はじめに
「AWSで今、障害が起きているの?」
「以前発生した障害の履歴はどこで確認できる?」と困っていませんか。
EC2やRDSなどへ突然接続できなくなったり、Webサービスの応答が遅くなったりすると、AWS側の障害なのか、自分の設定や環境に原因があるのか判断できず、どこから確認すればよいのか迷うことがあります。
この記事では、AWSの障害情報を確認できる場所と、過去の障害履歴を調べる方法を紹介します。
AWSの障害情報と過去の履歴はどこで確認できる?

AWSの障害情報は、確認したい期間や障害の規模に応じて参照先が異なります。
ここでは、それぞれで確認できる情報の違いを説明します。
AWS Health Dashboard
AWS Health Dashboardでは、現在発生しているイベントや過去の履歴を確認できます。
障害を調べるときは、対象のサービスやリージョン、発生時刻、更新内容を確認すると、影響や復旧状況を把握しやすくなります。
重大な障害はAWS Post-Event Summaryで過去の履歴を確認できる
AWS Post-Event Summaryでは、重大なサービス障害について、発生から復旧までの経過を確認できます。
障害の原因や影響を受けたサービス、AWSが行った対応まで掲載されるため、過去の重大な障害を詳しく振り返りたいときに役立ちます。
AWS Health Dashboardで障害履歴を確認する方法
AWS Health Dashboardで過去の障害を調べる場合は、サービス履歴を開き、対象のサービスやリージョン、日付を指定して情報を絞り込みます。
ここでは、サービス履歴から目的の障害情報を探し、内容を確認するまでの流れを説明します。
サービス履歴から過去の障害を確認する
AWS Health Dashboardで過去の障害を調べる場合は、サービス履歴から対象のイベントを探します。
過去12か月のイベントを確認できるため、障害が発生した時期を目安に探すと見つけやすくなります。
サービス・リージョン・日付で障害情報を絞り込む
サービス履歴では、サービスやリージョン、日付を指定して障害情報を絞り込めます。
調べたい条件を設定し、表示されたイベントの中から確認したい障害を選びましょう。
障害の発生日時や影響範囲を確認する
対象のイベントを開いたら、障害の開始時刻や更新時刻、影響を受けたサービスやリージョンを確認します。
詳細を追うことで、いつ障害が発生し、どの範囲に影響していたのかを把握できます。
東京リージョンを利用している場合は、自分の環境にも障害の影響が出ていないか確認しておくと安心です。
▶AWS東京リージョンの障害情報を確認する方法|現在の状況と過去の履歴も解説
12か月より前のAWS障害履歴を確認する方法
12か月より前に発生した重大なAWS障害を調べる場合は、AWS Post-Event Summaryから該当する障害を探します。
ここでは、過去の重大障害を探す方法と、レポートで確認する項目を説明します。
AWS Post-Event Summaryから重大障害を探す
12か月より前の重大な障害を調べる場合は、AWS Post-Event Summaryから該当するレポートを探します。
障害の発生日や対象サービス、リージョンを照らし合わせると、目的のレポートを見つけやすくなります。
障害の影響範囲・原因・AWSが実施した対応を確認する
該当するレポートでは、影響を受けたサービスやリージョンに加えて、障害の原因やAWSが実施した対応を確認できます。
復旧までの経過や再発防止策も確認すると、障害がどのように発生し、対応されたのかを把握しやすくなります。
AWSで過去に発生した代表的な障害情報
AWSでは、これまでに複数のサービスやリージョンへ影響する障害が発生しています。
ここでは、AWSで過去に発生した主な障害履歴を一覧で確認します。
H過去に発生したAWSの主な障害履歴を一覧で確認する
AWSのPost-Event Summaryでは、過去に発生した重大な障害の履歴を確認できます。
主な障害を発生日・サービス・リージョンで整理すると、以下のとおりです。
| 発生日 | 対象サービス | リージョン |
|---|---|---|
| 2025年10月19日 | Amazon DynamoDB | バージニア北部(US-EAST-1) |
| 2024年7月30日 | Amazon Kinesis Data Streams | バージニア北部(US-EAST-1) |
| 2023年6月13日 | AWS Lambda | バージニア北部(US-EAST-1) |
| 2021年12月7日 | 複数のAWSサービス | バージニア北部(US-EAST-1) |
| 2021年9月2日 | AWS Direct Connect | 東京(AP-NORTHEAST-1) |
| 2019年8月23日 | Amazon EC2・Amazon EBS | 東京(AP-NORTHEAST-1) |
詳しい影響範囲や原因、復旧までの経過を知りたい場合は、発生日やサービスをもとに該当するPost-Event Summaryを確認しましょう。
AWSの障害履歴を確認するときの注意点
AWSの障害履歴を調べる際は、1つの情報源だけですべての障害を確認できるわけではありません。
ここでは、Post-Event Summaryの掲載範囲と、現在の障害情報・過去の障害履歴を確認するときの使い分けを説明します。
すべての障害がPost-Event Summaryに掲載されるわけではない
AWS Post-Event Summaryに掲載されるのは、AWSが重大と判断したサービス障害です。
すべての障害やイベントを確認できるわけではないため、過去の障害を調べる際は注意しましょう。
現在の障害情報と過去の障害履歴で確認先を使い分ける
現在の障害や過去12か月のイベントはAWS Health Dashboard、それより前の重大な障害はAWS Post-Event Summaryで確認します。
調べたい障害の発生時期や規模に合わせて使い分けると、必要な情報を探しやすくなります。
まとめ
AWSの障害情報は、現在の状況を知りたいのか、過去の重大な障害を振り返りたいのかによって確認先が変わります。
まずはAWS Health Dashboardを確認し、さらに古い重大障害を調べたい場合はPost-Event Summaryも活用するとよいでしょう。
発生時期や影響範囲を確認しながら、知りたい情報に合った方法で障害履歴を調べてみてください。











