目次
はじめに
本資料の目的
本資料は「cms」と「Bootstrap」フレームワークを組み合わせる際の実務的な知見を整理したものです。CMSごとの導入手順や管理画面・テンプレートの事例、導入前に知っておくべきメリット・デメリットを分かりやすく解説します。実際の実装で迷わないよう、具体的な手順や注意点を中心にまとめました。
想定読者
- Web制作や運用を担当する方
- WordPress・Drupalなどの管理者
- デザイナーやフロントエンド開発者
基礎的なHTML/CSSの知識があれば読みやすい構成です。
本資料の構成
第2章でCMSとBootstrapの概要と連携メリットを説明し、第3章以降で主要CMSごとの導入方法、共通の導入手順、管理画面テンプレート事例を順に解説します。
読み方のポイント
手を動かしながら理解が深まります。まず第2章で全体像をつかみ、使うCMSの章を重点的に参照してください。実装例はコピーして試せるように具体的に示します。ご不明な点は都度メモを取り、実環境で少しずつ検証すると安全です。
CMSとBootstrapの概要・連携のメリット
CMSとは
CMS(コンテンツ管理システム)は、記事や画像、ページの追加・編集を管理画面から行える仕組みです。代表例はWordPressやDrupalで、テーマやプラグインを使って機能や見た目を拡張できます。専門的なコーディング知識がなくてもサイト運用がしやすい点が特長です。
Bootstrapとは
BootstrapはHTML/CSS/JavaScriptで作られたフレームワークです。グリッド(colクラス)で簡単にレスポンシブレイアウトを作れ、ナビゲーションバー、カード、フォームなど多くのUI部品が用意されています。実装例として、スマホ表示で列が自動的に縦並びになる仕組みが挙げられます。
組み合わせるメリット
- デザインの一貫性:Bootstrapのコンポーネントを使えば、ページ間で見た目を揃えやすくなります。例:共通のナビゲーションやボタン。
- 開発効率の向上:既存のクラスを利用するため、CSSを書く量が減り、プロトタイプも早く作れます。
- モバイル対応が容易:グリッドとユーティリティクラスで幅広い画面サイズに対応できます。
- テーマのカスタマイズ性:CMSのテーマでBootstrapを採用すると、管理画面からの調整でも違和感の少ないデザインを維持できます。
運用上の注意点
Bootstrapのバージョン差やCMS標準のCSSと競合する場合があります。テーマやプラグインでCSSの読み込み順や名前空間を確認し、必要ならカスタムCSSで上書きしてください。
WordPressでBootstrapを使う方法
導入の全体像
WordPressでは主に3つの方法でBootstrapを使えます。手軽なCDN読み込み、管理しやすいプラグイン利用、柔軟なテーマカスタマイズ(子テーマ)の順に紹介します。
1. CDNで読み込む(最も簡単)
手順は簡単で、header.phpや子テーマのfunctions.phpにBootstrapのCDNリンクを追加します。例: CSSは、JSは