はじめに
「このWebサイトはCDNを使っているの?」
「CDNを利用しているか、どこを見れば確認できるの?」と迷っていませんか。
Webサイトの表示速度を調べたり、サーバー構成を確認したりするときに、DNSの設定やIPアドレス、ブラウザで確認できるヘッダーを見ても、CDNを利用しているか判断できず迷ってしまうことがあります。
この記事では、CDNを調べるときに確認する場所と具体的な調べ方、確認結果から利用状況を判断するポイントまで、順を追って説明していきます。
CDNの利用状況を調べる4つの方法とは?

CDNの利用状況を確認するときは、1つの情報だけで判断せず、DNSやIPアドレス、HTTP通信で返される情報などを順番に確認することが重要です。
ここでは、DNS・CNAME、IPアドレス・AS情報、レスポンスヘッダー、Wappalyzerなどの確認ツールを使った4つの方法を説明します。
DNS・CNAMEからCDNを確認する方法
対象ドメインのDNSレコードを確認し、CNAMEの接続先にCDN事業者のドメイン名が設定されていれば、CDNを利用している可能性があります。
CNAMEがない場合は、AレコードやAAAAレコードの名前解決先も確認してみましょう。
接続先の情報からCDN事業者を確認できることがあります。
IPアドレス・AS情報からCDNを確認する方法
対象ドメインのIPアドレスを調べ、そのIPがどのAS(Autonomous System)に割り当てられているかを確認する方法もあります。
AS番号やAS名がCDN事業者と一致していれば、CDNを利用している可能性があります。
IPアドレスだけで判断せず、AS情報の事業者名まで確認すると分かりやすいでしょう。
調べたIPアドレスがCDN側のものか、Webサーバー側のものか判断しにくい場合は、CDNのIPアドレスの確認方法も参考にしてみてください。
▶CDNのIPアドレスを確認する方法|オリジンIPとの違いも解説
レスポンスヘッダーからCDNを確認する方法
WebサイトへHTTPSリクエストを送り、返ってくるHTTPレスポンスヘッダーからCDNを確認する方法もあります。
ViaやX-CacheなどにCDN事業者の名称やキャッシュ状態が表示されていれば、CDNを経由している可能性があります。
ヘッダー名はCDNによって異なるため、表示された内容をあわせて確認しましょう。
Wappalyzerなどの確認ツールでCDNを調べる方法
WappalyzerなどのWeb技術解析ツールを使うと、対象サイトで利用されているCDNを確認できる場合があります。
手軽に調べられるため、まずCDNの候補を把握したいときに便利です。
ただし、検出されないこともあるため、DNSやレスポンスヘッダーの情報とあわせて確認すると安心です。
Wappalyzerで何が分かるのか、使い方や確認できるWeb技術を詳しく知りたい場合は、こちらも参考にしてみてください。
▶Wappalyzerとは?使い方やWebサイトの技術を調べる方法を解説
CDNを利用しているか判断するための確認ポイント
CDNを利用しているか確認するときは、DNSやCNAME、IPアドレス、AS情報、レスポンスヘッダーなど、複数の情報を確認する必要があります。
ここでは、各情報からCDNの利用状況を判断するポイントと、複数の方法で調査結果を確認する手順を説明します。
DNSやCNAMEにCDNの情報があるか確認する
DNSレコードを確認し、CNAMEの接続先にCDN事業者のドメイン名が設定されているかを調べます。
CNAMEがない場合は、AレコードやAAAAレコードの接続先も確認してみましょう。
CDN事業者が管理するIPアドレスであれば、CDNを利用している可能性があります。
IPアドレスやAS情報がCDN事業者と一致するか確認する
対象ドメインのIPアドレスを調べ、そのIPに割り当てられたAS番号やAS名を確認します。
AS名がCDN事業者と一致していれば、その事業者のネットワークを利用している可能性があります。
ただし、IPアドレスだけでは判断せず、ほかの情報もあわせて確認しましょう。
レスポンスヘッダーにCDNを示す情報があるか確認する
HTTPレスポンスヘッダーを確認し、CDN事業者やキャッシュ処理を示す情報が含まれているかを調べます。
ViaやX-CacheなどにCDNに関連する情報が表示されていれば、CDNを経由している可能性があります。
使用されるヘッダーはCDNによって異なるため、名前と値をあわせて確認しましょう。
複数の方法で調査結果を照合する
CDNの利用状況は、DNS・CNAME、IPアドレス・AS情報、レスポンスヘッダーなど、複数の結果を照らし合わせて判断します。
たとえば、DNSとAS情報が同じCDN事業者を示していれば、より判断しやすくなります。
1つの結果だけに頼らず、2つ以上の情報が一致しているか確認すると安心です。
CDNを調べても判断できない場合の確認方法
CDNを調べてもCNAMEやレスポンスヘッダーなどに明確な情報が表示されず、利用状況を判断できない場合があります。
ここでは、CNAMEが見つからない場合とCDNを特定できる情報が表示されない場合に、どこを確認すればよいかを説明します。
CNAMEが見つからなくてもCDNを利用している場合
CNAMEにCDN事業者のドメイン名がなくても、CDNを利用している場合があります。
AレコードやAAAAレコードからCDNのIPアドレスへ接続する構成もあるため、CNAMEだけで判断するのは避けましょう。
IPアドレスのAS情報やレスポンスヘッダーもあわせて確認すると安心です。
CDNを特定できる情報が表示されない場合
CNAMEやIPアドレス、レスポンスヘッダーからCDNを特定できない場合は、複数の情報を照らし合わせて確認します。
それぞれを調べてもCDNに関する情報が見つからなければ、公開されている情報だけでは利用しているCDNを特定できない可能性があります。
無理に判断せず、確認できる範囲で利用状況を整理しましょう。
CDNを調べるときに注意したいポイント
CDNの利用状況を調べるときは、表示された情報だけを見て判断すると、CDNを利用しているかどうかを誤って判断する可能性があります。
ここでは、調査結果からCDN利用を判断するときに注意したい点と、CDNとWebサーバーやレンタルサーバーを区別する方法を説明します。
1つの調査結果だけでCDN利用を断定しない
CDNの利用状況は、DNSやCNAME、IPアドレス、レスポンスヘッダーなど、複数の情報を照らし合わせて判断します。
1つの方法でCDN事業者の名前が見つからなくても、別の方法では確認できる場合があります。
できれば2つ以上の結果を確認し、CDNを示す情報が一致しているか確かめましょう。
CDNとWebサーバーやレンタルサーバーを混同しない
CDNとWebサーバー・レンタルサーバーは役割が異なるため、IPアドレスに表示された事業者名だけで判断するのは避けましょう。
AS情報にはWebサーバー側の事業者が表示される場合もあります。
CNAMEやレスポンスヘッダーもあわせて確認すると、CDNとの違いを判断しやすくなります。
まとめ
CDNの利用状況を調べるときは、1つの情報だけで判断せず、DNSやIPアドレス、レスポンスヘッダーなどを組み合わせて確認することが大切です。
CNAMEにCDNの情報がなくても利用している場合があるため、複数の結果を照らし合わせてみましょう。
CDNとWebサーバーの情報を混同しないように確認すれば、利用状況をより判断しやすくなります。











