はじめに
本記事の目的
本記事は、2025年時点の情報をもとに主要なハンドメイド販売サイトの手数料や特徴をわかりやすく比較することを目的としています。出品手数料、販売手数料、決済手数料、振込手数料など、作家にとって費用面で重要なポイントを中心に整理しました。
対象読者
ハンドメイド作品を販売したい初心者〜中級者、すでに複数サイトで販売している作家、これから販売方法を見直したい方に役立ちます。具体例や選び方のコツも載せていますので、初めての方でも読みやすい構成です。
調査範囲と注意点
比較は公式情報や公開手数料表をもとに行っています。手数料は時期やプランで変わることがあります。最新の料金は各サービスの公式ページで必ずご確認ください。ここでは一般的な傾向と比較ポイントを丁寧に説明します。
読み方のポイント
まず一覧で手数料の違いを把握し、その後で各サービスの特徴(集客力、使いやすさ、支払い方法)を詳しく読み比べてください。章ごとに目的別のおすすめも示しますので、自分の販売スタイルに合うサービス選びにお使いください。
主要ハンドメイド販売サイトの手数料比較一覧
概要
主要なハンドメイド販売サイトは、手数料体系がそれぞれ異なります。ここでは2025年時点の目安を表にして示します。手数料はプランや条件で変わるため、出品前に公式情報の確認をおすすめします。
手数料比較(目安)
| サービス名 | 月額費用 | 販売手数料(目安) | 
|---|---|---|
| STORES | 0円〜 | 3.6%〜 | 
| BASE | 0円〜 | 3.6% + 40円(+決済手数料3%) | 
| minne | 0円〜 | 10.56%〜 | 
| Creema | 0円 | 11%〜 | 
| メルカリShops | 0円 | 10% | 
| iichi | 0円 | 20% | 
| Pinkoi | 0円 | 15% + ¥58(為替変動あり) | 
| マルシェル by goo | 524円(有料プラン) | 3.85%(有料プラン時) | 
見方と注意点
- 「販売手数料」は販売価格に対する割合です。決済手数料や振込手数料が別途かかる場合があります。
 - 固定の入金手数料や1回あたりの定額(例:¥40など)を加えると実際の負担は変わります。
 - 海外販売や通貨換算が絡むサービス(例:Pinkoi)は為替手数料が発生することがあります。
 - 月額無料でも機能制限や振込条件がある場合があります。出品数や集客方法に合わせて総合的に選ぶと良いです。
 
各サービスの特徴と手数料構造の詳細
minne(ミンネ)
日本最大級のハンドメイドマーケットです。販売手数料は税込価格の10.56%で、売上金を出金する際に振込手数料220円がかかります。集客力が高く初心者でも売れやすい反面、手数料は中程度です。
Creema(クリーマ)
販売手数料は11%です。振込手数料は売上金が3万円未満で176円、3万円以上で275円、PayPay銀行なら一律55円になります。出金先の銀行でコストが変わる点が特徴です。
BASE(ベイス)
月額無料で使えます。販売ごとの決済手数料は3.6%+40円で、決済方法によってさらに1%加算される場合があります。ショップ機能が充実し独自のブランディングをしやすいです。
STORES(ストアーズ)
無料プランでも利用できます。販売手数料はおおむね3.6%からで、有料プランにすると手数料が低くなります。定期販売や独自ドメインなど機能差があります。
iichi(イイチ)
作家向けの色が強いマーケットで、販売手数料は20%と高めです。振込手数料は176円または275円で、手数料負担が気になる方は要注意です。
メルカリShops
メルカリの出品機能を生かしたサービスで、販売手数料は10%です。メルカリユーザーへの露出が得やすい点が利点です。
Pinkoi(ピンコイ)
海外展開に強いプラットフォームで、販売手数料は15%に加え1件あたり¥58の手数料がかかります。為替変動で受取額が変わる点に気をつけてください。
マルシェル by goo
有料プラン(月額524円)を選ぶと販売手数料3.85%、振込手数料330円になります。月額と手数料のバランスで小規模出店向きです。
具体例で比較(例:販売価格3,000円)
・minne:3,000円−(10.56%=317円)=2,683円、出金時に220円
・BASE:3,000円−(3.6%+40円=148円)=2,852円(決済方法で変動)
・iichi:3,000円−(20%=600円)=2,400円
実際の手取りは振込手数料や決済方法で変わるため、複数の場で比較することをおすすめします。
手数料以外の注意点と選び方
振込手数料と支払いタイミング
サービスごとに振込手数料や振込の最低金額が違います。例:minneは220円、Creemaとiichiは売上金額により176円または275円、マルシェルは一律330円。振込頻度(月1回・月2回など)や売上確定までの期間も確認してください。小さな売上だと振込手数料で利益が消えることがあります。
集客力と向き不向き
minneやCreemaはユーザー数が多く、初心者でも見つけられやすい傾向があります。一方、BASEやSTORESは自分で集客する必要があります。SNSやブログで作品の制作過程を見せ、ショップへ誘導する導線を作ると効果的です(例:Instagramで作品紹介→プロフィールにショップURL)。
有料プラン・オプションの活用
有料プランや決済オプションで販売手数料が下がる場合があります。月額料金と手数料引き下げの差を比較して、月間売上が増えれば利益になるか試算してください。
決済・配送・規約の確認
対応する決済方法(クレジット、コンビニ決済、後払い等)、送料設定の自由度、返品・キャンセル対応、出品禁止物の有無を事前に確認しましょう。海外販売や消費税の扱いも確認すると安心です。
選び方の実践ポイント
1) 初めは集客力の高いプラットフォームで試す。2) 売上が安定したら自分のショップを持ち、SNSで直販を増やす。3) 手数料以外のコスト(振込手数料、送料、広告費)を合算して利益率を計算する。
上記を踏まえて、自分の販売スタイルや目標に合ったサービスを選んでください。
初心者におすすめのサービス
概要
はじめてハンドメイド作品を売るなら、月額無料で始められ集客力があるサービスがおすすめです。まずは出品や購入の流れに慣れることを優先しましょう。
主なおすすめサービス
- minne(ミンネ)
 - 特徴:ハンドメイドに特化した国内最大級のマーケット。手に取る層が明確で集客力が高いです。
 - 
ポイント:写真をきれいに撮り、タグやカテゴリを丁寧に付けると見つけてもらいやすくなります。
 - 
Creema(クリーマ)
 - 特徴:作家寄りのテイストを好むユーザーが多く、個性的な作品が受けやすいです。
 - 
ポイント:作品のストーリーや制作過程を説明すると共感を得やすいです。
 - 
メルカリShops(メルカリショップス)
 - 特徴:メルカリの利用者基盤を活かして気軽に売買できます。即時性が高くフリマ感覚で使えます。
 - ポイント:価格設定を検討し、在庫切れ対策を用意しましょう。
 
ブランド構築向けサービス
- BASE / STORES
 - 特徴:自分のオンラインショップを作ってブランドを育てたい人向け。デザインや独自ドメイン、顧客管理がしやすいです。
 - ポイント:集客は自分で行う必要があるため、SNSやブログでの発信を同時に始めると効果的です。
 
選び方の簡単な目安
- まずは1サービスで出品感覚を掴む。2. 集客重視ならminne・Creema・メルカリShops。3. 将来ブランド化したければBASEやSTORESに移行検討。4. 写真・説明・発送体制を整えてから出品するとトラブルが減ります。
 
手数料重視で選ぶ場合のポイント
はじめに: 手数料は利益に直結します。売上規模や運営方針に応じて、最適なサービスを選びましょう。
売上規模別の考え方
- 月間売上が小さい場合: 初期費用や固定費が低く、販売ごとの手数料が安いBASEやSTORESが有利です。少額取引でもコストを抑えられます。
 - 売上が大きくなる場合: 有料プランで取引手数料が下がるサービスや、振込手数料が安い事業者に移ると利益が増えます。定額の月額料を払って手数料率を下げる選択を検討してください。
 
手数料以外に見るべきコスト
- 振込手数料、決済手数料、送料負担の設定、返品対応のコストを合算して試算します。小さな手数料差が積もると大きな差になります。
 
販売ジャンルと客層の相性
- ハンドメイドの単価や客層により、どの手数料構造が合うか変わります。高単価商品は手数料率が低い方が有利、低単価多数販売は固定費ゼロの方が有利です。
 
集客・プロモーションのしやすさ
- 手数料が安くても集客が難しければ売上は伸びません。SNS連携やSEO、クーポン発行のしやすさも評価基準に入れましょう。
 
実践チェックリスト
1) 月間売上を想定して手数料合計を試算する。2) 振込頻度と振込手数料を確認する。3) 有料プランに移ると利益が出るか試算する。4) 集客機能や顧客層の相性を確認する。
切り替えのタイミング
売上や注文数が増え、月額負担を払っても手数料率低下で利益が増えると判断したら移行を検討します。移行時はデータ移行や顧客への案内を忘れずに行ってください。
最新情報のチェックと注意点
公式情報を最初に確認する
手数料や振込条件はサービス側が変更します。販売開始前に必ず公式の「手数料ページ」「利用規約」「出品ガイド」を確認してください。スクリーンショットやPDFで保存すると後で比較しやすくなります。
確認すべき具体項目
- 手数料の種類(販売手数料、決済手数料、掲載料など)
 - 売上金の振込タイミングと最低振込額
 - 返品・キャンセル時の取り扱い
 - オプションサービス(広告、ギフト包装、物流代行)の有無と料金
 - 出品や集客の仕組み(ランキング、検索アルゴリズム、SNS連携)
 
実務的なチェック手順
- 公式ページの該当箇所を保存する
 - よくある質問(FAQ)を確認し不明点をサポートへ問い合わせる
 - 小額でテスト出品し、実際の手続きを体験する
 
注意点(よくある落とし穴)
- 表示は税抜き/税込みで異なる場合がある
 - キャンペーン期間中に手数料が変わることがある
 - 支払い遅延や口座登録の条件を見落とすと売上が受け取れない可能性がある
 
常に最新情報を確認し、複数サービスを比較して自分の販売スタイルに合った方を選んでください。


	








