はじめに
目的と読者
この章は、本ドキュメント全体の導入です。Google Search ConsoleにXMLサイトマップ(sitemap.xml)を登録・送信したいウェブサイト運営者や、SEOの基本を学びたい方を想定しています。専門知識が少なくても理解できるよう、具体例を交えて説明します。
本ドキュメントで学べること
- XMLサイトマップの役割とSEO上の効果
- 作成方法(プラグイン、自動生成、手動)
- サーバーへのアップロードとSearch Consoleへの登録手順
なぜXMLサイトマップが重要か(簡潔)
サイトマップは検索エンジンへの案内図です。例えば、新しく公開したブログ記事や商品ページを素早く見つけてもらう手助けになります。サイト構造が複雑なサイトほど有効です。
注意点と前提条件
- サイトが公開されていることを前提とします。ローカル環境は対象外です。
- 重複コンテンツやnoindex設定は改善してください。サイトマップだけでSEOが全て解決するわけではありません。
次章について
次章では「XMLサイトマップとは何か」を詳しく説明します。具体的な構造や必須要素をわかりやすく解説します。
XMLサイトマップとは何か
概要
XMLサイトマップは、Webサイト内のページのURLを機械が読み取りやすいXML形式で並べたファイルです。検索エンジンのクローラー向けに設計されており、各ページのURL、最終更新日(lastmod)、更新頻度(changefreq)、優先度(priority)などを記述できます。画像や動画、ニュースコンテンツの情報も追加可能です。
主な要素と具体例
- loc: ページのURL(例: https://example.com/blog/post1)
- lastmod: 最終更新日(例: 2024-06-01)
- changefreq: 更新の目安(daily、weeklyなど)
- priority: そのページの重要度(0.0〜1.0)
たとえばブログ記事ではlastmodで更新日を示し、商品ページでは頻繁に更新するならchangefreqをdailyにします。
サイト運営における利点
検索エンジンはサイト内の重要なページを効率よく見つけられます。新しいサイトやページ数が多いサイト、大量の画像や動画を含むサイトでは特に効果を発揮します。クロールされにくい動的ページや、深い階層にあるページも検出されやすくなります。
注意点
サイトマップは常に最新に保ってください。ファイルサイズやURL数の上限(1ファイルあたり50,000 URL、未圧縮で50MB)に注意し、必要に応じて分割します。サイトマップ自体はSEOの万能薬ではありませんが、クローラーと連携してインデックス化を助けます。次章で作成方法とアップロード手順を解説します。
XMLサイトマップの作成方法
1) WordPressプラグインで自動生成
最も簡単な方法はプラグインを使うことです。代表的なものに「Google XML Sitemaps」「All in One SEO Pack」があります。手順は共通で、プラグインをインストールして有効化し、設定画面で「サイトマップを生成」を選ぶだけです。通常、自動で更新してくれるため手間がかかりません。初期設定で除外するページや投稿タイプを指定できます。
2) 無料ツールで作成
オンラインの無料ツール(例:sitemap.xml Editor、XML Sitemap Generator)を使うと、URLを入力して生成ボタンを押すだけでsitemap.xmlを得られます。生成後にダウンロードし、サイトルートにアップロードしてください。大量のURLがある場合はツールの制限に注意します。
3) テキストエディタで手動作成
簡単な構成なら手動でも作れます。ファイル名は sitemap.xml、文字エンコードは必ずUTF-8にします。基本フォーマット例:
https://example.com/
2025-01-15
weekly
1.0
各タグの意味:
– loc:ページのURL
– lastmod:最終更新日(YYYY-MM-DD)
– changefreq:更新頻度(always, hourly, daily, weekly, monthly, yearly, never)
– priority:優先度(0.0〜1.0)
作成時はsitemaps.orgのルールに従ってください。1ファイルあたりの上限は50,000件とファイルサイズ50MB(圧縮前)です。ファイルを保存したらUTF-8であることを確認し、次章でアップロード方法を行ってください。
XMLサイトマップのアップロードとサーチコンソールへの登録
1. sitemap.xmlをアップロードする場所
作成したsitemap.xmlはサーバーのルートディレクトリ(例: https://example.com/sitemap.xml)に置きます。FTPやホスティングのファイルマネージャーを使い、同じ階層に置くと全ページが参照されやすくなります。
2. robots.txtにサイトマップを記述する
robots.txtの最後に「Sitemap: https://yourdomain.com/sitemap.xml」を1行で追加します。これにより検索エンジンのクローラーがサイトマップの場所を自動で見つけやすくなります。例を示すと分かりやすいです。
3. Google Search Consoleへの登録手順
1) GoogleアカウントでSearch Consoleにログインします。2) 対象のプロパティ(サイト)を選びます。3) 左メニューの「サイトマップ」を選択します。4) 新しいサイトマップのURL欄に「sitemap.xml」と入力して送信ボタンを押します。送信後、ステータスが「成功」になるか確認してください。
4. 確認とトラブルシューティング
送信後にエラーが出たら、URLの誤りやファイルの文字コード、アクセス権限を確認します。robots.txtでブロックしていないかもチェックしてください。送信が成功するとGoogleはサイトマップを読み込み、クロールが効率化されます。












