はじめに
概要
本調査は、Webサイトのパスワードをブラウザやスマートフォンで確認・管理する方法をわかりやすくまとめています。対象は Google Chrome、Microsoft Edge、Safari(Mac)、iPhone、Android(Chrome)です。各端末ごとの具体的な手順、セキュリティ上の注意点、削除方法まで取り上げます。
本章の目的
ここでは全体の範囲と読み方を説明します。本文を読む前に目的や必要な準備が分かるようにすることで、実際の操作を迷わず進められるようにします。
この記事の構成
- 第2章〜第6章: 各ブラウザ・端末でのパスワード確認手順
- 第7章: セキュリティ上の重要な注意点
- 第8章: パスワード管理の前提条件
- 第9章: パスワードの削除方法
読み方のポイントと注意
操作には端末のロック解除やアカウント認証が必要なことが多いです。事前に端末のPINやApple ID/Googleアカウントの情報を用意してください。個人情報を扱うため、公衆端末では操作しないことをおすすめします。
Google Chromeでのパスワード確認方法
概要
Google Chromeに保存したパスワードは、プロフィールアイコン、設定アイコン(鍵マーク)、設定メニューのいずれかから開けます。パスワードマネージャーで該当サイトを選び、端末の認証を行うとパスワードが表示されます。
方法1:プロフィールアイコンから
- 画面右上のプロフィール写真やアイコンをクリックします。
- 「パスワード」を選ぶとパスワードマネージャーが開きます。
方法2:鍵アイコン(設定アイコン)から
- アドレスバー右側に鍵や鍵穴のようなアイコンが表示される場合、そこをクリックします。
- 表示される情報から「パスワードを管理」を選択します。
方法3:設定メニューから
- 右上の三点メニューをクリックし「設定」を選択します。
- 「自動入力」→「パスワード」をクリックして開きます。
パスワードを表示する手順
- パスワードマネージャーで確認したいWebサイトを探します。
- 該当行の目のマーク(表示アイコン)をクリックします。
- WindowsならWindowsセキュリティの認証、MacならTouch IDやシステムパスワードで本人確認します。
- 認証が通ればパスワードが表示されます。
注意点
- 周囲に見られないよう画面を隠してから表示してください。
- 共有PCや公開場所では表示を避けてください。
- 表示後は必要が終わればウィンドウを閉じ、ブラウザをロックまたはサインアウトしてください。
Microsoft Edgeでのパスワード確認方法
準備
- Microsoft Edgeが最新の状態であることを確認してください。\
- Windowsのログイン情報(パスワードまたはPIN)を用意してください。\
手順(簡単な流れ)
- 画面右上の「…」(その他)メニューをクリックし、「設定」を開きます。
- 左側の「プロファイル」を選び、「パスワード」をクリックします。
- 保存されたサイトの一覧が表示されます。検索ボックスで確認したいサイト名を入力すると探しやすいです。
- 該当サイトの行で、目のアイコン(表示ボタン)をクリックします。初回はWindowsのパスワードやPINでの認証を求められます。
- 認証が成功すると、マスクされたパスワードが平文で表示されます。
Windows認証について
- Edgeは表示の前にOSレベルの認証を行います。これはWindows Hello(指紋や顔認証)やPIN、アカウントパスワードです。\
- 認証に失敗するとパスワードは表示されません。正しい資格情報を入力してください。
よくあるトラブルと対処
- 目のアイコンが見つからない:別のプロファイルでサインインしている可能性があります。正しいプロファイルを選んでください。
- 認証を求められない/表示されない:Edgeの同期がオフ、またはブラウザが古い場合があります。同期設定を確認し、更新してください。
- 他の人が見るのが不安:公開PCでは表示しない、表示後はすぐに画面を閉じるなど工夫してください。
注意点
- 表示したパスワードは他人に見られないよう注意してください。コピーしてメモに残す場合は安全な場所に保管してください。\
- 必要ならパスワードマネージャーの利用を検討してください。
Safari(Mac)でのパスワード確認方法
準備
Safariで保存済みパスワードを見るには、Macにログインできることと、必要ならTouch IDが使える環境であることが前提です。iCloudキーチェーンをオンにしておくと、他のAppleデバイスと同期できます(システム設定>Apple ID>iCloudで有効化)。
手順
- Safariを開き、画面上部のメニューバーで「Safari」をクリックします。次に「設定」または「環境設定」を選びます。
- 設定ウインドウで「パスワード」タブをクリックします。認証を求められたら、Touch IDへ指を置くか、Macのログインパスワードを入力して許可します。
- パスワード一覧が表示されます。上部の検索欄にサイト名やアカウント名を入力すると絞り込めます。
- 表示したい項目を選ぶと、右側にユーザー名と隠れたパスワードが出ます。目のアイコンをクリックするとパスワードを表示します。
- 必要ならパスワードをコピー、編集、または削除できます。編集は直接フィールドを書き換え、変更を保存してください。
注意点
公共の場や人が近くにいるときは画面に注意してください。他人に見られないように認証を必ず行い、表示後はすぐにウインドウを閉じることをおすすめします。
iPhoneでのパスワード確認方法
設定アプリから確認する手順
- ホーム画面で「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールして「パスワード」をタップします(iOSのバージョンによっては「パスワードとアカウント」や「Safari > パスワード」になることがあります)。
- Face ID、Touch ID、または端末のパスコードで認証します。
- 画面上部の検索フィールドにサイト名やアカウント名を入力して該当する項目を探します。
- 該当アカウントをタップし、「パスワード」欄をタップすると隠れていた文字が表示されます。長押しでコピーもできます。
Safariやアプリの入力欄から使う方法
- ウェブサイトのログイン欄をタップすると、キーボードの上に自動入力候補が表示されます。そこから保存済みのアカウントを選ぶと、IDやパスワードが自動で入力されます。
保存済みアカウント一覧の活用
- 「パスワード」画面では保存済みの全アカウント一覧を確認できます。編集や削除、パスワードの変更も同じ画面から行えます。
表示できない・見つからない場合の対処
- iCloudキーチェーンがオフだと同期されていない場合があります。設定 > ユーザ名 > iCloud > キーチェーンを確認してください。
- 認証が通らないと表示できません。Face IDやパスコードの設定を確認してください。
これらの手順で、iPhoneに保存したパスワードを安全に確認できます。
Android(Chrome)でのパスワード確認方法
手順
- Chromeアプリを開きます。画面右上の3点アイコン(︙)をタップします。
- 表示されたメニューから「設定」を選びます。
- 設定内の「パスワード」または「パスワードマネージャー」をタップします。
- 保存済みパスワードの一覧が表示されます。探したいウェブサイト名をタップするか、上部の検索バーで絞り込みます。
- サイトの詳細画面で、表示されているユーザー名の横にある目のアイコンをタップします。
- 生体認証(指紋や顔認証)や端末のPIN・パスコードで本人確認を行います。認証が成功するとパスワードが表示されます。
補足と注意点
- コピーしたい場合は、表示されたパスワードを長押ししてコピーできます。貼り付け先で必要に応じて使ってください。
- 公共の場や人が近くにいるときは表示しないようにしてください。画面を見られるリスクがあります。
- 端末の画面ロックや生体認証を有効にしておくと安全性が高まります。
セキュリティ上の重要な注意点
共有端末ではパスワードを保存しない
公共のパソコンや友人の端末、店舗の端末ではブラウザにパスワードを保存しないでください。保存すると次に使う人が容易にアクセスできます。例:図書館の端末やカフェのPCでは必ずシークレット(プライベート)モードを使うか、作業後にログアウトと履歴・キャッシュの削除を行ってください。
パスワード表示時は本人確認が必要
ブラウザで保存したパスワードを表示する際、多くのブラウザはOSログインパスワードや指紋、顔認証などの確認を求めます。表示したら画面を撮らない・見せないようにし、周囲の人が見えない場所で操作してください。
ブラウザの安全性チェック機能を活用する
ChromeやSafariには「パスワードチェック」機能があります。流出や使い回し、脆弱なパスワードを自動で検出します。設定→パスワード→パスワードチェック(または類似項目)を開き、指示に従って改善してください。
定期的な見直しと対策
- 同じパスワードを複数のサイトで使わない
- 重要なサービスは二段階認証(2FA)を有効にする
- 流出が疑われる場合は直ちにパスワードを変更する
これらを日常的に心がけると、リスクを大きく減らせます。
パスワード管理の前提条件
以下は、ブラウザでパスワードを確認したり管理したりする前に必要な基本的な条件と注意点です。わかりやすく順に説明します。
1. パスワードをブラウザに保存していること
ブラウザがパスワードを保存していなければ、保存済みパスワードの確認はできません。サイトにログインした際に「パスワードを保存しますか?」という表示を承認している必要があります。プライベート(シークレット)モードでは保存されない点に注意してください。
2. アカウント同期の設定(例: Googleアカウント)
複数の端末で同じパスワードを確認したい場合、ブラウザの同期(サインイン)を有効にしてください。例としてChromeではGoogleアカウントに保存する設定が必要です。同期を有効にすると、同じアカウントでログインしている他の端末でもパスワードが共有されます。
3. 端末のロック(セキュリティ)設定
保存されたパスワードは端末のロック(Windowsのパスワード、macOSのユーザーパスワード、スマホのPINや指紋認証など)で保護されます。端末自体のロックを強化しておくと安心です。
4. 保存されていない場合の対処
パスワードが保存されていなければ、ウェブサイトで「パスワードをリセット」するか、自分で新しいパスワードを設定する必要があります。古いパスワードをどうしても思い出せない場合は、サービス側の再設定手順に従ってください。
5. 簡単な確認手順
1) ブラウザの設定→パスワードまたはオートフィルの項目を開く
2) 「パスワードの保存」や「同期」が有効か確認
3) 保存リストが空なら、過去に保存していないと判断できます
これらを満たしていれば、第2章〜第6章で説明する各ブラウザや端末でパスワードを確認できます。設定が未完了だと確認できない点だけご注意ください。
パスワードの削除方法
Chrome(Windows / Mac)での削除
- 画面右上の「︙」をクリックします。
- 「自動入力」→「パスワード」を選びます。
- 一覧から削除したいサイトを探し、行の右端にあるゴミ箱または三点メニューから「削除」を選びます。
Chrome(Android)での削除
- 画面右上の「︙」→「設定」→「パスワード」を開きます。
- 削除したい項目をタップし、表示されるゴミ箱アイコンで削除します。
Safari(iPhone / Mac)での削除
- iPhone: 設定アプリ→「パスワード」へ進み、認証後に項目を左にスワイプして「削除」をタップします。
- Mac: Safari→「環境設定」→「パスワード」を開き、該当サイトを選んでマイナスボタンで削除します。
Microsoft Edgeでの削除
- 右上のメニュー→「設定」→「プロファイル」→「パスワード」を選びます。
- 一覧から該当項目を探して削除します。
注意点
- 削除は基本的に復元できません。重要なものは事前にエクスポートやメモでバックアップしてください。
- ブラウザ同期を有効にしている場合、削除は他の端末にも反映されます。意図しない削除に注意してください。
- 削除後は同じサイトに再ログインする際、パスワードを手入力する必要があります。
安全に操作するため、作業前に画面のロック解除や確認を行ってください。












