2025年最新トレンドを解説するwebフォントおすすめ完全ガイド

目次

はじめに

概要

本書は、2025年最新版のWebフォントに関する実用ガイドです。基本的な選び方から人気ランキング、プロおすすめの日本語・欧文フォント、導入時の注意点や便利なサービス、最新トレンドまで幅広く扱います。サイトの印象や読みやすさに直結するフォント選びに役立つ情報を丁寧にまとめました。

本書の目的

フォントの基礎知識がない方でも、実際に使える知見を得られることを目標にします。具体例を多く示し、選び方の判断材料を提供します。

誰に向けているか

  • Webデザイン初心者から中級者
  • サイトの見た目を改善したい運営者
  • デザイン制作の効率を上げたい方

使い方

各章は独立して読めます。まず第2章で基礎を確認し、第3〜6章で選定に役立つ情報を集めてください。実装例は第9章にまとめています。

Webフォントとは?選ぶ理由とメリット

Webフォントとは

Webフォントは、サイト側がサーバーや外部サービスから配信し、閲覧者の環境に依存せずに表示できるフォントです。閲覧者の端末にそのフォントがインストールされていなくても、指定した書体で文字を表示できます。

選ぶ理由

デザインの再現性を高めたいとき、ブランドイメージを統一したいときに特に有効です。例えばロゴに近い書体を本文や見出しに使えば、サイト全体の印象が揃います。多言語サイトでは、表示できる文字の幅が広がる点も大きな利点です。

主なメリット

  • デザインの一貫性:どの端末でも同じ見た目に近づけます。
  • ブランド価値の向上:独自フォントで個性を表現できます。
  • 可読性の改善:文字サイズや行間と合わせて読みやすさを高めます。
  • 多言語対応:漢字・ひらがな・欧文など、必要な文字を確保できます。

選ぶ際の注意点

ライセンスや費用を必ず確認してください。読み込みによる表示遅延を減らす工夫(例:代替フォントの表示や必要な字種だけ読み込む)も重要です。用途に合わせて読みやすさ・雰囲気・性能のバランスを見て選びましょう。

2025年最新の人気Webフォントランキング

概要

最新の利用実績では、Noto Sans JPやRoboto、Noto Serif JPが上位に入っています。特にNoto Sans JPは中立で読みやすく、Webデザインの標準として広く使われます。ランキング上位は多言語対応、商用利用可、幅広いウェイトなどの特徴を備え、用途に応じて使い分けられます。

トップ10(簡潔な理由付き)

  1. Noto Sans JP — 日本語の判読性が高く、UIや本文に最適。ウェイトが豊富です。
  2. Roboto — Android系で定番。欧文と日本語混在サイトでも馴染みます。
  3. Noto Serif JP — 見出しや本文の長文に落ち着いた印象を与えます。
  4. Inter — 欧文UI向けで可読性が高く、小さなサイズでも読みやすいです。
  5. Source Sans 3 — オープンで汎用性が高く、本文と見出しの両方に使えます。
  6. ヒラギノ角ゴ(Hiragino)— 品質が高くブランドサイトで好まれます(有料が多い)。
  7. M PLUS 1p — 無料でデザイン性があり、見た目に個性を出せます。
  8. Merriweather — 欧文の長文で読みやすく、温かみのある印象です。
  9. Poppins — 幾何学的で見出しに映えます。太めのウェイトが強い印象を作ります。
  10. Source Han Serif(思源宋体)— CJKのセリフ系で、正式な印象を必要とする場面に向きます。

選定のポイント

  • 用途を明確に:本文、見出し、UIで求める印象を決めます。
  • 多言語対応:英語と日本語の混在サイトではNoto系やRob oto系が安心です。
  • ライセンス確認:商用利用可か、読み込み方法を確認してください。
  • 表示パフォーマンス:ウェイト数やファイルサイズに注意して最小限を読み込みます。

よく使われる組み合わせ例:Noto Sans JP(本文)+Inter(ボタン・UI)、Noto Serif JP(見出し)+Roboto(本文)。用途に合わせて試してみてください。

プロが選ぶ!日本語Webフォントおすすめ

はじめに

プロのデザイナーがよく選ぶ日本語Webフォントを用途別に紹介します。可読性・デザイン性・ウェイトの揃い方・ライセンスをポイントに簡潔にまとめます。

ヒラギノ角ゴ

  • 特徴: 端正でモダン、字幅が安定して読みやすいです。見出しから本文まで幅広く使えます。
  • 用途: コーポレートサイト、読み物系、UI全般。
  • 注意点: 一般にOS組込や有償のライセンスが多いのでWeb埋め込み時はライセンス確認を。

游ゴシック/游明朝

  • 特徴: 游ゴシックはモダンでやわらか、游明朝は本文に適した字形です。日本語本文との親和性が高いです。
  • 用途: ブログ、ニュース、企業サイトの本文・見出し。
  • 注意点: Windowsやmacでの見え方に差が出ることがあるため実機で確認してください。

M PLUS 1p

  • 特徴: Google Fontsでも配布されることが多いオープンなゴシック。軽やかで可読性が高いです。
  • 用途: スタートアップやサービス系のUI、ウェブ本文。
  • 注意点: 無料で使いやすいですが、ウェイトや字幅の選択で印象が変わります。

小塚ゴシック/小塚明朝

  • 特徴: 細部の整いが良く、プロ仕様の美しさがあります。見出しやロゴにも向きます。
  • 用途: デザイン重視のコーポレート、印刷物とWebの統一。
  • 注意点: こちらもライセンス確認をお忘れなく。

Zen Kaku Gothic New

  • 特徴: 開放的でモダン、Web向けに最適化された日本語ゴシックです。
  • 用途: ユーザーインターフェース、読みやすさ重視のサイト。
  • 注意点: 表示環境によって字間や太さを調整するとより良く見えます。

モボ系・個性派フォント

  • 特徴: レトロや手書き風など個性の強い日本語フォント群です。
  • 用途: ブランドサイト、キャンペーン、見出しでアクセントを付けたいとき。
  • 注意点: 長文には不向きです。アクセント用途に限定して使うと効果的です。

選び方のポイント

  • 本文は可読性重視、見出しは個性で選ぶとバランスが良いです。ウェイトと字間を確認し、商用利用のライセンスを必ず確認してください。

欧文フォントのおすすめと用途

概要

英語や多言語サイトでは読みやすさと雰囲気の両立が重要です。ここでは実務でよく使われる欧文フォントを用途別に分かりやすく紹介します。

代表的なフォントと用途

  • Roboto:柔らかく可読性が高い。本文やモバイルUIに最適。
  • Inter:画面表示に特化。小さなサイズでも読みやすく、管理画面やチャット系UI向け。
  • Open Sans:癖が少なく汎用性が高い。企業サイトやブログ本文に向きます。
  • Montserrat:見出しやロゴ向けのモダンな印象。大きめのサイズで映えます。
  • Poppins:丸みがあり親しみやすい。カードやCTA(行動喚起)に合います.
  • Merriweather / Georgia:縦長で落ち着いたセリフ体。読み物系や高級感を出したい場面に。

見出し・本文・UIの使い分け

見出しは太めで個性あるフォント(Montserrat、Poppins)、本文は中立で可読性重視(Roboto、Open Sans、Inter)を使うとバランスが取れます。UIは可読性と字間の安定性を優先してください。

組み合わせの例

  • 見出し:Montserrat / 本文:Open Sans
  • 見出し:Poppins / 本文:Roboto
  • 見出し:Playfair Display(上品)/ 本文:Inter

導入のポイント

フォントのウェイト(太さ)と字間を調整してコントラストを作ってください。ライセンスを必ず確認し、実機での表示や小さいサイズでの読みやすさをチェックしましょう。

フォント選びのコツと注意点

可読性を最優先に

本文フォントは読みやすさを最優先に選びます。目安として本文は16px前後、行間は1.4〜1.6倍に設定すると読みやすくなります。文字の横幅(字幅)が極端に狭い・広いフォントは避けてください。

ブランドと目的に合わせる

サイトの目的やブランドイメージに合わせて個性を選びます。親しみやすさが必要なら丸ゴシック、信頼感を出したいなら明朝体やセリフ系の欧文を検討します。読み手の想定年齢や利用環境も考慮します。

ウェイトとスタイルの活用

複数のウェイトがあるフォントは表現の幅が増えます。見出しは700、本文は400といった使い分けで階層を明確にします。ただしウェイトを多用すると読み込みコストが増えるため、必要最小限にします。

ライセンスを必ず確認

商用利用の可否、再配布やサブセット化の可否を必ず確認してください。無料配布でも条件つきの場合があります。提供元の利用規約を読んで同意したうえで使います。

表示速度と実装上の注意

woff2など軽量形式を優先し、font-display: swapを設定すると表示が安定します。サブセット化で不要な文字を削ると読み込みが速くなります。フォントは多用せず、最大でも2〜3ファミリーに抑えます。

組み合わせと代替フォント

和文と欧文の調和を確認します。欧文が強すぎると違和感が出るため、類似した雰囲気の代替フォントを指定します。最後に必ず異なるデバイスやブラウザで実際に表示をテストし、アクセシビリティを確認してください。

フォントを探すのに便利なサービス・サイト

概要

サイトやサービスを使うと、目的に合うフォントを効率よく見つけられます。無料・有料の両方を把握しておくと選択肢が広がります。

無料で手軽に使えるサービス

  • Google Fonts:英語フォント中心ですが日本語フォントも増えました。CDNで読み込みが簡単です。
  • Adobe Fonts:Creative Cloud契約があれば追加料金なしで利用できます。ウェブとデスクトップ両方で使えます。

有料の充実サービス

  • FONTPLUS:日本語のバリエーションが豊富で企業サイト向けに安定しています。
  • モリサワ:日本語書体の老舗。商用サポートと品質が強みです。
  • Monotype:欧文書体の名門でブランド表現に適した書体が揃います。

無料配布サイトと注意点

  • 個人・商用利用の条件を必ず確認してください。配布元が明確でないフォントは避ける方が安全です。

検索・比較サービス

  • フォントの見た目を比較できるサイトやタグ検索が便利です。用途(見出し/本文)で絞り込むと選びやすくなります。

導入のコツ

  • サンプルテキストで実際の表示を確認してください。読み込み速度やライセンス条件もチェックしましょう。

最新トレンド:バリアブルフォントや新作フォント

バリアブルフォントとは

バリアブルフォントは1つのファイルで太さや幅などを連続的に変化させられるフォントです。従来の「太字」「細字」といった複数ファイルを組む必要が減り、柔軟なデザインが可能になります。

注目の日本語バリアブル:百千鳥 VF

2025年にAdobeから登場した「百千鳥 VF」は、日本語のウエイトを滑らかに調整できる新世代フォントとして注目されています。見出しの強さを微調整したり、画面幅に合わせて最適な太さを自動調整したりできます。

Google Fontsで増える新作

「Zen Old Mincho」「Zen Kaku Gothic New」など、現代的な日本語フォントがGoogle Fontsで使えるようになりました。無料で試せる点が導入のハードルを下げます。

活用例と注意点

  • ヘッダーは少し太め、本文はやや細めにして階層を作る。レスポンシブでウエイトを変えると視認性が向上します。
  • ファイルサイズは単一で済む場合が多いですが、読み込み時の互換性やフォールバック設定は必ず検証してください。

導入すると表現の幅が広がります。まずは少ないページで試してから本導入を検討すると安心です。

実際に適用する際のfont-family例

概要

Webサイトでは複数のフォントを順番に並べて指定します。狙ったフォントが使えない場合は次の候補を使い、最後に汎用ファミリー(sans-serifなど)を置きます。ここでは用途別に具体例を挙げ、なぜその順で並べるかを説明します。

基本(日本語サンセリフ)

例:

font-family: ‘Noto Sans JP’, ‘ヒラギノ角ゴ ProN’, ‘游ゴシック’, ‘Meiryo’, sans-serif;

説明: Googleや自ホスティングのNotoを最初に置き、Macのヒラギノ、Windowsの游ゴシック・Meiryoと続けます。最後にsans-serifで汎用フォントを指定します。

見出し(強めの印象)

例:

font-family: ‘Noto Serif JP’, ‘ヒラギノ明朝 ProN’, ‘游明朝’, serif;

説明: 見出しで明朝を使う場合は同様にWeb明朝→OS明朝→serifの順です。

コード・固定幅

例:

font-family: ‘Noto Sans Mono’, ‘Menlo’, ‘Monaco’, ‘Courier New’, monospace;

説明: 可読性を優先して等幅フォントを並べます。

注意点と調整

  • フォントごとに文字幅や行間が異なるため、表示崩れを防ぐにはline-heightやletter-spacingを調整してください。
  • パフォーマンスを重視する場合はシステムフォントのみを第一候補にする選択肢があります。
  • 日本語と欧文を混ぜる場合は、欧文用に別のfont-familyをfont-family内で順序づけるか、要素ごとに分けて指定すると見た目を整えやすいです。

まとめ:Webフォント選びでサイトの印象が決まる

要点の振り返り

  • デザイン性と可読性は両方大切です。見た目だけでなく読みやすさを優先してください。
  • ブランドイメージに合う書体を選びます。Noto Sans JPやヒラギノ角ゴは汎用性が高く安全な選択です。
  • 商用利用やライセンスの確認を必ず行ってください。無断使用はリスクになります。
  • 表示速度を意識してフォント数やウェイトを絞り、サブセット化や遅延読み込みを検討します。

選び方チェックリスト

  1. サイトの目的を明確にする(情報提供、EC、ブログなど)。
  2. 見出しと本文で別のフォントを使う場合は相性を確認する。
  3. ライセンスを確認する(商用可否、改変可否)。
  4. 実機で表示テストを行う(PC・スマホ・低速回線)。

実装のコツ

  • font-display: swap を使い、読み込み中の視認性を保ちます。
  • 必要なウェイトだけ読み込み、可変フォントは一つで複数の太さを賄えます。
  • フォールバックを指定して、未読み込み時の崩れを防ぎます。

最後に

最初から完璧を目指すより、実際に試して改善する姿勢が大切です。まずは安全な定番書体で始め、ブランドに合わせて少しずつ調整してください。サイトの印象はフォントで大きく変わります。

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