はじめに
本ドキュメントは、WordPressの有料テーマ「NUMERO(ヌメロ)」を安心して選び、活用するためのガイドです。NUMEROの特徴やデザイン事例、導入時の注意点、便利なプラグインの使い方、そしてWeb上での電話番号表記に関する基本的な考え方まで、実務で役立つ情報を丁寧にまとめています。
本ドキュメントの目的
NUMEROテーマの導入を検討する際に、メリット・デメリットを理解し、実際のサイト制作で迷わないようにすることを目的とします。デザインの参考例や具体的な設定例も載せているため、実務にすぐ役立ちます。
対象読者
・個人や中小企業のWeb担当者
・制作会社やフリーランスのデザイナー
・これからWordPressでサイトを立ち上げる初心者
読み方のポイント
テーマの特徴を知りたい方は第2章、実際のデザイン例は第3章と第5章を参照してください。導入手順やダウンロードは第6章にまとめました。電話番号表記の扱いは第8章で詳しく説明します。必要な箇所だけを選んで読むこともできますので、まずは興味のある章からご覧ください。
NUMERO(ヌメロ)とは?~テーマの特徴と概要~
概要
NUMERO(ヌメロ)は、TCDが提供する有料のWordPressテーマです。コーポレートサイトやブログメディア、ポートフォリオなど、画像や写真を中心に見せたいサイトに向きます。シンプルで洗練されたデザインをベースに、直感的な構成で訪問者に魅力を伝えます。
主な特徴
- 写真が目立つレイアウト:大きなビジュアル領域やグリッド表示で作品や商品を効果的に見せます。
- 豊富なレイアウトパターン:ヘッダーや記事一覧、固定ページの組み合わせが豊富です。
- カスタマイズ性:色・フォント・レイアウトの設定が管理画面で行え、コード編集を最小限にできます。
- SEOと表示速度への配慮:HTML構造や画像処理が最適化され、検索エンジンやユーザー体験に配慮しています。
デザインの強みと使いどころ
写真やビジュアルを前面に出すブランディングが得意です。飲食店のメニュー紹介、写真家のポートフォリオ、記事中心のメディアなどで効果を発揮します。設定次第で企業のコーポレートカラーや雰囲気にも合わせやすいです。
導入を考える際のイメージ
初めてでも管理画面で主要な見た目を整えられます。カスタムが必要な場合でも柔軟に対応できる設計です。まずはデモを確認し、自分のコンテンツとの相性を確かめることをおすすめします。
NUMEROテーマを使ったサイトデザイン事例
概要
NUMEROは汎用性が高く、コーポレート、ポートフォリオ、ブログ、個人メディアなど幅広い用途で使われます。ここではジャンル別に代表的なデザイン例とカスタマイズポイントを紹介します。
コーポレートサイト事例
- 特徴:大きなヒーローヘッダー、視線を誘導するCTA、事業紹介のブロック構成。
- カスタマイズ例:ブランドカラーをヘッダーとボタンに反映し、実績スライダーを導入すると信頼感が出ます。
ポートフォリオ事例
- 特徴:作品を見せるグリッド表示、フィルター機能、個別の制作事例ページ。
- カスタマイズ例:画像中心のレイアウトにして余白を広く取り、作品ごとに制作背景を短く書くと見やすくなります。
ブログ・メディア事例
- 特徴:記事一覧の読みやすさ、カテゴリ分け、関連記事の導線。
- カスタマイズ例:サイドバーに人気記事やタグクラウドを置き、一覧は要約とサムネイルで整理します。
個人メディア・小規模サイト事例
- 特徴:自己紹介や連絡先の明示、SNS連携、シンプルな導線。
- カスタマイズ例:プロフィールを目立たせ、問い合わせフォームを常時表示すると読者とつながりやすくなります。
実際のサイトURLの探し方
公式デモ、制作事例ページ、テーマ購入ページの導入事例欄、SNS(制作会社の投稿)を確認すると実サイトが見つかります。デザインの参考にするときは、スマホ表示も必ず確認してください。
カスタマイズの共通ポイント
- タイポグラフィを整える(見出しと本文の差を明確にする)
- 余白を活かす(詰め込みすぎない)
- 画像は適切なサイズで用意する
これらを意識すると、どのジャンルでも見栄えが良くなります。
NUMEROテーマ導入時のポイントと使用プラグイン
導入前の確認事項
- PHP・WordPressのバージョンを推奨値に合わせます。互換性問題を防げます。
- 子テーマの準備をおすすめします。カスタマイズを安全に保てます。
おすすめプラグインと用途例
- SEOキーワードツール:ページごとのキーワード最適化に役立ちます。タイトルやメタ説明の改善に使えます。
- AI Direct Editor:文章の下書きや改善に便利です。ショップやコラムの更新を効率化できます。
- WP-Search:サイト内検索を強化します。カテゴリーやカスタムフィールで検索精度を上げられます。
- キャッシュ(例:WP Super Cache):表示速度を改善します。画像最適化プラグインも併用してください。
導入時の注意点と設定のコツ
- プラグインは必要最小限に絞ります。重複する機能は無効化してください。
- テーマとプラグインの設定をステージングで確認してから本番反映します。
- 定期バックアップと更新の自動化を設定します。
運用時のチェック項目
- ページ表示速度、モバイル表示、検索機能の動作を定期的に確認します。
- SEOツールのレポートを見てキーワードや内部リンクを改善します。
- 大きなアップデート時は影響範囲を検証してから適用してください。
NUMEROのデモサイト・事例集の活用方法
なぜデモサイトと事例集を確認するか
公式デモやWP-Searchの事例集は、NUMEROテーマの見た目と使い方を具体的に把握できます。公開サイトを実際に見ると、画面の流れや要素の配置、色の組み合わせが直感的に理解できます。
見るべきポイント(チェックリスト)
- レイアウト:ヘッダー、メニュー、サイドバー、フッターの配置を確認します。
- 色使いとタイポグラフィ:見出しやボタン、本文の色と文字サイズを比べます。
- コンテンツ構成:トップページ、サービス紹介、会社情報、問い合わせページの構成を参考にします。
- カスタマイズ例:ウィジェットやブロックの使い方、カスタムCSSの有無をチェックします。
- レスポンシブ:スマホ・タブレットでの表示を必ず確認します。
実際の活用手順
- 公式デモと事例集のURLをブックマークします。2. 気になるページはスクリーンショットやメモで保存します。3. 色やフォントはブラウザ拡張で抽出し、パレットを作ります。4. 自分のサイトで再現したい要素をリスト化します。
アイデアの落とし込み方
事例から「見せ方」を抽出して、自サイトの目的に合わせて優先順位を決めます。例えば採用重視なら採用情報を目立たせるレイアウト、商品の魅力を伝えたい場合はビジュアル重視のヘッダーを採用します。
よくある活用例
- コーポレートサイト:企業情報や採用ページの構成を参考にします。
- ポートフォリオ:作品ギャラリーの見せ方を真似します。
- ブログ:カテゴリ分けや記事の導線を学びます。
最後に
デモや事例はそのまま使うのではなく、自分の目的へ応用する素材として活用してください。実際に試すことで具体的な改善案が見えてきます。
NUMEROテーマの始め方とダウンロード
はじめに
NUMEROテーマはTCD公式サイトや提携販売サイトから入手できます。デザインのイメージが固まったら、ダウンロードして導入を始めましょう。
購入・ダウンロード手順
- TCD公式サイトまたは信頼できる提携サイトでNUMEROを選択します。ライセンスや利用規約を確認してください。
- 決済後にダウンロードリンクまたはマイページからテーマファイル(ZIP)を入手します。
- ライセンスキーやサポート情報を保存しておきます。
導入前の準備
- WordPress最新版と推奨PHPバージョンを確認します。
- サーバー、ドメイン、SSLが整っているか確認します。
- 既存サイトがある場合は必ずバックアップを取ります。
インストール手順(簡易)
- WordPress管理画面の「外観→テーマ→新規追加→テーマのアップロード」でZIPをアップロードして有効化します。
- デモインポート機能があれば、好みのデモを読み込みます。画像やコンテンツは後で差し替え可能です。
- 外観→カスタマイズでロゴ、色、フォント、メニューを設定します。
初期設定と推奨プラグイン
- バックアップ(例:UpdraftPlus)、キャッシュ(例:WP Super Cache)、SEO(例:Yoast SEO)、お問い合わせフォーム(例:Contact Form 7)を導入すると便利です。
カスタマイズの始め方
ロゴ・配色・トップページのブロックを優先して整えます。ウィジェットや固定ページを作り込み、サイトの構成を固めてから詳細な調整を行ってください。
サポートと更新
購入時のライセンスでアップデートやサポートが受けられます。問題が出たら購入履歴と環境情報(WordPressバージョン、PHPバージョン、使用プラグイン)を用意して問い合わせると対応が早くなります。
NUMEROテーマ以外の関連情報
はじめに
NUMERO以外にもTCDは多数のWordPressテーマを提供しています。用途や業種で特徴が異なるため、複数のテーマを比較すると制作の幅が広がります。
TCDの他テーマ事例(例)
- コーポレート向け:簡潔で信頼感のあるデザイン。
- メディア・ブログ向け:記事中心の読みやすいレイアウト。
- EC系:商品カタログや購入導線に配慮した構成。
具体的なデモを見比べると、見せ方や機能の違いが分かります。
デザイン比較で見るポイント
- レイアウト(カラム・グリッド)
- 配色とタイポグラフィ(文字の見やすさ)
- ヘッダー・ナビの挙動(固定・開閉)
- モバイル対応(表示崩れの有無)
- 標準機能(カスタム投稿・ウィジェット)
これらをチェックすると、求めるサイト像に合うテーマを選べます。
ジャンル別のアイデア収集法
- デモサイトを業種別に閲覧する
- スクリーンショットを保存して比較する
- 気に入った部分をメモしてデザイン案に落とす
導入前の注意点
- ライセンスと利用規約を確認する
- 使用中のプラグインとの互換性を調べる
- サポートや更新頻度を確認しておく
おすすめの活用方法
デモを参考にボードや資料を作り、クライアントやチームと共有すると実作業がスムーズになります。複数テーマの良い点を組み合わせて、自分だけのデザイン案を作りましょう。
Web上の電話番号記載に関する参考情報
はじめに
Webページに電話番号を載せると、見込み客が連絡を取りやすくなります。特にスマートフォンでは、ワンクリックで発信できる仕組みが便利です。
Click to Call(クリックで発信)の基本
もっとも簡単な方法はHTMLのtel:リンクを使うことです。スマートフォンでリンクをタップすると発信画面が開きます。デスクトップでは通話アプリが起動する場合があります。
実装例(HTML)
例:
03-1234-5678
国際形式(+81)を使うと、海外からの発信でも正しくつながりやすくなります。
表示の工夫
- 見やすくする:電話番号はヘッダーやお問い合わせページの上部に置きます。
- アイコン:電話アイコンを付けると視認性が上がります。
- アクセシビリティ:aria-labelを付けてスクリーンリーダーに配慮します。
計測と連携
クリック数を計測したい場合は、リンクにイベントを追加してGoogleアナリティクスなどでトラッキングします。フォームとの併用で発信経路を把握できます。
注意点
- 自動発信は避ける:ユーザーの操作なしに発信すると不快感を与えます。
- 表示形式:ハイフンやスペースは見やすさ重視で整えてください。
参考実践
- スマホ表示で目立つ色にする
- 問い合わせ導線の近くに置く
これらを組み合わせると、ユーザーがスムーズに電話で問い合わせできるようになります。












