cmsとdirectusの特徴を徹底解説!最新cmsとdirectus活用法

目次

はじめに

この章では、本ドキュメントの目的と読む際のポイントをやさしく説明します。Directusという聞き慣れない名前でも、具体的な用途と利点が分かるように書いています。

目的

本書は、Directusを初めて触る人や、既存のCMSとの違いを知りたい開発者・運用担当者向けです。商品のカタログ管理、ブログ運用、社内データの管理など、実際の利用シーンを想定して解説します。

Directusの位置づけ(簡単に)

Directusは「データベースを中心に据えたヘッドレスCMS」です。専門用語は最小限に抑え、たとえばExcelの表をウェブやアプリで使うようなイメージで説明します。

本書の構成と読み方

続く章で、基本的な定義、主な機能、拡張の仕組み、そして現場での運用に役立つポイントを順に説明します。まずは全体像をつかみ、必要な章を深掘りしてください。

Directusの基本定義と従来のCMSとの違い

Directusとは

Directusは既存のSQLデータベースに直接つなぎ、APIと管理画面を自動で作るソフトウェアです。データベースのスキーマ(テーブルや関係)をそのまま使えるため、既存資産を無駄にしません。初心者でも管理画面を使ってデータを編集できます。

データベースファーストの意味

通常のCMSはコンテンツ構造をCMS側で決めますが、Directusは先にあるデータベースを出発点にします。たとえば既にあるMySQLの顧客テーブルをそのまま管理画面やAPIで利用できます。ノーコードでフィールド表示や関係を設定できる点が特徴です。

従来のCMSとの主な違い

  • データの所在:従来はCMS内にデータが格納されますが、Directusは既存DBを直接使います。例:WordPressは専用のテーブルを作ります。
  • 柔軟性:既存のテーブル構造をそのまま活かして編集や公開が可能です。
  • フロントエンド分離:ヘッドレス設計で、ReactやVue、静的サイトジェネレータと簡単に連携できます。

どんなときに向くか

既にデータベースがあるプロジェクトや、複数のフロントエンドから同じデータを使いたい場合に向きます。一方で、テンプレート中心で素早くサイトを作るだけなら伝統的なCMSが手早いこともあります。

コア機能と技術仕様

概要

DirectusはデータベースをそのままAPI化するツールです。管理画面とAPIが標準で使え、開発者も非開発者も扱いやすい設計です。ここでは主要な機能と技術的なポイントを具体例で説明します。

API(RESTとGraphQL)

RESTとGraphQLの両方を標準で提供します。例えばブログなら「記事一覧を取得」「特定記事の詳細取得」をRESTで行い、フロントでは必要なフィールドだけをGraphQLで取得すると効率的です。

フィルタ・ページネーション・ソート・リレーション

条件検索(フィルタ)、ページ分け(ページネーション)、並び替え(ソート)、関連データの展開(リレーション展開)をサポートします。たとえば「カテゴリごとの最新5件」を簡単に取得できます。

リアルタイム連携

WebSocketやリアルタイム通知に対応し、外部システムと即時に連携できます。編集があれば画面に即反映するような仕組みを作れます。

ユーザー管理とアクセス制御

ユーザー・ロールごとの細かな権限設定が可能です。管理者は編集・閲覧・削除などを細かく制御できますので、チーム運用に適しています。

ファイル管理とダッシュボード

画像やドキュメントのアップロード、外部ストレージ連携、メディアのプレビューに対応します。ダッシュボードはウィジェットでカスタマイズでき、必要な情報を整理しやすいです。

セキュリティ機能

2段階認証、OAuth連携、APIキー管理、監査ログといった機能を備えます。通信の暗号化や権限設定により安全に運用できます。

技術仕様と拡張性

バックエンドはNode.jsで稼働し、PostgreSQLやMySQLなどの関係データベースを利用します。プラグインやフックで機能拡張が可能で、カスタムエンドポイントや自動処理を追加できます。

運用上の注意

検索やソートで性能が下がる場合はインデックスやキャッシュを検討してください。バックアップや監査ログの設計も重要です。

エクステンションとカスタマイズ機能

概要

Directusは拡張を前提に設計されています。エクステンションを追加して機能を増やせますし、設定だけで動く範囲も広いです。業務に合わせた画面や振る舞いに整えやすい点が特徴です。

エクステンションの種類と使い方

  • フック(hooks): データ保存前後で処理を挟めます。例えば、レコード保存時に外部APIへ通知する、値を自動補正するなどに使います。
  • カスタムエンドポイント: APIに独自の振る舞いを持たせます。複雑な集計や独自認証が必要な場面で便利です。
  • ユーザーインターフェース(Interfaces / Panels): 管理画面の入力欄や一覧を独自UIに差し替えられます。地図選択や複雑な選択肢を見やすくできます。

認証・ユーザー連携

LDAPやOAuthで既存のユーザー基盤と連携できます。たとえば社内のLDAPでログインさせると、アカウント登録を自動化できます。GoogleやAzureのOAuthでシングルサインオンを構築することも可能です。権限はロール単位で細かく設定できます。

フィールド管理と入力画面のカスタマイズ

フィールド単位で入力制約や表示形式を設定できます。例: 日付の最小値を設定して誤入力を防ぐ、ファイル欄で拡張子や容量を制限する、必須項目や既定値を設ける。独自の入力コンポーネントで業務に合ったUIを作れます。

注意点と運用上のポイント

カスタムコードはテストとバージョン管理を行ってください。権限設定は限定から始め、必要に応じて緩める運用が安全です。パフォーマンスが懸念される処理は非同期化や外部処理に分けると運用しやすくなります。

コンテンツ管理の柔軟性

概要

Directusはコレクションごとにコンテンツを管理し、本文の編集方法を複数から選べます。ブロックエディタ、Markdown、WYSIWYGを用途に合わせて使い分けられます。

ブロックエディタと編集形式

ブロックエディタではテキスト、画像、埋め込みなどを独立したブロックとして扱います。Markdownは軽い記述に適し、WYSIWYGは直感的な見たまま編集に向きます。用途に応じて最適な形式を選べます。

ブロックの挿入・並び替え・再利用

記事内でブロックを自由に挿入・並び替えできます。作成したブロックは複数の記事で再利用可能です。例えば「著者プロフィール」や「製品紹介」を共通ブロックにして使い回すと、更新が一度で済みます。

リレーションによる一元管理

Directusのリレーション機能で関連データをつなげます。会場、タグ、著者などを別テーブルで管理すると、情報の重複を減らせます。修正は元データだけ行えば全ページに反映されます。

実務での利点と注意点

柔軟な構造により、サイトの成長やデザイン変更に対応しやすくなります。複雑なリレーション設計は初期工数が増えることがあるため、運用ルールを事前に決めておくとよいです。

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