はじめに
この文書は、WordPressテーマ「SWELL」を使ってサイト内に内部リンクを貼る方法をわかりやすく解説します。内部リンクとは、同じサイト内の別ページや同一ページの別箇所へ移動するためのリンクです。たとえば、ブログ記事から関連記事へ、目次から本文の見出しへジャンプするリンクが内部リンクに当たります。
本章では、内部リンクの役割と基本的な考え方を丁寧に説明します。主に次の点を扱います。
- 内部リンクがもたらす利点(閲覧者の移動を助ける、検索エンジンの巡回を促すなど)
- SWELLで内部リンクを活用する際のイメージ
- 以降の章で学ぶこと(具体的な貼り方、ページ内リンクの設定、SEOとユーザビリティ)
内部リンクは、訪問者が目的の情報にたどり着きやすくなるよう導く道しるべです。適切に設計すると、サイトの使いやすさが向上し、結果的に閲覧時間や回遊率が上がります。以降の章で、実際の操作手順や注意点を順を追って説明します。
内部リンクの貼り方
概要
SWELLで内部リンクを貼る基本手順を、実際の操作と使い分けを交えて説明します。関連記事ブロックを使うと、見た目を整えながら自然に回遊を促せます。
手順(簡単4ステップ)
- ブロックを追加する
- 記事作成画面で「ブロックを追加」を押し、「関連記事」ブロックを選びます。
- リンク先を設定する
- 記事一覧から該当記事を選ぶか、URLを直接入力できます。関連性の高い記事を選ぶと効果的です。
- 表示スタイルを選ぶ
- デフォルト、スリム、テキストの中から選べます。下で使い分けを説明します。
- 別タブで開くか設定する
- 「別タブで開く」のオン/オフを切り替えられます。外部リンクでは別タブが無難です。
表示スタイルの使い分け
- デフォルト:サムネイルと抜粋が表示され、視覚的に目を引きます。特集記事や導線に向いています。
- スリム:コンパクトで一覧性が高いです。サイドバーや関連記事リストに適します。
- テキスト:タイトルのみのシンプル表示。本文中の細かな誘導に使うと自然です。
配置のコツ
- 本文の終わりや関連する段落直後に置くとクリックされやすいです。スマホ表示も必ず確認してください。
確認と注意点
- プレビューでリンク先が正しいか、別タブ設定が反映されているか確認します。アンカーテキストは具体的に書き、読者が何を得られるか分かるようにしてください。リンクを貼りすぎると逆に分散するので、適切な本数に絞りましょう。
ページ内リンク(アンカーリンク)の設定
ページ内リンクとは
同じページ内の特定の見出しや場所にジャンプするリンクです。長い記事で読みたい箇所へ素早く移動でき、読みやすさが向上します。
設定の手順(簡単3ステップ)
- アンカーを付けたい見出しを選びます。編集画面でその見出しをクリックしてください。
- HTMLアンカー名を設定します。多くのエディタは「アンカー」「ID」などの欄があります。半角英数字とハイフン(-)やアンダースコア(_)を使い、空白は避けます(例:
contact-section)。 - リンクを作成します。リンク元のテキストを選び、リンクアイコンを押して先頭に「#」をつけたアンカー名(例:
#contact-section)を入力します。保存して動作を確認してください。
簡単なHTML例
<h2 id="contact-section">お問い合わせ</h2>
<a href="#contact-section">お問い合わせへ移動</a>
見やすさとアクセシビリティの注意点
- リンクテキストは具体的にします。例「ここをクリック」は避け、「料金プランを見る」のようにします。
- フォーカス時に枠が見えるようにして、キーボードでも使えることを確かめます。
よくあるトラブルと対処法
- アンカー名が重複していると正しく飛びません。ユニークにします。
- 折りたたみコンテンツ内だとジャンプ先が隠れる場合は、開くスクリプトを併用します。
- SPA(シングルページアプリ)ではルーターの設定が必要になることがあります。
SEO効果とユーザビリティ
内部リンクがユーザーに与える効果
内部リンクは訪問者が関連情報を速く見つける手助けをします。例えば商品ページから「サイズ表」や「レビュー」へつなぐと、迷わず必要な情報に到達できます。説明的なアンカーテキスト(例:「詳しいサイズ表を見る」)を使うと、どこへ飛ぶか直感的に分かります。
検索エンジンへの効果
内部リンクはサイト内のページ同士のつながりを明確にします。クローラーはリンクをたどって新しいページを発見し、重要なページを評価します。関連性の高いリンクを張ると、ページのテーマが伝わりやすくなり、検索順位の安定に寄与します。
関連記事ブロックとブログカードの活用例
関連記事ブロックを設置すると、自動で内部リンクを視覚的に並べられます。ブログカード形式で画像と抜粋を見せると、クリック率が上がります。例:記事末に「関連記事」を3件並べ、画像と短い説明を付けるだけで読者が次を読みやすくなります。
注意点と実践のコツ
- 過剰なリンクは避ける。読者が迷います。
- アンカーテキストは具体的にする。
- 重要なページへはサイト内で複数の経路を用意する。
これらを意識すると、ユーザビリティとSEOの両方に良い効果が出ます。
まとめ
本文では、SWELLでの内部リンクの基本と使い方、ページ内リンク(アンカーリンク)の設定、そしてSEOやユーザビリティへの効果を順に解説しました。
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内部リンクは読者を別ページへ自然に案内する機能です。操作は簡単で、エディター上でリンク先を選び、表示テキストと開き方(同一タブか別タブか)を指定するだけです。具体例:関連記事へ誘導することで読了率を高められます。
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アンカーリンクは長いページ内で目次や特定の見出しに直接ジャンプさせます。見出しにIDを付けるか、ブロックのリンク先に#見出し名を設定します。これにより、ユーザーは目的の情報へすばやく到達できます。
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SEOの面では、適切な内部リンクでページ同士の関連性を示せます。重要なページへリンクを集めると、検索エンジンが価値あるページと判断しやすくなります。使い過ぎず、関連性の高い箇所に絞るのがコツです。
実践ポイント:リンクテキストは具体的に、リンク数は自然に、開き方はユーザーの行動に合わせて選んでください。これらを守れば、読者の利便性を高めつつSEOに良い影響を与えられます。末尾に、まずは数ページで試し、効果を確認しながら運用を広げることをおすすめします。












