はじめに
目的
この文書は、はてなブログでサイトマップを正しく作成し、Google Search Consoleへ送信する方法を丁寧に解説します。サイトマップの役割や種類、送信手順、トラブル対応、SEOやGoogleアドセンス審査での活用まで網羅します。
対象読者
- はてなブログを始めたばかりの方
- サイトマップの送り方が分からない方
- 検索流入や審査合格を改善したい方
この章で学べること
- 本書の目的と進め方
- 章ごとの内容と期待できる成果
進め方の目安
手順は画像や画面例を使ってわかりやすく説明します。初めてでも30分〜1時間で基本の送信まで終えられます。設定後はSearch Consoleで状態を確認すると安心です。
注意点
専門用語は最小限にし、具体例で補います。操作前にバックアップやメモを取ると安心して作業できます。今後の章で順を追って説明していきますので、焦らず読み進めてください。
はてなブログにおけるサイトマップとは
定義
サイトマップとは、ブログ内のページや記事の一覧を機械向けに整理したXML形式のファイルです。人が見るための目次ではなく、検索エンジンのクローラーにブログ構造を伝える目的で使います。
役割
サイトマップは「どのページがあるか」「いつ更新されたか」などを示します。これにより検索エンジンは新しい記事や更新を見つけやすくなり、インデックス登録のスピードが上がります。たとえば新記事を公開してすぐに検索に反映させたい場合、サイトマップがあるとクローラーの発見が早まります。
はてなブログでの特徴
はてなブログもサイトマップを用意しています。自分で一から作る必要は少なく、多くの場合は自動で生成されます。とはいえ、サイトマップを外部の検索管理ツール(例:Google Search Console)に登録すると、より確実にクローラーに通知できます。
簡単な確認方法
ブラウザでサイトのルートに「sitemap.xml」などのファイル名を入れて表示できるか確認してください。見つからない場合は、ブログ管理画面やヘルプを参照すると案内があります。
はてなブログのサイトマップの種類とURL
概要
はてなブログはサイトマップを自動で作成します。代表的なURLを知っておけば、Google Search Console(GSC)への登録がスムーズです。
主なサイトマップURLと用途
- /sitemap.xml
- 基本のサイトマップファイルです。まずここを送信します。
- /sitemap_index.xml
- インデックス型のサイトマップです。分割された複数のサイトマップをまとめます。
- /sitemap.xml?page=1(page=2,3…)
- 記事数が多い場合に分割される個別サイトマップです。投稿数に応じて複数存在します。
- /rss または /feed
- RSSフィードは簡易的な代用になります。新着記事の検出に役立ちます。
実例と入力方法
ブログのURLがhttps://example.hatenablog.comなら、GSCの「新しいサイトマップの追加」に「sitemap.xml」や「sitemap_index.xml」を入力します(スラッシュは不要)。たとえば「sitemap.xml?page=1」を使う場合は、そのまま追加してください。
チェックポイント
ブラウザで各URLにアクセスすれば中身を確認できます。自動生成されるため基本はそのまま送信すれば問題ありません。ページ分割がある場合はindexと個別ファイルの両方を登録すると安心です。
Google Search Consoleへのサイトマップ送信手順
事前準備
- Google Search Consoleにログインし、ブログをプロパティとして追加します。ドメインで追加する場合はDNS認証、URLプレフィックスで追加する場合はHTMLファイルやタグで認証します。はてなブログを使っている場合は管理画面で案内に従って認証を行ってください。
サイトマップの送信手順
- Search Console左側メニューの「サイトマップ」を選びます。
- 「新しいサイトマップの追加」に、はてなブログのサイトマップURL(例: sitemap.xml)を入力します。入力例: “sitemap.xml” や “sitemap_index.xml”(ドメインを除くパス)
- 「送信」を押します。
送信後の確認
- 送信直後は状態が「保留」と表示されます。数分〜数時間で「成功しました」やエラー詳細に変わります。
- 成功になればGoogleにサイト構造が届いている証拠です。失敗した場合は認証が済んでいるか、URLに誤りがないかを確認してください。
ポイント
– サイトマップ送信は無料で、何度でも更新できます。新しい記事を公開したら再送信する必要は原則ありませんが、急いでインデックスしてほしいときは再送信すると早まることがあります。
サイトマップ送信時の注意点・トラブル対応
基本の確認項目
- URLが正しいか確認します(http/https、末尾のスラッシュなど)。
- Search Consoleでサイト所有権を登録済みか確認します。所有権がないと受け付けられません。
- robots.txtでsitemapや該当ページがブロックされていないか確認します。
よくあるエラーと対処法
- 「404/見つかりません」:送信したURLが間違っています。ブラウザで直接開いて確認してください。
- 「取得できません/リダイレクト」:最終的なURLが正しいか、HTTPSへのリダイレクトが正しく設定されているか確認します。
- 「robots.txtでブロック」:robots.txtを修正するか、ブロックしているルールを解除します。
複数のサイトマップを試す
はてなブログでは複数のサイトマップ形式が使えることがあります。送信が通らないときは代表的なURLを複数試してください(例:/sitemap.xml、/atom.xml、/sitemap_index.xml)。サイト仕様の変更で認識精度は改善していますが、複数送信の方が確実です。
送信の実務手順
- Search Consoleで「サイトマップ」→URLを貼り付け→送信。
- エラーが出たら「URL検査」で個別ページをテストして原因を把握。
- 修正後は再送信し、ステータスを数日〜数週間観察します。
その他の注意点
- サイトマップが登録できなくても記事がインデックスされる場合がありますが、送信しておくと確実性が上がります。
- サイトマップのファイルサイズやURL数の上限に注意。大きい場合は分割してください。
- 何度も送信してすぐに反映されないことがあります。落ち着いて原因を一つずつ確認してください。
SEO効果・Googleアドセンス審査にも必須
サイトマップがSEOに与える効果
サイトマップは検索エンジンにサイト構造を伝える地図のような役割を果たします。新しい記事や更新を早く見つけてもらえるため、インデックスの速度が上がります。結果として検索結果に表示される機会が増え、訪問者の流入改善につながります。たとえば、数ある記事の中から最新記事が早く検索に載ることがあります。
Googleアドセンス審査との関係
AdSense審査ではサイトのコンテンツ確認が行われます。サイトマップを送信しておくと審査担当者やGoogle側のクローラーがページを見つけやすくなります。特に記事数が多いブログや更新頻度が高い場合は、サイトマップがあると審査がスムーズに進む可能性が高まります。
実践ポイント(簡単チェックリスト)
- 重要な記事がサイトマップに含まれているか確認します。
- noindex設定やパスワード保護されたページを含めないようにします。
- サイトマップを定期的に更新し、新規ページを反映させます。
- Google Search Consoleで送信済みか確認します。
これらを守ることで、検索での発見性とAdSense審査の両方に良い影響を与えます。
独自ドメイン利用時・他のSEO設定との連携
独自ドメインの事前確認
はてなブログで独自ドメインを使う場合、管理画面でドメイン設定と認証を必ず済ませます。DNSのA/CNAME設定やSSL適用を確認してください。認証が済んでいないと、サイトマップを送信しても正しく認識されません。
Search Consoleの設定
- URLプレフィックス方式でプロパティを作ると、ブログ単体の管理が分かりやすくなります。
- ドメインプロパティを使う場合はDNSの所有確認が必要です。
- サイトマップは独自ドメインのURL(例: https://example.com/sitemap.xml)を送信します。
他のSEO設定との連携(実例)
- titleとmeta description:各記事で個別に設定し、サイトマップのURLと整合性を持たせます。
- canonicalタグ:同内容ページが複数ある場合に正規URLを指定します。
- 画像のalt属性:画像検索からの流入を改善します。短く具体的な説明を付けてください。
運用上の注意点
- サイト構成を変えたらサイトマップを再送信します。
- 変更後はSearch Consoleでカバレッジやエラーを確認してください。
- 大量のリダイレクトや重複ページを放置すると評価が分散します。定期的に見直しましょう。
サイトマップを活用したブログ運営のポイント
概要
サイトマップは「更新情報を検索エンジンに伝える手段」です。送信後も放置せず、常に最新状態を保つことが重要です。
定期的な更新と確認
新しい記事や修正を公開したら、Google Search Consoleで「カバレッジ」や「送信済みサイトマップ」を確認します。問題があれば早めに修正するとインデックス化が早まります。
読者の利便性を高める工夫
検索窓、カテゴリ分け、タグ、パンくずリストを整備すると滞在時間が延び、SEOにも良い影響があります。例:カテゴリは大カテゴリー3〜5個にまとめると分かりやすいです。
内部リンクと優先度管理
重要な記事へ内部リンクを張り、古い記事を定期的にリライトします。サイトマップ内では重要ページを優先的に更新しましょう。
不要ページの扱い
中身が薄いページや重複ページはnoindexにするかサイトマップから外します。質の低いページが多いと評価が下がる可能性があります。
運用の目安(実践例)
・週1回:新着記事を公開・サイトマップ更新
・月1回:カテゴリの見直しと内部リンク整理
・問題発生時:GSCでURL検査を実行
これらを習慣化すると、検索エンジンと読者の両方に好まれるブログになります。












