はじめに
目的
この文書は「ホームページ html」というキーワードに基づき、HTMLを使ってホームページを作る際に知っておきたいことを分かりやすくまとめたガイドです。初心者でも実践できる手順から、SEOや検索機能の基本まで順を追って解説します。
本書の対象
- これから自分でホームページを作ってみたい方
- 基本は分かるが実際の手順に不安がある方
- HTMLの基礎を学び、検索結果に表示させたい方
具体例を交えながら説明しますので、専門用語が苦手な方でも読み進めやすい作りにしています。
読み方のポイント
各章は独立して読めますが、順を追うと理解が深まります。まずは第2章で全体の流れを把握し、第4章でHTMLの基本構造を確認してください。第5章では実際に手を動かす手順を示しますので、編集環境を準備してから進めると効率的です。
HTMLでホームページを作成する基本的な流れ
1. 準備(テキストエディタの用意)
まずテキストエディタを用意します。Windowsならメモ帳でも作成できますが、行番号や色分けがある専用エディタ(例:Visual Studio Code、Atom、Sublime Text)を使うと書きやすく安定します。
2. HTMLファイルの作成
新しいファイルを作り、拡張子を「.html」にします。例:index.html。保存後は編集を繰り返しながらブラウザで確認できます。
3. 基本構造の記述
HTMLは決まった構造があります。最低限、次を記述します。
– <!DOCTYPE html>
– 、(文字コードやタイトルを設定)、(ページの中身)
見出しは
、段落は
を使います。画像はです。
4. ブラウザでの表示確認
ファイルをブラウザで開いて表示を確認します。編集したら保存して再読み込みすれば反映されます。開発者ツールでレイアウトやエラーを確認できます。
5. サーバーへのアップロード
公開するにはサーバーにファイルをアップロードします。レンタルサーバーならFTPやファイルマネージャーを使います。ドメインを設定すればインターネット上で見られます。
6. HTML制作が向いている場面
CMSが便利ですが、1ページの簡易サイトや細かいカスタマイズ、学習目的では手作りのHTMLが有効です。基本を押さえれば自由に作れます。
必要な環境と準備
必要なツール
ホームページを作るのに最低限必要なのは「テキストエディタ」と「Webブラウザ」です。メモ帳でも作成できますが、効率を上げるために使いやすいエディタを使うことをおすすめします。
テキストエディタの選び方
初心者には無料で使えるVisual Studio Code(VS Code)が便利です。行番号や自動補完、拡張機能があり作業が分かりやすくなります。もう少し軽いものが良ければ、サクラエディタやNotepad++も候補です。
ブラウザの準備
Google Chrome、Firefox、Edgeなど最新のブラウザを1つ用意してください。検証ツール(開発者ツール)を使うと表示やエラーを確認できます。
プロジェクトのフォルダとファイル
作業用フォルダを1つ作ります。例: mysite
その中に最初のファイルを作ります。慣習的にトップページは index.html と名付けます。画像は images、スタイルは css フォルダに分けると管理しやすいです。
ローカルで確認する方法
単にファイルをブラウザで開くだけで確認できます。編集後はブラウザを再読み込みしてください。VS Code の「Live Server」拡張を使うと、自動で更新され便利です。
最初のHTMLファイルの例
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>はじめてのページ</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは</h1>
<p>ここに本文を書きます。</p>
</body>
</html>
このファイルを index.html として保存し、ブラウザで開けばすぐに表示できます。これだけあれば制作を始められます。
HTMLの基本構造
概要
HTML文書は4つの基本部分で成り立ちます。文書型宣言、html要素、head、bodyです。まず<!DOCTYPE html>でHTML5を宣言し、ブラウザに正しく解釈させます。
必須の基本構造(例)
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1">
<title>ページタイトル</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>段落テキスト。</p>
</body>
</html>
各要素の説明
- <!DOCTYPE html>
ブラウザにHTML5を使うと伝えます。必ず最初に置きます。 - 文書の言語を指定します。検索や音声読み上げで役立ちます。
- メタ情報、文字コード、タイトル、外部ファイルの読み込みを置きます。ユーザーには直接表示されません。
- 実際に表示する内容を記述します。見出し(h1〜h6)、段落(p)、リンク(a)、画像(img alt=”…”)などを使います。
書き方のポイント
- meta charsetは最初に書きます。
- imgには必ずalt属性を付けます。
- 意味のある見出し構造(h1は1つ)を守ります。
この章で示した構造を基に、次章で具体的な作成手順を進めます。
ステップバイステップの作成手順
1. テキストエディタを開く
まずメモ帳(Windows)やTextEdit(Mac)、おすすめはVisual Studio Codeのようなエディタを開きます。文字コードはUTF-8に設定してください。自動補完や保存時のエンコード確認が便利です。
2. HTMLの基本構造を記述
新しいファイルに基本の枠組みを書きます。最低限必要な行は次の通りです。
見出し
ここに本文を記述します。
この構造をコピーして使うと確実です。
3. ファイル名を保存する
拡張子を「.html」にして保存します。例:sample.html, index.html。index.htmlは多くのサーバーでトップページとして扱われます。
4. ブラウザで表示確認
保存したファイルをダブルクリックするか、ブラウザにドラッグして表示を確認します。表示が崩れる場合は文字コードやタグの閉じ忘れをチェックします。
5. レンタルサーバーにアップロードして公開
レンタルサーバーの管理画面やFTPソフト(FileZilla等)でアップロードします。アップロード先は公開用のフォルダ(public_htmlなど)です。アップロード後、ブラウザで公開URLにアクセスし正しく表示されるか確認します。パーミッション設定やファイル名の大文字小文字にも注意してください。
補足のコツ
- 保存前に必ずUTF-8であることを確認してください。
- 小さく作って確認→修正、を繰り返すと早く上達します。
- 画像やCSSを追加する際はパス(相対/絶対)を正しく指定してください。
SEO対策を意識したHTML記述
基本の考え方
HTMLは検索エンジンにページの構造を伝える道具です。主要なタグを正しく使うことで、内容が適切に評価されやすくなります。
titleとmetaの書き方
- titleタグはページの主題を短く書き、キーワードを前半に置きます。例:
東京のおすすめカフェ – 地元ガイド - meta descriptionは120〜160文字で簡潔に説明し、行動を促す一文を入れるとクリック率が上がります。
- meta keywordsは現在ほとんど使われません。優先度は低いです。
見出しの階層化(h1〜h4)
- h1はページの主題に1回だけ使います。h2→h3→h4で論理的に細分化します。
- 見出しには自然にキーワードを含めますが、詰め込みすぎないでください。
例:
<h1>東京のおすすめカフェ</h1>
<h2>エリア別ガイド</h2>
<h3>渋谷エリア</h3>
<h4>カフェAの特徴</h4>
画像と代替テキスト(alt)
画像には説明的なaltを付けます。例: alt=”渋谷のカフェ外観”。視覚障害者向けの配慮とSEOの両方に有効です。
その他の重要ポイント
- rel=”canonical”で正規URLを指定し、重複を避けます。
- JSON-LDなどの構造化データを使うと、検索結果でリッチ表示されやすくなります。
- ページ内容はユーザー目線で分かりやすく書くことが最も重要です。
デザインと機能の追加
CSSで見た目を整える
HTMLだけでは見た目を大きく変えられません。外部CSSファイルを使って色、余白、フォント、レイアウトを指定します。具体例:背景色の変更、ナビゲーションの並べ方、ボタンのデザインなどです。レスポンシブ対応はメディアクエリで行い、スマホとPCで見た目を切り替えます。
JavaScriptでインタラクションを追加する
ボタンのクリック、モーダルの開閉、フォームの入力チェックなどはJavaScriptで実装します。基本はイベントリスナーを設定して、DOMのクラスを切り替える方法です。簡単な例として、ボタン押下でメニューを開閉するスクリプトや、必須項目が空なら送信を止めてメッセージを表示するバリデーションがあります。
ライブラリやCDNの活用
時間を節約するならBootstrapやTailwindなどのCSSフレームワークを利用します。アイコンや簡単なコンポーネントはCDNで読み込むだけで使えます。JavaScriptの処理を簡単にするために、小さなライブラリを併用する方法もあります。
アクセシビリティとパフォーマンス
画像にはaltを付け、見出しやボタンは意味のあるタグで記述します。キーボード操作やフォーカス状態を確認しておきます。読み込みはCSSを先、JavaScriptはdeferやasyncを使うと表示が速くなります。不要なアニメーションは控え、ファイルは圧縮しておくと良いです。
検索結果に表示されるための対策
検索キーワードの選定
まず、見込客が使う言葉(検索キーワード)を想像します。主な1語(主キーワード)と補助の語句(複合キーワード)を決め、各ページで狙いを絞ります。例:「パン教室 東京 初心者」など具体例を想定してください。
titleタグとmeta descriptionの書き方
titleタグには主キーワードを先頭近くに入れ、全体を50〜60文字以内に収めます。meta descriptionは120〜160文字でページの要点を短く書き、必ず各ページで固有にします。例:
Googleサーチコンソールへの登録
サイトをサーチコンソールに登録して所有権を確認し、XMLサイトマップを送信します。これでGoogleにページを見つけてもらいやすくなります。インデックス状況やエラーもここで確認します。
noindexやrobotsの確認
誤ってnoindexを付けていないか、robots.txtでブロックしていないか確認してください。ページのヘッダにがあると検索に出ません。
その他のポイント
モバイル対応と読み込み速度を改善し、内部リンクで重要ページへ誘導します。見出し(h1など)にキーワードを自然に入れると分かりやすくなります。
簡単なチェックリスト:キーワード設定/title・description確認/サーチコンソール登録/noindex確認/モバイル・速度対策。
検索機能の実装
目的
検索機能は訪問者が目的の情報に速く到達する助けになります。要素は












