はじめに
概要
この文書は「webサイト 無料作成」に関する調査結果をまとめたガイドです。主に無料でWebサイトを作れるツールやサービスの特徴、料金プランの違い、利用目的に応じた選び方を分かりやすく解説します。
本書の目的
初心者の方が迷わずツールを選べるように、各サービスの利点・注意点を整理します。実際に作るときのポイントや、後から有料に移行する場合の見通しも示します。
対象読者
個人で小さなサイトを作りたい方、趣味や作品の公開を考えている方、小規模ビジネスの入門として試したい方を想定しています。専門知識は不要です。
本書の構成と使い方
第2章以降で代表的な無料ツールを紹介し、第12章で比較表を掲載します。まずは各章を読み、目的(名刺代わり、ブログ、ネット販売など)に合うものを探してください。
利用上の注意
無料プランは機能や容量、広告表示、独自ドメインの可否で制約があります。将来の拡張性も考えて選ぶことをおすすめします。
ホームページ作成が無料でできるおすすめツール9選
はじめに
無料でホームページを作るツールは用途や操作感が違います。ここでは代表的な9ツールを分かりやすく紹介します。目的に合うものを選ぶと、公開までの時間が短くなります。
1. Wix(ウィックス)
特徴: 豊富なテンプレートとドラッグ&ドロップで直感的に作れます。デザイン重視の個人サイトやポートフォリオに向きます。
2. Jimdo(ジンドゥー)
特徴: シンプルな操作で基本機能がそろっています。初心者が短時間で公開したいときに便利です。
3. Google Sites(グーグルサイト)
特徴: Googleアカウントで手軽に作成・共有できます。社内資料や小規模な情報発信用におすすめです。
4. ペライチ
特徴: ランディングページ作成に特化しています。イベント告知や商品紹介ページを素早く作れます。
5. Canva
特徴: デザインツールとして有名ですが、簡単なサイト作成機能もあります。ビジュアル重視の紹介ページに向きます。
6. Weebly(ウィーブリー)
特徴: 電子商取引やブログ機能が使いやすいです。小規模ショップや個人ブログに適しています。
7. WordPress.com(ワードプレス)
特徴: 多彩なカスタマイズが可能で拡張性が高いです。将来機能を増やしたい中長期のサイトに向きます。
8. Ameba Ownd(アメーバオウンド)
特徴: ブログ感覚で始められ、SNS連携がしやすいです。個人の情報発信や趣味のサイトに向いています。
9. その他のツール(例)
例: Strikingly、BASE、STORESなど。ネットショップや手早く作る用途に特化した選択肢があります。
次章以降で各ツールを詳しく解説します。
Wix(ウィックス)
概要
Wixは初心者でもプロのようなWebサイトを作れるサービスです。AIサイトビルダーに質問で答えるだけで、数分でデザインされたサイトを作成できます。編集はドラッグ&ドロップ中心で、900種類以上のテンプレートが使えます。無料プランでは基本機能が使えますが広告が表示されます。
主な特徴
- AIサイトビルダー:入力に沿って自動でページを生成。時間を節約できます。
- ドラッグ&ドロップ編集:画像やテキストを直感的に配置できます。
- テンプレート数:900以上の業種別テンプレートを利用可能。
- 無料プラン:広告表示、公開ページは最大100ページ。
- 有料プラン例:パーソナル(約1,300円/月)、スモールビジネス(約2,300円/月)。
- お問い合わせフォーム標準搭載、モバイル対応、アプリ市場で機能拡張可能。
利点
初心者でも短時間で見栄えの良いサイトが作れます。テンプレートと編集の自由度が高く、画像や配色を変えるだけで印象が大きく変わります。ビジネス向け機能も揃っており、オンライン予約や決済なども導入できます。
注意点
無料プランは広告が入るため、ブランディング重視なら有料を検討してください。高度なカスタマイズや複雑な機能は学習が必要な場合があります。SEO設定は可能ですが、基本的な設定を押さえる必要があります。
はじめ方(簡単ステップ)
- アカウント作成
- AIビルダーに目的や業種を入力
- テンプレートを選びドラッグ&ドロップで編集
- お問い合わせフォームや必要なアプリを追加
- 公開して動作を確認
活用のコツ
- テンプレートをベースに色と写真を統一するとプロらしい見た目になります。
- AIビルダーで生成した後に微調整することで、より個性的なサイトになります。
- モバイル表示を必ず確認して、読みやすさを優先してください。
Jimdo(ジンドゥー)
概要
Jimdoは初めてWebサイトを作る方や、シンプルなページを素早く作りたい方に向くツールです。ドラッグ&ドロップ式のエディターで直感的に操作でき、専門知識がなくても見栄えの良いサイトを作成できます。スモールビジネスや個人事業主に人気があります。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップの編集でレイアウトを簡単に調整できます。
- AI作成機能があり、質問に答えるだけで基本構成を自動生成します。
- GDPRに準拠しているため、個人情報の扱いに配慮が必要な場合も安心です。
料金プラン(主なもの)
- 無料プラン:基本機能のみ。公開ページ数は5ページまでで、広告が表示されます。
- Start:990円/月(広告非表示、独自ドメイン、基本的なサポート)
- Grow:1,590円/月(高度なSEO機能や追加のサポートなど)
向いている人
- 初心者で短期間にサイトを公開したい方
- 商品やサービスの紹介を中心にしたシンプルなサイトを作る方
- 法令やプライバシー対応が気になる中小事業者
基本的な使い方(流れ)
- アカウント登録してテンプレートを選びます。
- テキストや写真をドラッグして配置します。
- AI作成機能で下書きを作成し、必要に応じて編集します。
- 独自ドメインを設定し、公開します(有料プランで広告が非表示になります)。
注意点
無料プランはページ数が制限され、広告が表示されます。ビジネス用途で広告を消したい場合やページ数を増やしたい場合は有料プランを検討してください。
Google Sites(グーグルサイト)
特長
Googleが提供する無料のノーコード作成ツールです。HTMLやCSS、Javascriptの知識がなくても、ドラッグ&ドロップでページを作れます。Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、操作は直感的です。
利用開始の流れ
- Googleアカウントでログインします。
- テンプレートを選ぶか白紙から作成します。
- 文章や画像、Googleドキュメントやフォームを埋め込みます。
カスタマイズと連携
レイアウトはシンプルで、画像や動画の配置、色やフォントの選択が可能です。GoogleドライブやGoogleフォームと連携して、ファイル表示やアンケート結果の公開が簡単にできます。共同編集もでき、複数人で同時に作業できます。
共有・公開
公開はボタン1つで行えます。公開範囲は全体公開、特定ユーザーのみ、組織内限定などに設定できます。モバイル表示に自動対応します。
向いている用途
個人のプロフィール、イベント案内、簡単な会社概要、社内向けドキュメント公開などに向いています。デザインの細かい調整や複雑な機能が不要な場合に特に便利です。
注意点とコツ
機能はシンプルな分、拡張性は限られます。高度なデザインや独自機能が必要な場合は他ツールを検討してください。画像は適切なサイズに調整し、見出しと段落を分けて読みやすくすると効果的です。
ペライチ
概要
ペライチは日本で使いやすさに定評のある単一ページ特化型のホームページ作成ツールです。操作が直感的で、初めての方でも短時間で見映えのよいページを作れます。個人事業主や店舗、イベント告知に向いています。
主な特徴
- テンプレートが豊富で業種別に選べます
- ブロックを組み合わせるだけでページが完成します
- スマホ表示に最適化されます
- 独自ドメインやフォーム、決済連携も可能です
メリット
- 学習コストが低くすぐに公開できます
- 単ページで情報がまとまり読みやすいです
- 無料プランで基本機能を試せます
デメリット
- 複数ページのサイト制作には向きません
- デザインの自由度はコード編集より制限されます
基本的な使い方(5ステップ)
- 会員登録をする
- テンプレートを選ぶ
- ブロックを追加・編集する(テキスト・画像・ボタン)
- フォームや外部サービスを設定する
- 公開して独自ドメインを設定する(必要に応じて)
活用例
- 店舗の案内ページ、メニュー紹介
- セミナーやイベントの申込ページ
- 商品やサービスのランディングページ
料金の目安
無料プランのほかに有料プランがあり、独自ドメインや広告非表示、決済機能を使う場合は有料プランを検討してください。
注意点・コツ
- ファーストビューに重要な情報を置くと効果的です
- CTA(申し込み・問い合わせボタン)は目立たせましょう
- SEOの基本(タイトルや説明文の設定)を忘れずに行ってください
Canva
概要
Canvaはノーコードで誰でも簡単にホームページを作成できるツールです。無料テンプレートから好みのWebサイトを選び、画像や文字をドラッグ&ドロップで編集します。世界中で7,500万以上のユーザーに使われており、1時間以内に独自のサイトを用意して、デスクトップやモバイルに最適化できます。Canvaドメインを使えば無料でおしゃれなホームページを公開できます。
特長
- 豊富なテンプレート:業種別や目的別のテンプレートが揃います。
- 直感的な編集:要素をドラッグ&ドロップで配置できます。
- 画像・素材の管理:自分の画像をアップロードして使えます。
- レスポンシブ対応:自動でモバイル表示を調整します。
無料プランでできること・注意点
無料でもテンプレート選択・編集・公開(Canvaドメイン)が可能です。無料素材は限りがあり、一部の有料素材には透かしが入ります。独自ドメインや高度な機能は有料プランが必要になります。
使い方(簡単3ステップ)
- テンプレートを選ぶ:目的に合ったテンプレートを探します。
- 編集する:テキスト・画像・ボタンをドラッグして配置します。
- 公開する:プレビューで確認して公開ボタンを押します(Canvaドメインか独自ドメイン)。
デザインのコツ
- 1〜2種類のフォントに絞ると見やすくなります。
- 画像は高解像度のものを使うと印象が良くなります。
- モバイル表示を必ず確認してください。
向いている人
個人のポートフォリオ、イベント告知、ちょっとした店舗ページなど、短時間でおしゃれなページを作りたい人に向きます。
Weebly(ウィーブリー)
特徴
Weeblyは直感的なドラッグ&ドロップ式のウェブビルダーで、初心者でも短時間でサイトを作れます。小規模ビジネスやスタートアップ向けの機能が充実しており、オンライン決済サービスのSquareと統合しているため、ネットショップ運営が簡単です。テンプレートは多彩で、レスポンシブ対応のデザインが揃っています。
メリット
- 操作がわかりやすく、初めての方でも扱いやすいです。
- 無料プランでもページ数は無制限に公開できます。
- Square連携でクレジットカード決済や在庫管理がスムーズです。
- SEOの基本設定やモバイル表示の最適化が可能です。
デメリット
- 無料プランではWeeblyの広告が表示されます。広告非表示や独自ドメイン運用などは有料プラン(月額12ドル〜)が必要です。
- カスタマイズの自由度は、上級者向けのCMSに比べると限定的です。
こんな人に向いています
- ハンドメイドの販売や小さな実店舗のオンライン化を始めたい方。
- 短時間で見栄えの良いサイトを作りたい個人や団体。
始め方のポイント
- 無料アカウントを作成してテンプレートを選びます。
- ドラッグ&ドロップで要素を配置し、テキストや画像を入れます。
- ネットショップ機能を使う場合はSquareと連携します。
- 独自ドメインや広告非表示を希望する場合は有料プランにアップグレードしてください。
初心者に優しい一方で、実用的な機能が揃っているため、ビジネスの第一歩に向いたツールです。
WordPress(ワードプレス)
概要
WordPressはブログやWebサイト作成で広く使われる定番ツールです。無料で始められ、テーマやプラグインで見た目や機能を自由に変えられます。個人ブログから企業サイト、ネットショップまで幅広く対応できます。
メリット
- 自由度が高くカスタマイズしやすいです。
- プラグインで機能を簡単に追加できます(例:お問い合わせフォーム、SEO対策、決済機能)。
- 豊富なデザインテーマがあり、初心者でも見栄えの良いサイトが作れます。
デメリット
- 自由度の分、設定や運用に少し知識が必要です(サーバー設定やバックアップなど)。
- 有料テーマや一部プラグインは費用がかかることがあります。
無料で始める方法(簡単)
- WordPress.comでアカウントを作る(ホスティング込みで手軽)。
- もう少し自由にしたい場合は自分でレンタルサーバーを借り、WordPress.orgのソフトをインストールします。初心者はレンタルサーバーの自動インストール機能を使うと楽です。
初めての使い方のポイント
- テーマは後からでも変えられます。まずはシンプルなものを選んでください。
- 必要な機能だけプラグインで追加すると管理が楽です。
- 定期的にバックアップと更新を行う習慣をつけると安心です。
初心者には少し学びが必要ですが、覚えるほど便利に使えます。用途や予算に合わせて選んでください。
Ameba Ownd(アメーバオウンド)
特徴
Ameba Owndはサイバーエージェントが提供する無料のホームページ作成サービスです。操作が分かりやすく、テンプレートから選んで直感的に編集できます。スマホ表示にも最適化されており、個人ブログや小規模ビジネスに向いています。
メリット
- テンプレートが豊富でデザイン性が高い
- ブログ(Amebaブログ)やSNSと連携しやすい
- 無料プランで独自ドメインを設定できる場合がある(条件あり)
デメリット
- 高度なカスタマイズは制限されることがある
- 大規模サイトや複雑なEC機能には向かない
使い方(基本)
- アカウント作成→ログイン
- テンプレート選択→ページ構成を決める
- 画像やテキストをドラッグ&ドロップで編集
- 公開前にスマホ表示を確認して公開
SEO・運用のポイント
- タイトルや見出しにキーワードを入れる
- 画像は軽くして読み込みを速くする
- 定期的に記事やお知らせを更新する
こんな人に向くか
- デザイン重視で手早くサイトを作りたい個人
- 小さなサロンや教室、店舗の紹介ページを作りたい方
- SNSやブログと連動して情報発信したい方
簡単に始められるので、まずは無料で試してみることをおすすめします。
その他のツール
概要
Goope(グーペ)やSTUDIOなど、WixやWordPress以外にも使いやすいホームページ作成ツールが多数あります。無料プランを用意しているものも多く、目的やデザインの好みに合わせて選べます。
代表的なサービスと特徴
- Goope(グーペ): 小規模店舗やサロン向けのテンプレートが豊富で、予約フォームや決済連携が簡単に使えます。操作は直感的です。
- STUDIO: デザイン重視の人に向き、ドラッグ&ドロップで細かいレイアウト調整ができます。コーディング不要で見た目にこだわれます。
- Strikinglyなどのシンプル系: ランディングページやポートフォリオ向けに1ページで作成しやすい設計です。
どんな人に向くか
- 店舗・教室運営: 予約や写真を見せたいならGoopeが便利です。
- デザインを重視する個人: STUDIOやデザイン特化型が向きます。
- まずは簡単に1ページを作りたい人: シンプル系ツールがおすすめです。
選び方のポイント
- 無料プランの制限(広告表示・独自ドメインの可否)を確認する。
- スマホ表示の確認とテンプレートの選びやすさを見る。
- 予約・決済・フォームなど必要な機能があるか事前に確認する。
始め方の簡単な流れ
- 無料プランでアカウント作成
- テンプレートを選んで写真や文章を差し替え
- 公開前にスマホ表示とリンク動作を確認して公開
注意点
無料版は機能制限や広告が出ることがあります。将来的に独自ドメインや決済を使いたい場合は、有料プランの料金や乗り換えの手順も確認しておくと安心です。
ツール比較表
比較の観点
テンプレート数、無料で作成できるページ数、広告の表示、初心者向けか、主な特徴の5点で比較します。
Wix
- テンプレート: 900種類以上
- 無料ページ数: 無料で100ページ公開可能
- 広告: 無料プランでは表示あり
- 初心者向け: はい(ドラッグ&ドロップで直感的)
- 特徴: AI機能、SEOツール、豊富なアプリ連携
Jimdo
- テンプレート: 多数(業種別テンプレートあり)
- 無料ページ数: 5ページ程度
- 広告: 無料プランでは表示あり
- 初心者向け: はい(AI作成機能で簡単)
- 特徴: GDPR準拠、ショップ機能あり
Google Sites
- テンプレート: 少なめ(シンプル寄り)
- 無料ページ数: 制限実質なし(Googleアカウントで管理)
- 広告: なし
- 初心者向け: はい(Google製品との連携がスムーズ)
- 特徴: シンプルな社内向けや情報掲示に向く
ペライチ
- テンプレート: 用意あり(ランディング向け)
- 無料ページ数: 1ページから作成可(無料プランに制約あり)
- 広告: 無料プランでは表示あり
- 初心者向け: はい(1ページ完結の作成が簡単)
- 特徴: ランディングページ向け機能充実
Canva
- テンプレート: 豊富(デザイン要素が多い)
- 無料ページ数: 事実上無制限
- 広告: なし(ただし有料素材あり)
- 初心者向け: はい(デザインテンプレートを流用)
- 特徴: デザイン性に優れ、SNSや資料作成と相性良し
Weebly
- テンプレート: あり
- 無料ページ数: 制限あり
- 広告: 無料プランでは表示あり
- 初心者向け: はい(基本機能が揃う)
- 特徴: シンプルなEC機能あり
WordPress.com
- テンプレート: 多数(テーマ豊富)
- 無料ページ数: 実質無制限
- 広告: 無料プランでは表示あり
- 初心者向け: 中程度(慣れれば柔軟)
- 特徴: 拡張性が高くプラグインで機能追加可
Ameba Ownd
- テンプレート: ブログ寄りのテンプレートあり
- 無料ページ数: 複数ページ対応
- 広告: なし(基本的に表示されない)
- 初心者向け: はい(ブログ感覚で使える)
- 特徴: ブログ連携やSNS拡散に強い
その他のツール
- 各ツールは目的で選ぶと良いです。デザイン重視ならCanvaやWix、手軽さ重視ならGoogle Sitesやペライチ、拡張性重視ならWordPressが向きます。












