はじめに
この文書は、Googleサーチコンソールを使ってウェブページを検索結果に登録する方法をやさしく解説します。具体的には、サーチコンソールへのサイト登録、metaタグによる所有権確認、個別ページのインデックス登録リクエスト、XMLサイトマップを使った複数ページの登録について順を追って説明します。
目的
検索結果にページが表示されるようにすることが目的です。たとえば新しいブログ記事を公開したとき、検索から来る訪問者を増やしたい場合に役立ちます。
対象読者
ウェブサイトの運営者、ブログ初心者、制作を外注している方など、基本的な操作をこれから学びたい人向けです。
前提条件
サイトのURLが分かり、サイトのHTML編集やCMSの管理画面にアクセスできることが望ましいです。アクセスが難しい場合でも手順を紹介しますので安心してください。
本文の読み方
章ごとに順番に実行すると失敗が少なくなります。まずは1ページで試してから、サイト全体に広げることをおすすめします。
Googleサーチコンソールの登録方法
全体の流れ
Googleサーチコンソールへの登録は3つのステップで進めます。手順どおりに操作すれば初めての方でも設定できます。
ステップ1: Googleアカウントでログイン
Googleアカウントでサーチコンソールにログインします。既にGmailやGoogleサービスを使っているアカウントで問題ありません。アカウントがない場合は作成してから進めてください。
ステップ2: プロパティタイプを選ぶ
登録時に「ドメインプロパティ」と「URLプレフィックスプロパティ」のどちらかを選びます。
– ドメインプロパティ:example.com のようにドメイン全体をカバーします。サブドメインやhttp/httpsをまとめて管理したい場合に向きます。確認はDNSレコードで行うのが一般的です。
– URLプレフィックスプロパティ:https://www.example.com のように指定したプレフィックスだけを管理します。特定のフォルダやサブドメインのみを扱うときに便利です。
どちらを選ぶかは管理したい範囲で決めてください。サイト全体を一括管理したいならドメイン、特定のURLだけならURLプレフィックスが分かりやすいです。
ステップ3: 所有権を確認する
サイト所有者であることを確認するため、いずれかの方法で認証します。主な方法は次の通りです。
- HTMLファイルのアップロード:Googleから指定されたファイルをダウンロードしてサイトのルートにアップロードします。アップロード後、指定のURLにアクセスできれば確認できます。
- metaタグの設置:指定のmetaタグを内に貼り付け、公開後に確認ボタンを押します。手軽に行えます。
- Googleアナリティクス:既にアナリティクスを設置している場合、そのアカウントで所有権を確認できます。設定が正しく入っている必要があります。
- Googleタグマネージャー:GTMのコンテナが正しく設置されていれば確認に使えます。
- DNSレコードの設定:ドメインプロパティでよく使います。DNSにTXTレコードを追加して確認します。反映に時間がかかる場合があります。
確認が完了すると、プロパティがサーチコンソールの一覧に表示されます。その後、サイトの状況を確認したり、インデックス登録をリクエストしたりできます。
metaタグによる所有権確認方法
概要
Googleサーチコンソールで最も使われる確認方法は、サイトのトップページのHTML内タグにmetaタグを設置する方法です。簡単にできて確実です。
手順(5ステップ)
- サーチコンソールで「HTMLタグ」を選び、表示されたmetaタグをコピーします。
- 自分のサイトのトップページ(通常はindex.htmlやヘッダー)を開き、の閉じタグの前に貼り付けます。例:
- ファイルをサーバーにアップロードして上書きします。
- キャッシュをクリアするか、ブラウザでページのソースを確認してタグが見えるか確かめます。
- サーチコンソールに戻り「確認」ボタンを押します。成功メッセージが出れば完了です。
具体例(CMSや静的サイト)
- WordPress: テーマのheader.phpに貼るか、YoastなどのSEOプラグインの「Webmaster Tools」欄に入力します。
- 静的サイト: index.htmlの内に直接貼ります。
注意点
- 内に正確に入れること、重複がないことを確認してください。
- robots.txtでブロックされないか、メンテナンスページを表示していないかも確認します。
- 所有権は1回確認すれば維持されますが、サイト構成を大きく変えると再確認が必要になることがあります。
ページのインデックス登録リクエスト方法
はじめに
新規作成や更新したページが検索に出ないときは、Search Consoleの「URL検査」でインデックス登録をリクエストします。ページ数が少ない場合に手早く使える方法です。
手順(具体例:新しいブログ記事)
- Search Consoleにログインし、該当プロパティを開きます。
- 上部の検索ボックスに対象ページの完全なURLを入力してEnterキーを押します。
- 検査結果が表示されます。「問題なし」なら「インデックス登録をリクエスト」を押します。
- 処理が始まり「リクエストが送信されました」と出れば完了です。数分から数日で反映されます。
確認するポイント
- ページが公開済みか(404でないか)
- robots.txtやmetaタグでブロックされていないか
- 正しいCanonicalが設定されているか
よくある原因と対処
- 「クロールエラー」:該当URLにアクセスできるか確認します。
- 「インデックス登録不可」:noindexタグやログインが必要な設定を外します。
注意点
短時間で何度もリクエストしないでください。ページ数が多い場合はXMLサイトマップを使う方が効率的です。
XMLサイトマップによるインデックス登録方法
概要
XMLサイトマップは、サイト内のページURLを一覧にしたファイルです。サーチコンソールに送信すると、複数ページをまとめてインデックス登録の通知ができます。特にページ数が多いサイトや更新頻度が高いサイトに向きます。
サイトマップの作り方(例)
- WordPressならプラグイン(例: Yoast、All in One SEO)で自動生成できます。
- 手動なら各URLを要素で列挙したsitemap.xmlを作成し、サイトのルートに置きます。
- 目安: 1ファイルにつき最大5万URL。超える場合はサイトマップインデックスを使います。
サーチコンソールでの送信手順
- サーチコンソールにログインして対象サイトを選びます。
- 左メニューの「サイトマップ」をクリックします。
- 「新しいサイトマップの追加」にsitemapのパス(例: sitemap.xml)を入力して送信します。
注意点とコツ
- noindexのページはサイトマップに含めないでください。
- 更新したら再送信または自動生成で常に新しいsitemapを用意します。
- 送信後すぐにインデックスされるとは限りませんが、検索エンジンに情報を伝える助けになります。
よくある質問
Q: 圧縮したsitemapは使えますか?
A: はい、.xml.gz形式で送信できます。












