サーチコンソールのレポート種類と活用法を詳しく解説

目次

はじめに

本書の目的

本書は、Googleサーチコンソール(以降、サーチコンソール)のレポート機能を使って、検索結果から得られる情報を分類し、具体的なSEO改善に役立てる方法を分かりやすく示すことを目的としています。専門的な話は噛み砕いて説明しますので、初めての方でも読み進められます。

誰に向けているか

・サイト運営者やコンテンツ担当者
・SEOを学び始めた方
・既存のデータをより実務に活かしたい担当者
短時間で実務に使えるポイントを示します。

サーチコンソールと検索意図の関係

サーチコンソールは、ユーザーがどんな検索で自分のページを見つけたかを示します。ここから「検索意図(ユーザーが何を知りたいか)」を読み取り、コンテンツの方向性を決められます。検索意図は大きく分けて、
・情報を探す(例:「コーヒーの淹れ方」)
・場所やサービスを探す(例:「渋谷 カフェ」)
・購買や申し込みをする(例:「ワイヤレスイヤホン 購入」)
の三つに整理できます。実際のクエリやページ別の表示回数・クリック率を見れば、どの意図に対応しているか判断できます。

本書の構成(予告)

第2章で主要なレポートの種類と見方を解説します。第3章では、実際のデータを用いた分析手順と改善アクションを紹介します。まずは第2章で基本を押さえてください。

Googleサーチコンソールの主要なレポート種類

ここでは、Googleサーチコンソールの代表的なレポートを分かりやすく説明します。各レポートで何を見て、どんなアクションを取るかに焦点を当てます。

分析情報レポート(初心者向け)

クリック数・表示回数・平均掲載順位・CTRを簡潔に示します。初めて使う方はまずここで全体の増減を確認してください。例:月間クリック数が急増したら、原因ページやキーワードを絞り込みます。

検索パフォーマンスレポート

クエリ(キーワード)やページ別の詳細データが取れます。期間・国・端末で絞り込めるため、どのキーワードが成果を出しているか明確になります。例:ある語句の順位は上がっているがCTRが低ければ、タイトルやスニペットを改善します。

キーワードレポート

流入キーワードの傾向を追います。新しい検索語やロングテールを発見し、コンテンツ追加のヒントにします。例:検索回数は少ないがコンバージョンに繋がる語句を見つけることができます。

ページレポート

ページ単位での成果を把握します。多くの表示があるがクリックが少ないページは、見出しや説明を見直します。逆にクリック率が高いページは類似コンテンツを増やします。

エクスペリエンスレポート

Core Web Vitalsやモバイルの使いやすさ、HTTPS状態を示します。表示速度や操作性が悪ければ順位に影響しますので、優先して改善してください。

ページインデックスレポート

インデックス登録状況(有効・除外など)の推移を可視化します。大量に除外されている場合はnoindexやクロール制限、サイトマップを確認します。

レポート分析の実践的な活用方法

Looker Studioでの可視化と初期設定

Looker StudioにSearch Consoleを接続すると、データを直感的に表示できます。まずはクリック数・表示回数・平均掲載順位・CTRをスコアカードで並べ、期間コントロールを付けます。例:昨対比や直近7日・30日の切り替えを用意すると、変化が把握しやすくなります。

KPIサマリ(スコアカード)の作り方

主要KPIを一目で分かる場所に配置します。例:月間オーガニックセッション、主要ページのコンバージョン、上位10クエリの合計クリック数。色やアイコンで達成度を示すと、担当者がすぐ判断できます。

定期レポート運用(週次・月次)

ウィジェットをテンプレート化しておくと効率的です。週次はトレンド検出、月次は戦略評価に向けます。自動配信を設定して関係者にメール送信すると、情報共有がスムーズです。

GA4との連携分析の実務

Landing Page(ランディングページ)をキーにSearch ConsoleとGA4を結合すると、検索流入からの行動やコンバージョンが確認できます。例:あるページのクリックは多いが直帰率が高い場合、ページ改善が必要です。

分析で注目するポイントとアクション例

  • インプレッションは多いがCTRが低いクエリ:タイトル・メタディスクリプション改善
  • クリックは増えているのにコンバージョンが増えない:導線・フォームを点検
  • ランキングが上がったのに流入が伸びない:スニペットや構造化データを検討

運用時の注意点

URL正規化やプロパティ設定、日付範囲のズレに注意してください。データの遅延やフィルタ設定で数値が変わることがあります。

これらを定期的にチェックし、ダッシュボードを改善することで、検索施策の効果を確実に高められます。

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