cmsとパーツリストの基本知識とSEO機能を詳しく解説

目次

はじめに

本書の目的

この文書は、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)で管理・構築されるホームページの主要なパーツと、それぞれの役割を分かりやすく整理したものです。制作担当者や運用担当者、CMS初心者が名称を正しく理解し、効率よく制作・運用できることを目指します。

想定読者

  • ホームページ制作や更新の担当者
  • CMS選定を検討している方
  • サイトの構造を学びたい初心者

本書の構成と使い方

第2章で18個の重要パーツを一覧化し、名称と機能を説明します。第3章で主要パーツを詳細に解説し、具体例(例:ヘッダー、ナビゲーション、お問い合わせフォーム)を示します。第4章・第5章ではCMSの基本機能やSEO関連の機能を扱います。各章は独立して読めますので、必要な箇所を参照してください。

用語について

専門用語は極力避け、必要な場合は具体例で補足します。分からない用語があれば付録や注釈で確認できるよう配慮しています。

ホームページを構成する18個の重要パーツの名称と機能を解説

はじめに:ホームページは複数のパーツで成り立ちます。ここでは代表的な18個の名称と役割を簡潔に説明します。

  1. トップページ
  2. サイトの顔。サイト全体の入口で、目的や重要情報を示します。

  3. ヘッダー

  4. ページ上部の領域。ロゴやナビ、連絡先を配置します。

  5. グローバルナビ(メインナビゲーション)

  6. サイト内の主要リンクを並べ、移動を助けます。

  7. メインコンテンツ

  8. 各ページの中心情報。記事や商品説明が入ります。

  9. サイドバー

  10. 補助情報や人気記事、広告を置くための縦列です。

  11. フッター

  12. 著作情報、サイトマップ、問い合わせ先などをまとめます。

  13. ロゴ

  14. ブランド識別。ヘッダーやフッターに配置します。

  15. ファビコン

  16. ブラウザのタブに表示される小さなアイコンです。

  17. ヒーローセクション

  18. トップページの大きなビジュアル。第一印象を作ります。

  19. CTA(コールトゥアクション)

  20. 購入や問い合わせなど行動を促すボタンやリンクです。

  21. パンくずリスト

  22. 現在位置を示し、上位ページへ戻りやすくします。

  23. カルーセル/スライダー

  24. 画像や情報を順に見せる表示。複数の訴求をまとめられます。

  25. フォーム(問い合わせ・申し込み)

  26. ユーザー情報を受け取るための入力欄です。

  27. カテゴリ/タグ一覧

  28. コンテンツを分類し、関連情報の検索を助けます。

  29. アーカイブ(記事・製品リスト)

  30. 記事や商品を時系列や分類で一覧表示します。

  31. モーダル/ポップアップ

  32. 注意喚起や重要案内を目立たせる小窓表示です。

  33. サイトマップ(ページ一覧)

  34. サイト全体の構成を一覧化し、設計や検索に役立ちます。

  35. 検索ボックス

  36. サイト内の情報をキーワードで探すための機能です。

各パーツ名を知ることで、制作やCMS設定、プラグイン導入時に的確な指示や選択ができるようになります。次章では主要パーツを詳しく見ていきます。

ホームページの主なパーツの解説

下層ページ(サブページ)

下層ページはトップページから派生する各ページで、ウェブサイトの「部屋」のような役割を持ちます。商品詳細、会社案内、ブログ記事などが該当します。各ページは目的を明確にし、分かりやすい見出しと簡潔な説明を置くと訪問者が迷いません。内部リンクで関連ページをつなぐと回遊性が高まります。

パンくずリスト

パンくずリストはページ階層を示すナビゲーションです(例:トップ > カテゴリ > 記事)。ユーザーが現在地を直感的に理解できますし、戻りたい場所へ素早く移動できます。実装はシンプルで、特に階層が深いサイトで効果を発揮します。

ページネーション(ページ分割)

長い一覧や長文を複数ページに分ける仕組みです。閲覧しやすくなり、初回表示の読み込み時間も短くできます。数字で分ける方法と「もっと見る」/無限スクロールがあります。数字はURLごとに分かれているため共有や検索に向き、無限スクロールは操作感が滑らかですが目的の場所に戻りにくい点に注意します。

ヘッダー・フッター・サイドバー

ヘッダーはロゴ・グローバルメニュー・検索などを配置し、サイトの顔になります。フッターは連絡先・利用規約・SNSリンクをまとめ、補助的な導線を担います。サイドバーは関連コンテンツや人気記事を表示し、回遊を促します。

CMSの基本的な機能とは?導入のメリットや種類と併せて徹底解説

CMSとは何か

CMS(コンテンツ管理システム)は、専門的なプログラミング知識がなくてもWebサイトの更新や新規ページ作成を行えるツールです。文章や画像をデータベースで管理し、テンプレートに当てはめて表示します。例えば、広報担当が自分でブログ記事を公開できるようになります。

主な機能(3分類)

  1. コンテンツ作成・編集機能
  2. 管理画面のエディタ(WYSIWYG)で文章や画像を直感的に編集できます。
  3. テンプレートやテーマでデザインを統一します。
  4. メディア管理、バージョン管理、公開日時予約などが含まれます。

  5. ユーザー管理機能

  6. 編集者や管理者ごとに権限を分けられます。例:投稿はできるが公開はできない編集者。
  7. 承認ワークフローやシングルサインオン(SSO)で運用の安全性を高めます。

  8. マーケティング機能

  9. SNS連携やSEO設定、フォーム連動、製品情報管理(PIM)などを備えることがあります。
  10. 分析ツールや外部サービスとの連携で効果測定ができます。

導入のメリット

  • 更新が速くなり、情報の鮮度を保てます。
  • 複数人での分業がしやすく運用効率が上がります。
  • 権限管理でセキュリティを確保できます。
  • テンプレートでデザインを統一し、ブランドを守れます。

CMSの主な種類と選び方

  • オープンソース型(例:WordPress、Drupal)
    カスタマイズ性が高く費用を抑えやすい反面、保守が必要です。
  • SaaS型(例:Wix、Shopify)
    初期設定が簡単で運用負担が少ないですが、柔軟性は限定されます。
  • ヘッドレス型(例:Contentful、Strapi)
    フロントとバックを分離し、複数チャネル配信に強いですが導入はやや高度です。

選ぶ際は、予算・技術力・運用体制・必要機能を優先して検討してください。

導入の簡単な流れ

  1. 要件定義(目的と必要機能の整理)
  2. CMS選定と設計(テンプレートや権限設計)
  3. コンテンツ移行とテスト
  4. 運用ルール作成と担当者教育

初めて導入する場合は、まず小さな範囲で試し運用し、徐々に拡大すると失敗を減らせます。

CMSのSEO関連機能とサイトマップ・検索機能

タイトルタグ・メタディスクリプション管理

CMSは各ページのタイトルタグやメタディスクリプションを簡単に編集できます。具体例として、投稿編集画面で直接入力でき、テンプレート設定で自動生成も可能です。検索結果で見やすい表示を作るために重要です。

サイトマップ(HTMLとXML)

CMSはHTMLサイトマップとXMLサイトマップ(sitemap.xml)を生成します。HTML型は訪問者向けの一覧表示に使い、XML型はGoogleなど検索エンジンに送信してクローラの巡回を促します。更新時に自動で再生成する機能が便利です。

robots.txt・index設定

ページ単位でnoindexやnofollowを設定できると、検索エンジンに不要なページを見せないようにできます。robots.txtの編集機能もCMSで管理できます。

構造化データとパンくずリスト

CMSでJSON-LDなどの構造化データやパンくずを出力すると、検索結果での表示が改善することが多いです。商品情報やイベント情報をマークアップする例が分かりやすいです。

サイト内検索機能

ユーザーが必要な情報をすばやく見つけられるよう、CMS内蔵の検索や外部検索サービス連携が役立ちます。検索結果の順位調整や絞り込み(カテゴリ・タグ・日付)も重要です。

実務的ポイント

  • 自動生成と手動編集の両立を確認する
  • sitemap.xmlをSearch Consoleに送信する
  • 内部検索のログを分析して改善に生かす

これらを活用すると、サイトの評価向上とユーザー満足度の両方に効果があります。

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