または再送信します。送信済みならステータスを確認します。
3. 「カバレッジ（カバレッジレポート）」を確認し、エラーや警告の数を見ます。エラーをクリックすると原因が分かります。
4. 個別のページは「URL検査」で調べます。URLを入力すると、インデックスの有無や検出された問題を表示します。
5. 問題を直したら、該当ページで「インデックス登録をリクエスト」します。すぐに反映されない場合もあるので、数時間〜数日待って再確認してください。

よくある原因と対応例

• 404やサーバーエラー：ページを復旧するかサイトマップから削除します。
• noindexタグやrobotsでブロック：不要なタグを削除します。
• 正規化（canonical）の誤設定：canonical先を見直します。

補足

Bingなど他の検索エンジンも気になる場合は、それぞれの管理ツールで同様に確認してください。インデックス状況は常に変わるため、定期的にチェックする習慣をつけると安心です。

XMLファイルの構文エラーをチェックする方法

1. まずはブラウザで開く

URLをブラウザに入力して表示を確認します。ブラウザがXMLを表示できない、またはエラーを出す場合は構文不良の疑いがあります。表示された場合は見た目で未閉タグや文字化けを探します。

2. オンラインバリデーターを使う

W3CのようなXMLバリデーターにURLまたはファイルを貼り付けて検査します。多くは行番号とエラーメッセージを返すので、どの行を直せばよいか明確になります。

3. コマンドラインで簡単チェック

可能ならxmllintなどで「xmllint –noout sitemap.xml」を実行します。エラーがあれば行番号と原因が出ます。

4. よくある原因と対処例

• 未閉タグ：やが閉じられているか確認する
• エスケープ漏れ：&は&にする
• 文字コード：先頭にがあるか
• BOM：BOM付きUTF-8は問題になることがあるので外す
• 名前空間：にxmlns属性があるか

5. 内容の確認ポイント

URLは絶対パスでhttp(s)から始まるか、ステータス200で応答するか、必要なタグ（loc, lastmod等）が含まれるかを確認します。

エラーメッセージはそのまま検索すると具体的な対策が出てくることが多いので、まずメッセージを控えて対処してください。

正しい形式で生成されているか確認する方法

基本の確認ポイント

XMLサイトマップは検索エンジンが読み取ります。最低限、以下を満たしているか確認してください。
– XML宣言（例: ）
– ルート要素がであることと適切な名前空間
– 各URLがとで囲まれていること

ブラウザで目視チェックする方法

1. サイトマップのURLをブラウザで開きます。表示が崩れていないか確認します。
2. 文字化けがあればエンコーディングが間違っています。UTF-8に統一してください。

専用ツールで検証する方法

• オンラインのXMLバリデータやサイトマップ専用のチェックツールを使います。エラー行と理由を表示するため、修正が楽になります。
• 例: XML Validatorにサイトマップを貼り付けてチェックします。

よくあるミスと対処例

• 相対パスを使っている: 絶対URL（https://example.com/page）に直します。
• 不要な空白や制御文字が混ざっている: テキストエディタで取り除いてください。
• 名前空間が抜けている: を追加します。

修正後の再確認

修正したら再度バリデータで検証し、Googleサーチコンソールなどに再送信してください。定期的にチェックすると、インデックス漏れを防げます。

サイトマップの自動更新設定を確認する方法

新しいページが公開されたときにサイトマップへ自動で追加されるか確認する方法を、具体的な手順で説明します。設定が無効だと検索エンジンへの反映が遅れることがあります。

自動更新の基本を理解する

自動更新とは、CMSやビルドツールが公開時に sitemap.xml を再生成する仕組みです。例として、WordPressのプラグインや静的サイトのビルドフックがあります。

確認手順（簡単）

1. CMS／プラグイン設定を見る
2. WordPress: YoastやAll in One SEOで「XMLサイトマップ」を有効にします。設定画面で自動生成の切替を探します。
3. 実際に検証する
4. 新しいページを公開して、ブラウザで https://あなたのサイト/sitemap.xml を開き、URLが追加されているか探します。更新日時(lastmod)も確認します。
5. Search Consoleでの確認
6. サイトマップを送信し、送信履歴やカバレッジに新URLが反映されているか見ます。
7. 静的サイトやCIの場合
8. GitHub Actions、Netlify、Vercelなどのビルドフックやデプロイ設定で sitemap を再生成するジョブがあるか確認します。

自動更新が無効だったときの対処

• プラグインの自動生成を有効にする、またはプラグインを更新します。
• 静的サイトならビルドスクリプトにサイトマップ生成コマンドを追加します。
• サーバのcronで定期的に再生成する方法もあります（例: daily にビルドコマンド実行）。
• 変更後はキャッシュをクリアして再検証してください。

注意点

• サイトマップに含めたくないページが自動で入っていないか確認します（noindex 指定との整合性）。
• 更新は即時に反映されない場合があります。Search Consoleの送信で促せます。